だんます!!

慈桜

第181話

 
 さて、大人の事情で申し訳ないが、これまでの大筋を話しておこう。

 現在閻魔とのダンジョンバトルが開始されているのはご存知の通りであるが、それぞれがどのように動いているのかを簡潔に纏める。

 ヤムラ、つまりはダンジョンマスターであるラビュラント・ガーディアン、通称ラビリの元の人、ややこしいな。
 ラビリの同一存在として問題ない。

 彼は最初の異世界であるグランアースを制した転生者であるが、自らをダンジョンマスターとして育てた師とも呼べる存在である閻魔に裏切られ、恋人と親友を殺され怒り嘆き苦しみ、閻魔を悠久の書庫に封印した後、自身と完全同一体である精神生命体を創り出し、永く生きることに疲れた彼は自らを封印した過去がある。

 彼は因縁浅からぬ閻魔の世界式が確認されると同時に封印が解かれるように自らを閉ざしていた為に、閻魔とのダンジョンバトルが開始されたと同時に顕現した。

 同一存在であり建前としてはオリジナルであるのでラビリに毛嫌いされていたが、ヤムラは元より理想とする強い自分を思い描き創り出した存在であり、フェリアースにレィゼリンと二つの世界を手中に収め、自分よりも遥か永い時を生きてきた彼を自分以上に自分であると認めている旨を遠回しに伝えると、何とか和解となる。

 日本人の感覚を色濃く残しており、趣味には全力で突っ走るが、世界管理に関しては面倒くさがりで間の抜けた性格をしているが、閻魔との決着をつけるとなれば話は変わるとグランアースへ渡り、親友であるレイセンの元に訪れている。

 レイセンはグランアースの宮司であり、時のルーンの支配者である。

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 ※宮司とは所謂世界管理の代理者であり、本来は世界征服を終えたダンジョンマスターは星に存在固定され管理をする神的な役割を課せられるのだが、眷属に一部権限を渡し管理人を立てる事によって存在固定を免れる抜け道となる。
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 グランアースの宮司であるレイセンの見た目は、二足歩行で145cm程の身長がある真っ白なウサギであるが、獣人や獣の類では無く【時を司る白兎】たる謎生物なのだが、コレは本編でも語られていないのでオフレコにしておこう。

 ヤムラとしてはレイセンにグランアースからの転移ゲートを設置してもらいたかったようだが、閻魔の危険性を知るレイセンはグランアースに危険が及ぶ結果になりかねないと申し出を拒否。

 しかし、ヤムラから殺戮大臣信長とメイファーの2名が時のルーンを使っていたとの話を聞き、戦争は後回しに彼らに会いに行くと言い始める。
 ヤムラとしても大きな戦力を得たと北叟笑んでいたが、そこでジャイロの違和感に気が付き、ダンジョンバトルより先にグランアースと地球にメイファーが開けた時空の穴を塞ぎに行くこととなる。

 ゲートまでは無理でも、自由に使える次元ウサギを罪喰いシンイーターに渡して貰えた上に、レイセンを連れて行けるのなら儲けものだとヤムラは腹の底で顔を歪めながらに喜んでいるが、そこは伏せておく。

 グランアースの罪喰いシンイーター副長である赤髪の大剣使いグレイルは、レイセンより次元ウサギを預けられ、後に罪喰いシンイーターの面々を引き連れて地球へ参戦する為に一度別れる。

 グレイルと済し崩しに行動を共にしていたグランアースの葬儀屋アンダーテイカーであるジャイロは、グランアースに帰って来れたので、そのまま別行動を取ろうとするが、メイファーが開けた時空の穴の位置を特定する為にレイセンにヘッドロックをかまされて拉致られたのは余談。

 #ヤムラ #レイセン #グランアース #白ウサギ #宮司 #モブ顔 #次元ウサギ
 #はいなっ #グレイル #ジャイロ#罪喰いシンイーター#葬儀屋アンダーテイカー#閻魔

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 時を同じくしてラビリは、フェリアースへと渡り、青色と桃色の髪をセンター分けにしたピエロのような格好のカマ野郎であるセイリュウ・ガルドギアス、略してセリと呼ばれる宮司と会っていた。

 事情を説明すると、セリはフェリアースの総力を地球に送るのは反対だが、フェリアースの世界式稼働ラディアルを枯渇寸前まで移行させ、地球の冒険者を限界まで強化してはどうかと提案する。
 しかし、相手は騎士システムを用いて過剰なまでに強化した駒を利用しているので心許ない。
 なればレィゼリンのラディアルもぶち込めばいいと、レィゼリンの宮司の元まで交渉に行く。

