10年間修行した反動で好き勝手するけど何か問題ある?
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最南端の街クロステッチでは、にゃんこ率いる時田塾特別作戦部隊が20名規模で潜伏を開始していた。 特別作戦部隊の一番の目的は民間人の保護、及び敵兵の殲滅。 特殊任務につき89式で容赦無く敵兵を駆除し、速やかに老人、またはスラムの民間人を保護する。 だが、突然現れる時田塾の面々に心を閉ざしたヨルムンガルド人は振り向く事は無く、半ば強引の拉致に近い形になってしまう。 転移プレートの落下と戦闘機のエンジン音で警戒網を敷いているかと思われたがクロステッチの常駐兵は緩みきっていた。
「では転移プレート反転します。」
にゃんこの合図に塾生達が転移プレートを反転させる。 こうする事によって、リブラ達が待つ空母に置かれた転移プレートが魔法光を失うのだ。 それを合図にリブラは逆転の転移術式を仕掛ける。
保護した民間人を空母へ送りこみ空母からアウリファナンティの集落へ送る。 この作業を同時進行で各地で繰り返す事によって、より激しい殲滅作戦を可能にしたのだ。
本来、この転移プレートは船酔いしたくないと言ったリブラが着きそうなぐらいにそっちに行くと言って時田氏に発狂された上に作戦で使用された物である。
この転移プレートの作成のせいで、本来間に合うはずたった高位通信魔道具の製造は間に合わなかった。
だが、余りある弾丸に魚雷、89式突撃銃そして転移プレートを短期間に造りあげてしまうのはリブラの才能とフェアリーランドの職人達のみが成せる技であろう。
帝国はグリムシリーズ回収の為に念の為、各貴族の領地、屋敷へ軍を進め、制圧と共に調査を行っていた。 王都に比べ逃げ遅れた民は圧倒的に少なく、小規模スラムの浮浪者や老人ばかりの街を制圧するのには過剰戦力と言える規模の軍を率いて旧ヨルムンガルド国内の街々を占領していた。
「やっぱりいきなり王族殺すのはケンカが下手くそだよな?」
「まぁ、皇帝もグリムシリーズの回収が目的だったみたいだし国なんて二の次だったんじゃねーの?」
「けどなんだかんだで結構溜め込んでたんだろ?この国」
「らしいけど、俺たちからすりゃあ関係の無いこったろうよ」
ヨルムンガルド王都を中心と見ると最南端の街クロステッチでは兵の士気は下がりきっており、ロクな警備もせずに空き家から金目の物や保存食を集める事を繰り返す日々を送っていた。
「ふぁ、ねむてーっす」
「貴族の家でも行って寝るか?ベットフカフカだぜ?」
「それいーっすねぇ!!」
兵長キリルと上等兵ウムラウトは自堕落な事を言いながら街道を歩いていると、兵舎として利用している無人となった冒険者ギルドの方角から爆音を響かせた何かが飛来してくるのを目視する。
「お、おい!!あれはなんだ?何かが飛んでいるぞ?」
「見た事…ありませんね。なんでしょう?数も10ほどいます。」
「新種の魔物か?」
「おいおいおい!!なんなんだよ!!あぶないっす兵長!!
