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大統領フルスイングで殴ったら異世界に転生した件。

慈桜

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目の前の平原には見下ろす限りゴブリンの群れが蠢いている。馬鹿アレンは確かにゴブリンを狩ってくると言ったはずだ。なのに何故目の前には緑色のキモいっすな奴達が溢れているのだろうか・・・。
「ばかー、ちゃんと狩れよ」「バカー、狩ったらお前の修行にならないだろ。ここまで集めるの大変だったんだぞ!<挑発タウント>で寄せて逃げて繰り返しだよ、すげぇだろ?200匹はいるぜ?」「ばかだなおめ。5歳児がこんなの狩れるわけないだろ」「いや、コナンお前なら出来るはずだ!逝ってこい」
アレンはポンと背中を押すと崖の上から俺を落としやがった。
「てめ!絶対殺すからな!!!」「あははは!!盟約印があるかぎり俺は無敵だ!!」
アレンが何か言っていたがとりあえず無視だ、身の安全の確保が何より大事。オバナを呼び出して受身を取ろうかと思った瞬間、全身を大量の水が包み衝撃を吸収した。
「ここで待ってっから!!」
ドヤ顔でキリっと言われてもムカつくので睨みつけておいた。確かに助かったが全身ビチャビチャだ。服はいいがツンパショビレーヌパンツびしょ濡れは頂けない。あのおっさんに会ってからペースが乱れっぱなしだ。まぁ、小言は後にして現状の対処をせねばなるまい。
即座にオバナを30体呼び出し、ウォーターボールを乱発して距離を取る。
「うおぉ!!最近問題になってる亜種のホブゴブリンじゃねぇか!お前が親元か!!」「だまれアレン!口外したらタダじゃおかないからな!!」「心配すんなぁぁ!!!言わねぇよ!!」
高見の見物きどりやがって。むかつく。
「よしお前達、殺さないように距離を取って捕まえて俺の前に連れてこい」「イエスボス!」
蹴りまわしドツキ回し指示通り羽交い絞めにされたゴブリンが連れてこられる。
ゴブリンHP8MP1SP3装備棍棒
おぉぉ!!魔物でもSPを持ってるじゃないか!!しかし低いなぁ。今まで人間相手にしか考えて無かったがこれは盲点だったな。だが、レベルアップ的な何かでSPが回復するのであれば、現状のSPが無駄になるんじゃないか?それは流石にもったいないな。しかも分母が存在しないって事は微々たる回復には使えるが、こおちらの底上げには使えないって事か。ならば残り91から90は銀板に変えてしまおう。そしてこいつからSPを奪えば残り2。その内1で魔剣アイシクルをコピーして、羽交い絞めにされているゴブリンにトドメを刺す。魔剣アイシクル・・・重いぜ。これでSP回復しなかったら街中で無双しよう。それが一番安全だ。
完璧だ!テンション上がって来た!!
「よっしゃ!!ガンガン連れてこい!!」「おおい!!いつ俺の剣盗んだんだ!!」「腰見てみろよ」「うおぉぉ!!アイシクルまで複製できるのか!?これは世界で一振りしかない魔剣だぞ??」「残念だな、今世界にこの剣は32本ある」「バカー!!力の均衡がおかしくなるだろうが!!」「うるせーバカ!お前がバカだ!バーカ!!」
喋りながら倉庫内作業のようにゴブリンの心臓に剣を立てていく簡単なお仕事ですを繰り返す。そして過剰分は金貨に変えていく。
「おい!!コナン!!銀板の複製もやめろ!!偽金なんかばれたら死刑だぞ!!」「内臓の魔力も同質化してあるよ!!これは本物なの!!アイシクル見て気付けばか!!」「バカって言うなー!!!!」
おっさんめ、初めから軍門に下っていれば可愛げがあるものを。
残りのゴブリンも数える程度になった所でドクンと変な感覚が全身を襲う。
