10年間修行した反動で好き勝手するけど何か問題ある?
100
天空の大国は混乱していた。雷々亭の四人がやらかした自販機荒らしは想像以上に天空の大国を困窮させていたのだ。
「なぜここまでの事に気付けなかったのだ!!」
盟主であるツグナは頭を抱えていた。自身が目指さんとする高みまで後少しの所だと言うのにと目前の机を蹴り飛ばして苛立ちに悶えていたのだ。
「天空の大国でかき集めた魔力をダモクレスで極大殲滅魔法に変え、この世界で唯一無二の国へと変えるまで後少しだと言うのに!!!雷々亭のクソ共め!いつも俺の邪魔をしやがって!」
安らぎの庭園の優しき侍マサツグの兄とは思えない野望を抱くツグナは眉間にこれでもかと皺を寄せ思うがままに罵詈雑言を吐き捨てながら自室の物を壊していく。
「こうなればあのクソに……」
ツグナはメモリーから弟であるマサツグを選ぶと天空の大国に強制入場させた。
♦
「あれ?」
何処だここ。さっきまでイズナちゃんにプロレス技かけられてて、首が締まるギブってなってたはずなんだけど…。
もしかして僕死んじゃった?
「来たかマサツグ」
「え?兄貴?」
「あぁ、そうだ。お前のお兄ちゃんだ。」
久々に会ったけどなんか、いい気分じゃないな。兄貴は僕の事嫌いなはずなのに。
「どう……したの?」
「いやぁ、どうしたもこうもないんだよ!雷々亭の奴らのせいで俺の天空の大国の300万の民が餓死しそうなんだ!」
え?どういう事?けど、相槌打っとかなきゃ怒るんだろうな…。
「そうなんだ…」
「そうなんだ?そうなんだじゃ無いだろ?それは許せないな!僕は雷々亭のヤツらと友達だからなんとかしてあげるよ!って言うのが普通じゃないのか?」
あぁ、やっぱり兄貴は兄貴のままだ。ずっと安定のクズだ。
「でも、ごめん兄貴。俺たちも今アウリファナンティで3万人ぐらい人口が居て火の車なんだ」
「お前たちの話しは聞いてないんだよ、俺はお前に命令する為にここに呼んだんだ、お前は俺の話しに頷き、分かりましたと返事をすればいいんだよ」
「っ、わかりました。」
兄貴は相当に苛立ってるのか何度も椅子を蹴り上げる。
昔からずっとこうだ。
僕が下半身不随になったのも、子供ながらに言い返した僕に怒ってマンションから突き落としたのが始まりだ。
それからウチは裕福じゃなかったのに僕の医療費で更に貧乏になって兄貴はずっと何かを我慢し続けていた。
曰く行きたかった私立に行けなかった、曰く大学を我慢した、言い出したらキリが無い。結局被害妄想で悲劇のヒロインきどって勝手にぐれて好き勝手してただかなのに。
高校だって公立に行きたがってたのに、学力的に全日制は私立しか行けないって分かってから言い出した事だ。
結局それで家族に見限られて、ヤクザまがいな事して手に入れたVRで現実逃避して…。
僕が国からジェイルブレイカーを援助してもらった時も、PKされただけだった。
歩けなくしたのはお前なのに。
「いいか?お前達クズの集まるアウリファナンティに近々必ず丸太ぺにお、竜刃、エリス、アニーの四人が来る。そいつらは魔素で食糧を作る事が出来る自動販売機を持ってる。それを何個かでいい、適当な事を言って取り返して来い。それが出来たらメッセージを送ってこい、わかったか?」
駄目だ。怒ったら駄目だ。
「わ、わかりました」
「わかってるだろ?俺はお前のせいで人生を棒にふったんだ!!ゲームの中でしか歩けないお前みたいな寄生虫のせいでな!!少しは役に立って俺に償え!!わかったか?」
「わ……わかりました」
あんまりだ。こんなやつでも小さい時は優しかったんだ…あの時僕が死んでれば良かったのかな…。死んでいればそんな言い方されなくてすんだのかな?