その飛行物が次々に街を炎上させ旋回、そして貴族の住まう高台の上を一斉掃射する頃には辺り一面が火の海となった。
「おい!!ウムラウト!!おい!!」
キリルは自身の直属の部下の全身火傷による惨い死に様を見て恐怖した。
「チクショウが!!!」
強張る体を必死に動かし、飛行物をにらみつけ、剣を抜き構えるものの直後にキリルの体は爆ぜ肉片となった。
「クロステッチ完了しました。」
10機の小隊の隊長を務めた時田塾塾生は進路を北に変える。 そしてハンドサインで帰艦のサインを仲間に送る。
街の壊滅が完了するとにゃんこは空母へ戻りリブラに報告をする。
「クロステッチ完了しました!!」
「ご苦労様。」
「なんで耳を触るんですか!!」
後は転移プレートにクロステッチと書き込んでフェアリーランドに収納する事で任務完了だ。
次第に他の面々も船に帰ってくる。
「リビオーラ完了しました。」「バーグリード完了です」「フィリシア完了しました。」「ヒヨドリ完了しました。」
次々に特別作戦部隊が帰還すると時田塾の面々は即座にヨルムンガルド王都への転移プレートに飛び乗って行く。
ヨルムンガルド12の都市を落とし、残すは王都だけとなる。 その頃王都は激戦地となっていた。
「では転移プレート反転します。」
にゃんこの合図に塾生達が転移プレートを反転させる。 こうする事によって、リブラ達が待つ空母に置かれた転移プレートが魔法光を失うのだ。 それを合図にリブラは逆転の転移術式を仕掛ける。
保護した民間人を空母へ送りこみ空母からアウリファナンティの集落へ送る。 この作業を同時進行で各地で繰り返す事によって、より激しい殲滅作戦を可能にしたのだ。
本来、この転移プレートは船酔いしたくないと言ったリブラが着きそうなぐらいにそっちに行くと言って時田氏に発狂された上に作戦で使用された物である。
この転移プレートの作成のせいで、本来間に合うはずたった高位通信魔道具の製造は間に合わなかった。
だが、余りある弾丸に魚雷、89式突撃銃そして転移プレートを短期間に造りあげてしまうのはリブラの才能とフェアリーランドの職人達のみが成せる技であろう。
帝国はグリムシリーズ回収の為に念の為、各貴族の領地、屋敷へ軍を進め、制圧と共に調査を行っていた。 王都に比べ逃げ遅れた民は圧倒的に少なく、小規模スラムの浮浪者や老人ばかりの街を制圧するのには過剰戦力と言える規模の軍を率いて旧ヨルムンガルド国内の街々を占領していた。
「やっぱりいきなり王族殺すのはケンカが下手くそだよな?」
「まぁ、皇帝もグリムシリーズの回収が目的だったみたいだし国なんて二の次だったんじゃねーの?」
「けどなんだかんだで結構溜め込んでたんだろ?この国」
「らしいけど、俺たちからすりゃあ関係の無いこったろうよ」
ヨルムンガルド王都を中心と見ると最南端の街クロステッチでは兵の士気は下がりきっており、ロクな警備もせずに空き家から金目の物や保存食を集める事を繰り返す日々を送っていた。
「ふぁ、ねむてーっす」
「貴族の家でも行って寝るか?ベットフカフカだぜ?」
「それいーっすねぇ!!」
兵長キリルと上等兵ウムラウトは自堕落な事を言いながら街道を歩いていると、兵舎として利用している無人となった冒険者ギルドの方角から爆音を響かせた何かが飛来してくるのを目視する。
「お、おい!!あれはなんだ?何かが飛んでいるぞ?」
「見た事…ありませんね。なんでしょう?数も10ほどいます。」
「新種の魔物か?」
「おいおいおい!!なんなんだよ!!あぶないっす兵長!!
その飛行物が次々に街を炎上させ旋回、そして貴族の住まう高台の上を一斉掃射する頃には辺り一面が火の海となった。
「おい!!ウムラウト!!おい!!」
キリルは自身の直属の部下の全身火傷による惨い死に様を見て恐怖した。
「チクショウが!!!」
強張る体を必死に動かし、飛行物をにらみつけ、剣を抜き構えるものの直後にキリルの体は爆ぜ肉片となった。
「クロステッチ完了しました。」
10機の小隊の隊長を務めた時田塾塾生は進路を北に変える。 そしてハンドサインで帰艦のサインを仲間に送る。
街の壊滅が完了するとにゃんこは空母へ戻りリブラに報告をする。
「クロステッチ完了しました!!」
「ご苦労様。」
「なんで耳を触るんですか!!」
後は転移プレートにクロステッチと書き込んでフェアリーランドに収納する事で任務完了だ。
次第に他の面々も船に帰ってくる。
「リビオーラ完了しました。」「バーグリード完了です」「フィリシア完了しました。」「ヒヨドリ完了しました。」
次々に特別作戦部隊が帰還すると時田塾の面々は即座にヨルムンガルド王都への転移プレートに飛び乗って行く。
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