10年間修行した反動で好き勝手するけど何か問題ある?
4
現在火竜が住まう火山地帯に来ている。 この巨大な無人島の最西端。 時計の針で9の方向を指し示す神域、エルグランド火山。 ここは元より火竜達が住まう火山であった。 しかし、先生や師匠達、そして親父達が居る影響で魔素が邪悪と呼べる程にまで溢れ生物を著しく進化させた。 まぁ、100%師匠が原因だろうけど。 その進化の度合いはそれはもう物凄く。 そして火竜達は雷炎竜へと進化した。
赤い皮膚は高熱を持ち白化しオレンジ色に輝く羽を持つ、火属性竜の上位個体だ。 1頭だけでも特S級、この群れの中に飛び込むのは特SSSは固い危険度だろう。 オリハルコンの鉱山である事からこんな奴らが縦横無尽に暴れまわる事が出来るのだが。 それは置いておこう。 何せ危険な相手だ、だからこそ遠距離に徹する。
簡単な錬金術はチャリクス爺に教えて貰っているが、魔力の消費をするのも馬鹿馬鹿しいのでアイテムボックス内の妖精達に格納庫に溢れる槍を大量に放出してもらう。 多種多様の槍がソートの一覧に現れると同時に攻撃開始だ。
まず無属性魔法で目視出来る複数のジラントに照準を合わせる。 自身のスキルを無属性魔法として魔法化して付与する。 ここで付与したのは貫通Lv10。 そして大量の槍を風魔法と身体強化魔法の同時発動で纏めて上空にぶん投げる。
「そぉぉっっりゃっ!!!!」
後は簡単。 追跡弾ならぬ追跡槍の雨がジラントに降り注ぎ、只々殺戮をくり広げる。
「うんっ。いい感じに戻ったかな。」
魔力が雷牙さんに持って行かれる前より少し多いぐらいの感覚が溢れてくる。 後は他のジラントが溢れ出す前にジラントの回収だ。
総数32頭、なかなか大量だ。
「キャンキャン!!」
鑑定してみると雷牙さんも少し強くなったようだ。 恐らくだが、俺との契約で魂の同調が起きている為に俺の魔力で吸収した魔力が そのまま雷牙さんに流れているんだろう。 そして吸魔の腕輪とエニアグラムの多重吸収だ。 かなりの魔素を吸収できたのだろう。
「ふむ、字の如く相棒ってワケか。名前…考えないとな」
「くぅ〜ん?」
雷牙さんはジャレながら首を傾げてくる。うん、決めたそのままでいいや。
「ライ、お前の名前はライで決まり!!」
「わおん!!」
分かったよ!と言わんばかりのいい返事だ。
ふぅ、これで師匠には怒られなさそうで済んだ。 さぁ、帰ろう帰ろう。
村に戻るとすでに夕刻。 急なレベルアップをしたせいか劇的な空腹が俺を襲う。
そこに待ってましたとスキンヘッドの料理人バグジーさんが現れたのだが………。
「やりやがったな!おい!」
「え?なにがですか?」
獰猛な笑みを浮かべるバグジーさんがどうしても怖い。 この人は強い魔物を料理したいが為に単独で溶岩竜を包丁で倒してしまうような脳筋だ。 いつも薪割りをブラック企業かと思わせるぐらいに俺にさせてくる恐ろしい人なのだが…。
「他のみんなは騙せても俺は騙せねぇぞぉリブラぁ!おめぇ、竜を狩ってきただろ?」
「え??あっ、はい。でもなんで?」
「ガハハハハ!!なんとなくだぁ!!!」
読めん、この人だけはマジで読めん。 この島の環境のせいで実に変わり者ばかりとの生活を余儀無くされているが、バグジーさんだけは理解が出来ない。
「まぁ、いい。一匹よこせ!それでクラウドには黙っておいてやる」
「えっと、はい、じゃあ」
アイテムボックスもといブレスレットを重ね合わせジラントをソートしてバグジーさんに送る。
「ガハハハハ、まぁ今回は黙っといてやるけど、みんなとの約束はあんまやぶんなよ?晩飯に最高のドラゴンステーキ出してやるからよ?お前の好きなシャイニングオニオンのソースでよ?」
その言葉に俺はゴクンと生唾を飲み込みながら頷く事しか出来なかった。 先程の脅しの流れで話す事がある。 それはこの島の住民の俺に対する過保護条約だ。
やれ、ドラゴンの巣(神域全体)には行くな。 やれ、迷宮踏破をするな。 やれ、魔王とは遊ぶな。 やれ、覇王宮には行くな。 と、この島の1番の遊び全てに細かな制限がつく。
だが、暗黙の了解と言う物も確かに存在するのだが。 まぁ、ウチの母親が過保護すぎるってだけだから気にしなくてもいいだろう。 今日はこの後はライの紹介とジラント料理パーティーだ、楽しもう。