 ケチで有名なレィゼリンの宮司であるカブトは、予想に反して二つ返事で快諾し、世界に知らせを出すまでの時間をくれと条件にもならない条件を出す。

 待たせる代わりと言ってはなんだが、ラビリはカブトより半ば強引に心を読む狐耳の幼女を預けられてしまうが、戦力としては嬉しいが子供の面倒を見るのは辛いと肩を落としてしまう。

 #ラビリ #セリ #カマ野郎 #フェリアース #世界式稼働ラディアル #カブト #パンチパーマ #ピコ太◯ #ヤクザ #狐耳 #幼女 #イナバ #祈りの具現化

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 ラビリ、ヤムラの両名がダンジョンバトルの為に忙しなく動き回っている頃、ヤムラに放置されたメイファーと
 ジンジャーはメキシコの地にて、アテもなくブラブラとしている。

【メイファー】
 中国で物乞いをしていた隻眼の少女がメイズ(ラビリ)の気まぐれで冒険者となる。
 物静かで言葉足らずな10歳の少女であったが、冒険者になったことにより自由気ままで好奇心旺盛な性格となった。
 ラビリは少女が苦手であり、やたらめったら懐かれるのも困るので、使用に激痛を伴う鏡の魔眼を遊び半分で与え、再び相見えた際に吸魔の魔眼を与えると、彼女はいつしか天鏡眼なる上位魔眼を開眼し、ルーンを自在に操る特異的な存在となる。

 青いブレザーの制服に赤いリボンを揺らし、ピカピカのローファーを履いた可愛らしい女学生のような格好をしているのがデフォルトだが、友人に着せられているだけで本人は服に無頓着なので、よく見ると所々傷んでいたりする。

 長いグレージュカラーの髪をポニーテールにした美少女であり、見た目の可愛らしさに油断しがちであるが、天鏡眼の特異性故に閻魔の夢幻回廊への出入りができ、更には時のルーンの行使すら可能としている為、閻魔陣営、ラビリ陣営からも随時捜索対象とされている。

【ジンジャー】
 元警察官の冒険者。
 冒険者となる為に警察官であった記憶を対価にしたが、穴埋めの為に埋め込まれた権能が原因で数奇な運命に巻き込まれる。
 ハルビンで出会った冒険者トキシックリリーと恋に落ちるが、目の前で心臓を貫かれ絶望の果てに権能を覚醒させた地球の葬儀屋アンダーテイカーである。

 葬儀屋アンダーテイカーは冒険者を害する人間組織の駆除が役割であるとされているが、それは奪った命をストックできる権能が故に後付けされたものだ。

 権能となり棺と鎖の姿になってしまったリリーが人間の姿でいられる閻魔の夢幻で長い時間を過ごした。
 ジンジャーが夢幻に長らく存在したことにより閻魔の騎士システムがラディアルを過剰に吸収する他に命のストックができるようになってしまったが、ジャイロと彼女の権能であるジルと出会ったことにより、再び外の世界に出る覚悟を決める。

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 地球の宮司である殺戮大臣信長は、アフリカの半分にも至る浮遊大陸を要塞化させ米国大虐殺を起こした後に進路をロシアへと向ける。

 閻魔のダミーコアである英霊をラディアルの塊であるコインへと変換し、ラディアル砲なる超破壊兵器で暴虐の限りを尽くし、米国全土を荒野へと変える。

 閻魔への忠誠心が高い手駒は米国より逃がされ世界中に散り散りになっているので、信長はそれらを駆逐せんと進撃を続けている。

【殺戮大臣信長】
 ひょんなことから地球の宮司となった冒険者であるが、元々は動画配信者として活動しており冒険者稼業にはあまり本腰を入れていなかった。

 頭のネジが数本飛んでしまっている性格が災いして、彼はこれまでに真の友人がいなかったが、同様に友達がいなさそうなラビリを見つけ、唯一無二の友になってやると宣言する。

 アフリカ大陸征服の為に運用が開始された貴族システムで結果を出し〝王〟の権能を与えられたが、その権能は宮司として存在を地球にし縛りつけるものだと知り、静かに怒っていたりする。

 宮司の能力により世界式に精通しており、超常の力を持つ故に放たれる異常なまでのカリスマ性があり、魔物冒険者に限らず多くの仲間が彼を慕っている。

【ダン◯ちゃん】
 信長のペットの子象。
 武士選考により数えきれない程の人間からラディアルを吸収した象。
 無数の超高級魔導具を全身に装備しており、並外れた戦闘力を持つ。

