10年間修行した反動で好き勝手するけど何か問題ある?

慈桜

 第18代魔王ディアンナ。 赤髪金眼に小麦色の肌を持つスケベそうなお姉さんだ。
 この先生から教わった技術は数知れない。 なんてったって師匠も認めるオールラウンダーだ。 でもその中でも特筆すべきは悪魔召喚。 失敗すれば後が無いとされる悪魔の使役を簡単にこなすキチガイ先生だ。
「さぁ、そろそろ教える事はないけど…そうだねぇ、最終試験何がいい?」
 そう聞かれてもなんとも言えない。 ただ、双丘がぷるんと揺れるのを凝視するぐらいしか今の俺には出来ない。
「なんだ?やりたいのか?」
 ん?今こいつは何を言った? やりたいとはつまりそう言う事か? 当ててんのよ!とかいい事する?とか全部差っ引いてそう言う事か?
「あの…いいんでしょうか?」
「ま、まぁ、減るもんでもないしな…いや、だが条件がある。上位悪魔一匹をあたいの補助無しで使役出来たら一晩相手をしてやろう。」
 そこから先の事はあまり覚えてない。 冷静に悪魔の使役条件を聞く暇なんてなかった。 悪魔の使役はかけひきだ、言った言ってないの通じない言葉遊びが基本だ。アークデーモンの使役は先生の補助で過去に成功しているので比較的簡単だという事は理解していた。 だが、記憶が朧げだ。 ただひたすらにボコり続けた。 三日三晩ひたすらに。 上位悪魔に反抗する余裕も与えずに、ただひたすらにしばきまわした。 実体の無い精神生命体だろうと関係ない。 泣きながら土下座する悪魔にただ血走った目を向けるだけで殴り続けた。 最後は号泣しながら何度も土下座をし忠誠を誓い続ける悪魔の顔面を何度も蹴り上げ続けた。
 そして上位契約に当たる絶対服従の契約を果たし俺の有り余る魔素を勝手に吸収し受肉を成功させた小さな幼女が泣き喚いてる姿に一発渾身の右ストレートを放り込むと壁に吹き飛んでぶち当たりだらりと力を失う姿を見届けた。 勝手に受肉したのは死んだ方がマシだと思ったんだろう。
「先生ぇぇぇ!!!!!」
「落ち着け!な?リブラ!落ち着け!ひゃっ!あんっ」
 結論から言うと筆下ろしに成功した。
 更にその後は何度も何度もディアンナ先生の体を求め続けた。
 チャリクス爺の至高なる術式夢想でもなし得ない夢想を実現したのだ。
 幼き頃より抱き続けた欲望は、まさに暴走機関車マイトーマス。
 それより三日三晩、悪魔を殴り続けたペースで俺の機関は燃焼し続けた。
 筆下ろしはババアだったと言えば笑い話かもしれないが、こんなババアならありだと素直に思った。
 最後は大賢者となりて睡魔に誘われるまま眠りの世界に落ちた。


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コメント

  • ウォン

    あ、うん

    0
  • くあ

    なんか、、悪魔可愛そう

    0
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