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褐色男子、色白女子。

もずく。

ハロー褐色ボーイ。

桜が風に乗り舞い踊る校庭で、なぜか私は名前も知らない男子に告白されていた。

「俺と、付き合ってほしい。」
見上げると首が痛くなってしまうほど高い身長。(180〜185くらいはあるんじゃないだろうか?)端正な顔によく似合う月を思わせる金色の瞳。柔らかそうな黒髪。そして、なにより印象的な褐色の肌。恐らく生まれ持った色なのだろう。私が彼をまじまじと観察し、黙っていることに不安を覚えたのか、もう一度彼は言った。
「俺と付き合ってくれ。」
だがな、褐色ボーイ。残念なことに私は…
「まず、お名前から教えてもらっても…よろしいでしょうか…。」
君の名前すら知らないのだよ。

私の言葉の後にすぐにはっとした顔になった彼は、慌てて名乗った。
「すまん、緊張しすぎて名乗るのを忘れていたな。俺は黒川レオン。外人みたいな名前だろ?ハーフなんだ。」
くろかわれおん。はーふ。なるほど、通りで体格も良くて日本人離れした顔立ちなわけだ。クラスのミーハーな女の子ならコロッと落ちてしまうだろう。なんて私が考察をしている間も黒川くんはずっと私を見つめて私の言葉を待ち続けている。私はゆっくりと口を開いた。
「ええっと、私は白崎小糸です。」
「ああ、知ってる。」
「あ、うん。そっか…。えっと、それで、…まずはお友達からで、どうでしょうか…。」
黒川くんは期待していた返事じゃないのに少し残念そうな顔をしたが、すぐに私の手を握った。
「分かった。じゃあ俺と友達になろう、白崎。これからよろしく。」
「よ、よろしく…。」
グイグイくる黒川くんに若干押され気味になりつつも、やっとこさそう返すことができた。ああ、神様。コミュ障な私には圧倒的光属性の彼の友達など、務まりそうにありません。

「友達から、か。…くっそ、覚悟しとけよ…。」
黒川くんは闇属性肉食系だなんて、私は知らない。

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