【破軍四将】
 まだ彼らはこの名で呼ばれてはいないが、後に信長勢主力四柱として数えられる超常の魔物達。
 星虎、酒呑童子、デュラハン、ラブロフの4名。

【星虎】
 デバイスを使用して造られた魔物であり堕天使の見た目の通りの種族である。
 重力を扱うことができるが、本編では使う間も無くヤラレ役のハズレくじを引くことが多い。

【酒呑童子】
 命の森に吸い寄せられるオーガを借り続けているうちに進化した個体。
 数えきれない程の人間を神酒に変え、飲み続けた事により更に力を増し、本来は信長達が手に入れるはずであった特産ダンジョンのコアを自身に取り入れ、ダンマスの眷属となる。
 コアを取り込んだ事により100層クラスの黄金騎士を無限に召喚できる。

 雷電為右衛門と相撲をしている為に、アメリカに取り残されてしまったが、アスラが探しに行っているのは余談。

【デュラハン】
 酒呑童子のコアでグールを混ぜまくる実験の後に完成した謎のアンデッド。
 適当にバイクやスーパーカーを添えてデュラハンと名付けられていたが、現在はケットシーのヒナタとキイロが造っていた謎の生命体ネコワンダーZと融合し、漆黒のガシャ髑髏の姿となっている。デュラハン要素ゼロである。

【ラブロフ】
 恋人を亡くして自暴自棄な呑んだくれになっていたところ、ケットシーのヒナタとキイロに気に入られて行動を共にしていたが、魔物に襲われ心臓を穿たれて死亡。
 悪魔の血、心臓、リビングアーマーの心核と魔石が溶け合った謎液体により吸血鬼となる。
 世界式により吸血鬼としての存在固定が成され、不完全な存在であったが吸血鬼の始祖として存在が確定する。
 ヒナタとキイロの無茶振りで魔石や魔物を喰わされまくった苦い過去もある。

 吸血鬼の始祖として覚醒すると尋常ではない力を発揮するが、吸血衝動が抑えられなくなってしまう。

 一度破ってしまった大切な人との約束である【リリリを守る】を二度と違わない為に信長の臣下となる。

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 銀の魔女レジーナは、閻魔の騎士からラディアルを抜ききった際に発生する宝石を集める為に五島列島周辺で騎士狩りを始めようとしている。
 眷属である海凪や緋雨も力の使い方を理解し始め、凶悪さを増している。

【レジーナ】
 魔族ミスリリアムの女王ナージャから産まれた銀の魔女。
 エルダートレントの金の林檎から魔力を吸い取り、魔女のアーカイブに接続したことにより自らアバターを創り出し本体を母親に預けたままに16歳の姿で外に出た。

 魔女は皆、命の森から溢れ出す魔力で生まれる為、母なる世界樹に住処を創ろうとするのだが、銀の魔女は母親から全てを受け継ぎ、そして否定の力である分解・吸収が使える為に世界樹に嫌われているが、魔女であることは変わりないので、世界樹と喧嘩して枝葉の一部の自治を認めさせようと企んでいる。

海凪みなぎ
 ドジな魔女っ子であったが、レジーナの眷属となり、万能の魔女から属性変換をされた為に【水】を魔力に変えることができる。青い髪の強気な魔女っ子。

緋雨ひさめ
 ボーイッシュな短髪の魔女っ子。
 レジーナに握手を求められ騙し討ちのような形で眷属にされたが、レジーナには感謝している。
【火】を魔力に変換できる赤髪のベリーショートが特徴的である。

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 バイオズラとヌプ蔵は命を助けられた閻魔の騎士である英霊ウィリアム・キッドの宝探しを手伝わされることとなる。

 ショーキ達はバイオズラを探しに山へ向かうが、同様にヌプ蔵を探しにシュバインやアイリス達も山へ向かうが、其処にはレジーナ達の魔の手が迫る。


【バイオズラ】
 金髪のカタチを崩したリーゼントに、凶悪なまでに鍛え抜かれた筋肉を曝け出し、裸の上から羽織った赤色の革ジャンが特徴的な変態冒険者。
 光のルーンを握り潰し、擬似的な光属性を纏いながら物理で殴る【光拳】を得意としている。
 拳語會なるキワモノの愚連隊のようなチームに所属している。

【ヌプ蔵】
 何処からどう見ても一目で忍者とわかる格好をしている冒険者である。
 バイオズラと同様に第一期冒険者であり、冒険者の指針であるランキングTOP50は勿論のこと、TOP10にも何度も名前を残す上位冒険者。
『趣味の集い【ロール】』なるチームに所属しており、チームメイトのシュバインとアイリスに仕える忍の設定を大切にしている。