この後、特SSSクラスの魔獣であるはずのライが村のみんなに撫で回されて挙句の果てはキャッチボールの玉にされていた事は、ここでは伏せておこう。
赤い皮膚は高熱を持ち白化しオレンジ色に輝く羽を持つ、火属性竜の上位個体だ。 1頭だけでも特S級、この群れの中に飛び込むのは特SSSは固い危険度だろう。 オリハルコンの鉱山である事からこんな奴らが縦横無尽に暴れまわる事が出来るのだが。 それは置いておこう。 何せ危険な相手だ、だからこそ遠距離に徹する。
簡単な錬金術はチャリクス爺に教えて貰っているが、魔力の消費をするのも馬鹿馬鹿しいのでアイテムボックス内の妖精達に格納庫に溢れる槍を大量に放出してもらう。 多種多様の槍がソートの一覧に現れると同時に攻撃開始だ。
まず無属性魔法で目視出来る複数のジラントに照準を合わせる。 自身のスキルを無属性魔法として魔法化して付与する。 ここで付与したのは貫通Lv10。 そして大量の槍を風魔法と身体強化魔法の同時発動で纏めて上空にぶん投げる。
「そぉぉっっりゃっ!!!!」
後は簡単。 追跡弾ならぬ追跡槍の雨がジラントに降り注ぎ、只々殺戮をくり広げる。
「うんっ。いい感じに戻ったかな。」
魔力が雷牙さんに持って行かれる前より少し多いぐらいの感覚が溢れてくる。 後は他のジラントが溢れ出す前にジラントの回収だ。
総数32頭、なかなか大量だ。
「キャンキャン!!」
鑑定してみると雷牙さんも少し強くなったようだ。 恐らくだが、俺との契約で魂の同調が起きている為に俺の魔力で吸収した魔力が そのまま雷牙さんに流れているんだろう。 そして吸魔の腕輪とエニアグラムの多重吸収だ。 かなりの魔素を吸収できたのだろう。
「ふむ、字の如く相棒ってワケか。名前…考えないとな」
「くぅ〜ん?」
雷牙さんはジャレながら首を傾げてくる。うん、決めたそのままでいいや。
「ライ、お前の名前はライで決まり!!」
「わおん!!」
分かったよ!と言わんばかりのいい返事だ。
ふぅ、これで師匠には怒られなさそうで済んだ。 さぁ、帰ろう帰ろう。
村に戻るとすでに夕刻。 急なレベルアップをしたせいか劇的な空腹が俺を襲う。
そこに待ってましたとスキンヘッドの料理人バグジーさんが現れたのだが………。
「やりやがったな!おい!」
「え?なにがですか?」
獰猛な笑みを浮かべるバグジーさんがどうしても怖い。 この人は強い魔物を料理したいが為に単独で溶岩竜を包丁で倒してしまうような脳筋だ。 いつも薪割りをブラック企業かと思わせるぐらいに俺にさせてくる恐ろしい人なのだが…。
「他のみんなは騙せても俺は騙せねぇぞぉリブラぁ!おめぇ、竜を狩ってきただろ?」
「え??あっ、はい。でもなんで?」
「ガハハハハ!!なんとなくだぁ!!!」
読めん、この人だけはマジで読めん。 この島の環境のせいで実に変わり者ばかりとの生活を余儀無くされているが、バグジーさんだけは理解が出来ない。
「まぁ、いい。一匹よこせ!それでクラウドには黙っておいてやる」
「えっと、はい、じゃあ」
アイテムボックスもといブレスレットを重ね合わせジラントをソートしてバグジーさんに送る。
「ガハハハハ、まぁ今回は黙っといてやるけど、みんなとの約束はあんまやぶんなよ?晩飯に最高のドラゴンステーキ出してやるからよ?お前の好きなシャイニングオニオンのソースでよ?」
その言葉に俺はゴクンと生唾を飲み込みながら頷く事しか出来なかった。 先程の脅しの流れで話す事がある。 それはこの島の住民の俺に対する過保護条約だ。
やれ、ドラゴンの巣(神域全体)には行くな。 やれ、迷宮踏破をするな。 やれ、魔王とは遊ぶな。 やれ、覇王宮には行くな。 と、この島の1番の遊び全てに細かな制限がつく。
だが、暗黙の了解と言う物も確かに存在するのだが。 まぁ、ウチの母親が過保護すぎるってだけだから気にしなくてもいいだろう。 今日はこの後はライの紹介とジラント料理パーティーだ、楽しもう。
この後、特SSSクラスの魔獣であるはずのライが村のみんなに撫で回されて挙句の果てはキャッチボールの玉にされていた事は、ここでは伏せておこう。
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