地味な俺がなんでモテるの!?

斉藤 自由

第14話 斉藤成城は憎まれる

「いてて…」

と朝 リビングに向かう途中 未来に鉄拳をくらい痛む場所を押さえている成城に

「成城にぃ……大丈夫?」

「いや、全く」

とお楓に即答した。

成城は知っている。
ここ毎日登校時に面倒事があることを

成城の両隣を密着する様に未来と楓は歩いている。
成城としては、非常に歩き難いが周りの目の大半はそうとは思わないのだろう。

絶望的に成城は鈍いが未来と楓は普通の容姿からかけ離れている。

二人ともジャンルは違えどかなりもてる方であるが成城がある意味、精神異常者の為二人の容姿は普通より少し上…と言う程度である。

「成城にぃ」

と腕に抱き付く楓に目を向けると少し無理をしているのか少し頬が赤くなっている。
それを見ている未来は、何故か成城にジト目を向けている。

流石に離れろとは言えない成城は困惑していると見覚えのある 列 が見えて来た。

「あら、何故か気分が悪いと思っていましたが…あなたが近くにいたからかしら?」

と何ともイラつく事を言い、金髪をなびかせながら近づいて来たのは

 「あぁ 橘 ちか か」

「誰よそれ!どうやったら間違えるのよ!」

と成城のボケに真面目に突っ込む彼女は、いちいちイラつく事を言う橘 桜花 だった。

「あぁ すまん」

「謝る気ゼロじゃ逆に怒りを買いますわよ」

とこの状況を見ていた未来は何故かため息をしていた。
そして、楓は……

「………………」

と無言の無表情で桜花を見ていた。

それを見た成城は流石に焦り桜花との話しを早々に終え登校を再開する。

「成城にぃモテるんだね」

「まぁ成城は変にモテてるのよねー」

と雰囲気が何故か重苦しい楓と未来は何を言っているのかわからない事を言った。

「あれでモテてるんだったら俺はモテ男だな」

と軽く言ったつもりだったが楓は更に俯き未来は苦笑していた。

まだ中学生の楓は転校手続きを終えてたらしく途中の別れ道で楓と別れた。
別れる時の楓の表情は何故か気が重そうだった。

「ねぇ 大丈夫なの?」

と特に会話も無く歩いていると声色を変えて、未来が話しかけてきた。
要点を言わなかったが大体成城は理解していた。

「今の所は」

とそう返事をしただけであった。


学校に近付くに連れて周りには学校の生徒が多く見掛けられる。

「おはよー」

「うん、おはよう!」

「ねぇねぇ昨日の見た?」

「見た見た!あれウケたよねー」

と何ともありふれた話しをしている女子生徒がいたり

「共に明日を迎えられたのは喜ばしい事だな…」

「お おう、そうだな…」

「では、さらばだ」
 
「おう…」

と特殊な、会話…とも言えないが…
まぁコミュニケーションには人それぞれあるものだ。

「なぁ」

「なに?」

「何か…視線 感じないか?」

「そう?」

と先程から見られていると言う感覚がある成城は未来に確かて見たがそうでも無いらしい

「やっぱり 感じるって」

「成城がナルシストだからじゃない?」
 
「そんな訳…あるか」

「無いわよ」

と会話?をした所で校門を通る。

「おはよう!」

とまたもやグラサン赤ジャージと言う格好の輩がいた。
入学式では確か数学担当の…山谷 勝彦(やまたに かつひこ)と言う名前の筈だ。

数学担当を聞いた時は、体育じゃねぇのかよと突っ込みそうになったが、そこはぐっと堪えた。

「おはようございます」

「おはようございます」

と挨拶をした瞬間山谷先生はニカッと笑いかける。

良い先生だと未来と成城は思った。

玄関に入り自分の下駄箱から上履きを取り出す。
そして、玄関で上履きに履き替えていると…

「お おひゃようごじゃいます!」
 
と突然背後で割と大きな声で言われたのでギョッとしてしまった。
しかも、この噛み具合はわざと言ってると言われた方がしっくりくる程に盛大に噛んだ者がいた。

そう、その人物は

「あ あぁ おはよう小林さん」

と挨拶を返しただけなのだが何故か慌てだし「は はい!」と言って逃げる様に先に行ってしまった。
少し傷ついている成城に未来は少し驚いた様に目を見開いていた。

「どうした?」

と成城の声掛けで未来はいつも通りに戻ると直ぐに成城に質問した。

「どうやって小林さんと仲良くなったの?」

「仲いい?」

成城としては本当に普通に接してるつもりなのだがあの流れで仲いいねと言われてもと思わず苦笑してしまう。

「小林さん…クラスであまり馴染めていなさそうだったからさ…」

確か未来もBクラスだと思い出し一緒のクラスだと理解したが、未来は何故か少し複雑の表情をしている。

「何でだ?」

と未来に聞いた話しだと、クラスメイトに話し掛けられても目を逸らしてしまい会話にならないと言う。

「それであまり馴染めてないのよ」

と教室に向かっている途中に話しが終わる。
正直成城は、解決策が思い付かないが何とかしたいとは思っていた。

「じゃあ、ここで」

「あぁ」

とそれぞれの教室に別れて行った。


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