コナン 5歳 所持金18600000GHP14/14MP487/487SP1074/1074胴 ぼろいシャツ足 ぼろいズボン靴 ぼろい靴魔法生活魔法 火水土風火魔法 火球水魔法 水球アルティメットスキル究極神技・究極盗技究極神技・究極複製究極神技・究極隷属スキルLV5言語理解 LV5御者LV1鑑定 LV8剣術LV7体術 LV5隠蔽LV5罠設置 LV5罠解除
勝った!!回復しやがった!!しかもギルドの貯金なんかバカバカしいほどの金をゲットだ。金貨を知っていれば今日だけで18億は稼げたな。まぁ、それはやりすぎだな。自重しておこう。うまくオカンを助けたら家を買ってあげよう。辛い環境でも希望が沸いてキタワァ。
「おいアレン!討伐部位とかいるのか??」「お前は何年前の話をしているんだ!!ギルドカードに討伐数が出るから心配すんな!!まぁ、相手がドラゴンだったら何をしてでも持って帰るべきだけどな!!死骸は焼いとけ」「お前が焼いとけ!!」「くそ!!わかったよ!!」
オバナは例によって現地解散。おそらく計画の一部として動きだすだろう。そこは盗賊のバカ達に一任してるから知った事では無いが・・。アイシクルは何故かアレンに没収されたが、まぁいいかと納得。風魔法で崖の上に戻してもらいながらふと考えた。ドラゴン・・・。何気なく会話の流れで聞いていたが、ドラゴンを隷属出来ればかなりの戦力になるんじゃないか?
「なぁアレン、ドラゴンっているとこわかるか?」「うん?あぁ、わかるがお前にはまだ早いよ。ブレスなんかかまされたらこの平原ぐらい余裕で吹き飛ぶからな。東方上位種の一柱になるが俺が倒した黄龍に至っては3年かかった。持てる財産つぎ込んで3年だ。悪い事は言わん。やめとけ」「・・・くそ。ダメか。」「まぁ、黄龍の核たる魔剣アイシクルを量産できる常識外れのお前なら何か考えがあったのだろうが、今回ばかりは勧めることはできん。」「弱いドラゴンとかは?」「バカ、居るわけ無いだろ。西方の竜は強いし数も多い。何にせよ絶望的だ。俺は勝ちを譲ってもらったようなもんだからな。」
ふむ、これは考えが甘かったな。ドラゴンに特攻させたら楽勝じゃね?とか思ったけど、世の中そこまで甘くないみたいだ。世知辛い。いや、こんな優れたスキルゲットしといて言う言葉ではないってわかってるんだけど、やっぱり世知辛い。生まれはベリーハードでいきなりオカン拉致、若干5歳で剣と魔法の異世界で・・・うん、世知辛い。こんな世界なら大統領殴ってみたいなんて馬鹿フールな夢抱かずに必死で頑張って生きてたんだろうな・・・現に俺必死だし・・・・・ん・・・・?
「どした?どっか痛いのか?難しい顔して」「・・・王様殴りたい。」「バッカ!お前絶対そんな事言っちゃだめだからな!!」
いや、おそらくこれは正解だ。何故気がつかなかった・・・。まどろっこしい策なんか用いる必要は無い、王様を殴って軍門に降せばフィヨルムの実権は俺の物になる。クソ、エリーナ王女殿下の言う通り城に行っていれば簡単だったのに・・・。考えろ一太、あっ、コナンか。考えろ俺・・・今出している命令との兼ね合い・・・。量で負ける、質でも負ける、ご察しの通り、苦肉の策で再戦の狼煙をあげる行動はさせているわけだが、八方塞がりで光を掴むには軍略が必要だ、こっちはある程度地球の戦略や策は知っているがこの局面はどうしようも無い、ならば・・・。
「なぁアレン、地図とか無いのか?」「あるか!そんなもん!王立図書館にでも行かなきゃ無いだろうな。」「それはこの大陸全体の地図か?」「馬鹿!そんなもんあるわけないだろ!フィヨルムだけだよ!国同士の取り決めで他国が測定した地図は入手出来ん。まぁ大雑把な地図ならあると思うけどな」「いい!それでいい!図書館に連れていきやがってください!!」「おっ?おお。なんか腹が立つがいいだろう。」

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