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10年間修行した反動で好き勝手するけど何か問題ある?

慈桜

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 圧勝…いい響きだとは思わないか? だが圧勝すぎるのも考えものだ。
 ライで飛んだり二星が上からバンバン撃ち込んだりしてたら気付けばノースウォールの端っこまで到着してた。
 途中でふわっと盛り上がった奴らが今回ビーステイルダムルートの見せ所だったのだろうが、二星達がぐっちゃぐっちゃにして終わりましたよ。
 なむ。
「終わりましたな。」
「あっ、時田さん。お疲れ様。」
 最終合流地点時田さんに会った時点でこの戦いは終了だ。 そう簡単にやられる人では無いと思ってるには思っていたけどこっちの過剰戦力ルートと大差無い早さでの合流には正直驚きを隠せなかったね。
「して、リブラさん。話しはかわるのですが」
 そこで、時田さんが出会った和風美人の話しを聞く。
「あぁ、なんか四星、五星のとこにも似たようなのが来たって言ってたけど…次来たら教えてよ?お仕置きするから」
 一瞬時田さんが悪い顔になった気がするが気のせいだろう。
「そんな事より時田さん、この後はどうしたらいいんだ?」
「そうですね…本来であれば若干強引に植民地化してしまうのがいいんでしょうな、いかんせん人員が足りません。そうなると経済支援で有耶無耶に上に立つのも非現実的ですし…」
「旦那お疲れ様です、その話しって、もし亜人に多大な影響力持ってる奴とかいたら役に立つんですかね?」
 その問いに時田さんの目を見ると時田さんはウンと頷く。
「勿論です。本当に亜人に影響力があるのであれば小競り合い的なものは抑える事ができるでしょう、交渉次第では表立って亜人の国を支配してもらってもいいぐらいに。」
「いや、実はね旦那、時田殿」
 そこから四星から話される、蟻人族の話しは実に興味深い話しだった。 ロウエントと別の流れを組みながら国の大事には守護神的な役割をする民族。 もしそれが本当なら亜人側の心配は少なくなるわけだ。
「面白そうだな!会いに行ってみようぜ!!」
 そこから急遽人員の割り振りをした。
 ノースウォールに二星と1万の兵を残し、復興に向ける。 ここに二星を残したのは護衛とロウエントの街を3つ壊滅させた事への罰だ。
 どうせ土地が空いてるならまとめてもらってしまいましょうって言う算段だ。 何より大陸のギルドを仕切るアイルセム教国と隣接できるのは経済的にこれからの強みになるだろう。 自慢になるがノースウォール、ヨルムンガルド、ロウエント、ビーステイルダムを合わせてもこちらが本気で物資を流通させれば四国を越せる自身はある。 まぁ、まだそんな段階ではないだろうから利用するだけしてやろうと思うしな。 シェルルがいなくなってムカついたけどそれなりに助かる部分もあるわけだ。
 一先ずは少ない人員を分けてローテーションを組むカタチにした。
 ビーステイルダム5千、ロウエント5千と兵を送り此方は活性化と警護に使う。 2級3級の魔晶石を大量に渡してるから今頃飲んだくれてグデングデンだろう。
 後はヨルムンガルドに5千、集落に5千と休息と勉強もローテーションになるようにしている。 ここまで人手不足だとその辺の魔物しばきまわして仮想体食わせるぐらいしか解決案が見つからない。
「じゃあ行くか」
「はい主君!!!」
「わおーん!!!」
 俺、カルマ、ライ、四星、五星でロウエントの最果てコロニアを目指す事となったがカルマがやたらと地図と睨めっこをしている。
「どした?」
「いえ、主君。以前海で急に転移した事がありましたでしょう。」
「あぁ、リヴァイアサンの時な。それがどうした?」
「いえ、二つ折りにしてみるとこの近辺が中間なのでは無いかと思いましてね。」
「あっ、確かに…ちょっと俺のマップでみてみるわ。」
 そうして調べて見ると山道それた道の先に広がる莫大な土地がそこに当たる事がわかった。
「ちょっと寄ってみようか?時田さん!向こうは大丈夫なんだよね?」
「えぇ、リブラさんが送りつける時に渡した猫耳装備のおかげで警戒心は無いようです。国の上層部がいなくとも街は活気に溢れているようですよ」
「たくましいな。」
「ええ、ほんとに。なんなら守衛を務める塾生にありがとうと感謝まであったと報告がありました、これはもしやスムーズに事が進むやもしれません」
 いい流れなんじゃないか? それなら急いで蟻人族に会いに行く必要は無いんじゃないか? まぁ、獣人がうまく行ったからと行って亜人もそうなるとは限らないが。
 この件と界理術なら界理術の方が俺からすれば優先順位は上だ。 申し訳ないが寄り道させてもらう。
 急遽脇道それるカタチになったが文句一つ言わずについてきてくれるみんなを背にほっこりしながら進んでいくと天を貫くような巨大な外壁があった。
 近くに来るまで存在に気づかなかったのはそれなりに高位の結界か何かで偽装していたのだろう。 急ぎ近くに寄って見るとやはり予想以上にでかい。
 これは何かあると入り口を探して見ると金色の大きな文字で不動国と記されていた。
「ここかい。」
「どうされます?主君。以前のヤクザ?達の住処ですね」
「いや、それよりも俺が気になるのは界理術の方だ。おそらくこの地下に何か隠されてるんだろう。」
 とりあえず転移プレート敷いて時田さん達に避難してもらおう。 半ば強引になるが、ライとカルマはテコでも動かないからこのままでいいか。
「よし、ライ俺をあの壁の向こうに連れてってくれ」
 ライは頷くと加減無しに俺の魔素を食らう。
『いくでやんすよぉ』
「ライライその喋り方やめてぇ」
 こいつらの漫才を無視して一気に駆け上がる。 膝元でチョコンと小さくなってるカルマはこうして見たら可愛く見えるな。
「主君、これより戦闘ですか?」
「いや。調べ物が先だからこれを使う」
 俺は母ちゃんの最強殲滅魔法が込められたピンクの魔晶石をバックルから外す。
 母ちゃん、使い道あったよ。 ありがとう。
 母ちゃんリリスが幾度と英霊島でこの術式を展開してみんなで必死に止めたのが懐かしい。 実際に見た事が無いからどんな威力がわからないけど、すごい事は確かにだろう。
 魔素を込めて下に投げつけるとマッピングヴィジョンが浮かぶ。
 どうやら範囲設定ができるみたいだ。
「この壁の中が全て不動国だろうから、この範囲にしてみるか」
 決定すると同時に俺たちは爆風に巻き込まれ吹き飛んだ。
 ライが必死に耐えたが俺も障壁無しでは意識が飛んでいただろうと予測する。
「なんじゃこりゃ。」

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