 中の人は先祖代々忍の一族である羽鳥家の当代であり、羽鳥縫布なる歴とした忍の名もあるが、それは余談である。

【ショーキ】
 バイオズラが所属するキワモノ愚連隊である拳語會総長。
 丸坊主に極悪な面構え、真っ黒のレザージャケットからVネックのサーマルロングTからはちきれんばかりに筋肉が浮かび上がる、太いジーパンが似合う武骨で漢臭い昭和の喧嘩屋。
 拳語會の総長でありながら蹴りを得意とする為にツッコミどころ満載である。

【サラ・ブレンダン】
 ショーキの恋人である金髪美人。
 閻魔の世界式下での【商人】であり、潜入していた綾鬼達をダンマスの世界式下に戻す契約の元に、冒険者達との行動を許されている。

【タロウ】
 地鬼族の冒険者。
 巨体であるが、それよりも目を引くのは、彼は歌舞伎の連獅子の姿であることだろう。
 白く長い髪に派手な着物、そして白塗りに特徴的なメイク。
 存在そのものがネタである。
『鳴動』なる種族特性を持つが、恐らく説明は必要ないと思うので割愛する。

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 ハクメイは森を広げなければいけない使命から解放され、今こそ自分が目指した冒険者になる為に、諸先輩方を助けに行こうとするが、ひょんなことで殺したと思っていたリリリが生きている事を知ってしまう。

 どうにか殺せぬものかと思案するが、ラブロフと交戦した際に巻き込んでしまったオリガの姿を思い浮かべ……。

 庭師ランドスケーパーの大仕事を終えた為、世界樹の顕現により命の森の外に於いて守護者ガーディアンと同等の能力を行使できる存在となったが、ダンマスや信長に対しても様々な葛藤がある彼は、これからどう動くのか……。


【ハクメイ】
 ジンジャー同様に元警察官の冒険者である。記憶を消した隙間に庭師ランドスケーパーの権能を埋められ、正義や慈悲についての葛藤の末、人間の醜さを目の当たりにし庭師ランドスケーパーの権能を覚醒させる。

 ダンマスが冒険者に扮して利用するメイズと同じ姿をしているが、黒いメイズに反しハクメイは全身が真っ白である。

【リリリ、エリザベス・リズ・リウム】
 女型グールが人と魔物を食らい過ぎた結果に特別な進化をした吸血鬼の下位互換である【レヴァナント】であったが、ラブロフに喰い殺された後、信長の能力によって復活し、ラブロフより吸血鬼へと昇華される。
 現在は親友であるオリガと同じ吸血鬼の真祖となっている。

 ユーラシア大陸の大半の人間を魔物に変え、欲のままに殺し喰らった過去があり、ハクメイに命を狙われている。

 ハクメイとしては自身の権能による【剪定】を悪行と捉えている側面もあり、リリリを殺す事によって正当化しようとしている節があるが、ハクメイの剪定はラビリの世界式下では悪行とは程遠い行いなので、リリリを執拗に狙うのは自己満足の為だけであると答えは出ているのだが、残念なことに意固地な絶対殺すマンとなっており、リリリは大層迷惑を被っている。

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 命の森の守護者ガーディアンであるモモカの祖母である深雪は、貴族システムにより莫大な資産と屈強な軍を手に入れた。

 全てはモモカの力となる為に。

 ダンジョンバトルが開始され、陰ながらにモモカの力となろうとしていた深雪だが、孫娘が窮地に追いやられているかもしれないとの報せをコアから受け命の森へと急ぐ。

 道中に出会った閻魔の騎士であるレオナルドダヴィンチとチェーザレ・ボルジアに仲間の多くを殺されるが、チェーザレは竜騎士であるドラゴン教授がエルダートレントへと変換した為、深雪は逃げたレオナルドダヴィンチを追う事となる。

 仲間の仇を討つ為、そして孫娘から危険を遠ざける為に。

【深雪】
 守護者ガーディアンであるモモカの唯一の肉親。
 腰の曲がった気の強い老婆であったが、自身がモモカの足枷になっていることに心を痛めており、コアの提案でアフリカ大陸から貴族として活動を開始する。

 信長と正反対の支配方法でアフリカ大陸の西側沿岸全てを支配領域とする。

 ハズレである貴金属の特産ダンジョンばかりを獲得していたが、天井に突き刺さるだけの使い道のない浮遊石の特産ダンジョンを引いた事により、フェリアース罪喰いシンイーター総代であるアスラと信長より多量のDMを獲得し、地球でも有数の資産家となる。