「なに泣いてんだ、気持ち悪い。さっさと消えろ」
「失礼します」
兄貴がメニュー画面で俺を飛ばそうとした時に扉が開かれると同時に見た。
いや、この場合は見てしまったになるのかも知れない。
銀髪の美しい姫君。
「シェルル姫」
直後シェルル姫と目が合うと同時にクソ兄貴の舌打ちが響き、神域に落とされた。
「うわビックリした。なにしてんだマサツグ」
「リブラさん!!見つけましたよ!シェルル姫!」
「は?どゆこと?」
「空です、空。空に浮かぶ島にいましたよ!!どうします?」
「その話し詳しく」
ツグナ、僕はお前とは決別する。僕のこの世界での家族は、アウリファナンティのみんなだ。
「なぜここまでの事に気付けなかったのだ!!」
盟主であるツグナは頭を抱えていた。自身が目指さんとする高みまで後少しの所だと言うのにと目前の机を蹴り飛ばして苛立ちに悶えていたのだ。
「天空の大国でかき集めた魔力をダモクレスで極大殲滅魔法に変え、この世界で唯一無二の国へと変えるまで後少しだと言うのに!!!雷々亭のクソ共め!いつも俺の邪魔をしやがって!」
安らぎの庭園の優しき侍マサツグの兄とは思えない野望を抱くツグナは眉間にこれでもかと皺を寄せ思うがままに罵詈雑言を吐き捨てながら自室の物を壊していく。
「こうなればあのクソに……」
ツグナはメモリーから弟であるマサツグを選ぶと天空の大国に強制入場させた。
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「あれ?」
何処だここ。さっきまでイズナちゃんにプロレス技かけられてて、首が締まるギブってなってたはずなんだけど…。
もしかして僕死んじゃった?
「来たかマサツグ」
「え?兄貴?」
「あぁ、そうだ。お前のお兄ちゃんだ。」
久々に会ったけどなんか、いい気分じゃないな。兄貴は僕の事嫌いなはずなのに。
「どう……したの?」
「いやぁ、どうしたもこうもないんだよ!雷々亭の奴らのせいで俺の天空の大国の300万の民が餓死しそうなんだ!」
え?どういう事?けど、相槌打っとかなきゃ怒るんだろうな…。
「そうなんだ…」
「そうなんだ?そうなんだじゃ無いだろ?それは許せないな!僕は雷々亭のヤツらと友達だからなんとかしてあげるよ!って言うのが普通じゃないのか?」
あぁ、やっぱり兄貴は兄貴のままだ。ずっと安定のクズだ。
「でも、ごめん兄貴。俺たちも今アウリファナンティで3万人ぐらい人口が居て火の車なんだ」
「お前たちの話しは聞いてないんだよ、俺はお前に命令する為にここに呼んだんだ、お前は俺の話しに頷き、分かりましたと返事をすればいいんだよ」
「っ、わかりました。」
兄貴は相当に苛立ってるのか何度も椅子を蹴り上げる。
昔からずっとこうだ。
僕が下半身不随になったのも、子供ながらに言い返した僕に怒ってマンションから突き落としたのが始まりだ。
それからウチは裕福じゃなかったのに僕の医療費で更に貧乏になって兄貴はずっと何かを我慢し続けていた。
曰く行きたかった私立に行けなかった、曰く大学を我慢した、言い出したらキリが無い。結局被害妄想で悲劇のヒロインきどって勝手にぐれて好き勝手してただかなのに。
高校だって公立に行きたがってたのに、学力的に全日制は私立しか行けないって分かってから言い出した事だ。
結局それで家族に見限られて、ヤクザまがいな事して手に入れたVRで現実逃避して…。
僕が国からジェイルブレイカーを援助してもらった時も、PKされただけだった。
歩けなくしたのはお前なのに。
「いいか?お前達クズの集まるアウリファナンティに近々必ず丸太ぺにお、竜刃、エリス、アニーの四人が来る。そいつらは魔素で食糧を作る事が出来る自動販売機を持ってる。それを何個かでいい、適当な事を言って取り返して来い。それが出来たらメッセージを送ってこい、わかったか?」
駄目だ。怒ったら駄目だ。
「わ、わかりました」
「わかってるだろ?俺はお前のせいで人生を棒にふったんだ!!ゲームの中でしか歩けないお前みたいな寄生虫のせいでな!!少しは役に立って俺に償え!!わかったか?」
「わ……わかりました」
あんまりだ。こんなやつでも小さい時は優しかったんだ…あの時僕が死んでれば良かったのかな…。死んでいればそんな言い方されなくてすんだのかな?
「なに泣いてんだ、気持ち悪い。さっさと消えろ」
「失礼します」
兄貴がメニュー画面で俺を飛ばそうとした時に扉が開かれると同時に見た。
いや、この場合は見てしまったになるのかも知れない。
銀髪の美しい姫君。
「シェルル姫」
直後シェルル姫と目が合うと同時にクソ兄貴の舌打ちが響き、神域に落とされた。
「うわビックリした。なにしてんだマサツグ」
「リブラさん!!見つけましたよ!シェルル姫!」
「は?どゆこと?」
「空です、空。空に浮かぶ島にいましたよ!!どうします?」
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ツグナ、僕はお前とは決別する。僕のこの世界での家族は、アウリファナンティのみんなだ。
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