 桃色の蝶が描かれた黒い着物姿の艶やかな美女。
 立兵庫に簪を目一杯刺した花魁姿であり、煙管を吹かしながらに黒大艶の小町下駄をカランコロンと鳴らす姿は彼女の代名詞とも言える。

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 モモカは世界樹に諭され、フルムーンガーゴイルとの対話を試みるが……。

 世界樹、魔女、フルムーンガーゴイル、月のエルフ、権能の特性上、命の森から出られないモモカであるが、彼女はゆっくりと激動に飲み込まれて行く。

【モモカ】
 桃色の髪にセーラー服、日本刀を佩く首狩り姫の異名を持つ冒険者。
 両親を事故で失い、単身上京し保険金を切り崩しながらに高校にも行かずにアルバイトをして暮らしていたが、冒険者になれた事によって田舎で一人暮らしをしていたおばあちゃんを東京に呼び、共に暮らし始める。

 ハクメイから御礼に貰った刀が原因で仮の守護者ガーディアンに選ばれるが、次第に彼女は本物の守護者ガーディアンとなっていく。

【ラオ】
 元糞尿垂れ流しのジジイであるが、現在は紫色のツインテールを揺らす美少女であり、メイファーの相方的存在である。
 メイファーは命の森を出たが、ラオは残り続け守護者ガーディアンの眷属となった。
 命の森の樹木を媒介に自在に転移できる能力を持つ。

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 大東亜連邦なる左派の革命に対抗すべく、自衛隊の小野田は鶫に魔物の融合を願い出ていたが、五島列島で冒険者が対応したことにより、自衛隊の出番は無くなったが、鶫はプラモンが進化した魔物の融合を試みようと防衛省へ向かう。

小鳥遊たかなしつぐみ
 ラビリの従魔術の弟子であるが、ラビリは師匠らしいことは何もしていない。
 最愛の妹が閻魔の夢幻に囚われており、助けに行く為の条件として、最低でも五天五柱の使役を言い渡されているが、五天五柱が封じられている宝玉は空っぽであると嘆く。
 何らかの条件を満たさなければならないのだと従魔術に適応した魔力を高める努力を続けている。

【小野田】
 纏化武装群(Jacket ARTS Forces)に所属する自衛官。階級は二尉。
 国が管理するダンジョンから魔石を盗み出そうと全身に巻きつけた結果、相棒である雷鳳ガーコを身に纏うことが可能であることを知る。

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 メイファーの嫌がらせに耐えきれなくなった閻魔は、下準備も整えずに感情的になってしまった。
 自身の迷宮騎士全てを手の内に入れることができていないままに世界式を発現し、ダンジョンバトルを開始してしまった故の弊害が起こり始める。

 迷宮であり英霊であり騎士である、閻魔の世界式下のダミーコアが思うがままに勝手な行動を始めるのだ。

 同じ世界式の者同士で戦ったり、敵と交流を図ったり、ただただ逃げるだけであったりと、いまいち纏まりがない。

 その中でも忠義に厚い騎士を集めて何やら企んでいるようだが……。

【閻魔】
 地球からグランアースに転生し、最終的にダンジョンマスターとなった白髪丸眼鏡の好々爺とした見た目のジジイ。

 グランアースにて教鞭を振るい、ダンジョンマスターを育ててはダンジョンバトルにて降す鬼畜な所業を気が遠くなる程に繰り返してきた変態。
 生粋のゲーマーであり、ダンジョンバトルを至上の娯楽と考えている。

 理想世界の具現たる夢幻なる能力を持っており、夢幻に閉ざした者の能力を使えるチート爺ちゃんである。

 本体をラビリ達が管理する悠久の書庫に囚われている為、その力は十全に発揮できておらず、所々綻びが見られるが、自身の管理する世界である冥界より不死王の体を呼び寄せ、地球に顕現した。

 夢幻回廊にて、個々人の無限とも言える理想世界を展開していたが、守りに易いよう理想世界を一つに纏めた。
 彼が現在所有する扉の数は四枚である。

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 閻魔の迷宮騎士である坂本龍馬に殺された冒険者のガシラとシュガーであるが、彼らは秋葉原の協会で目覚めることはなく、気が付けば目前には荒野が……。


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 ネタバレとなるので、ここらで一旦前回までのあらすじは閉ざしやす。

 それでは引き続き だんます!! をよろしくお願い……しゃっす!!

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