地味な俺がなんでモテるの!?

斉藤 自由

第4話 成城が入るクラスはCクラス

「えーっと俺の名前は…」

彼女が去った後改めてクラス分けを見る
さっきは途中で見るのをやめてしまったが
Bクラスまでは名前が無かったのでCクラスから見ることにする

「お  あった」

成城はどうやらCクラスであった

(それじゃあ早速教室に向かうか)

と昇降口に入り持って来ていた上履きと履き変え教室に向かう
校舎は五階建てだ そして一年の教室は五階にある
成城は五階まで階段を上って行く
高校見学でここには来ていなかったが校舎の雰囲気を見ていると部活勧誘のポスターや学校新聞があるのを見て普通の学校かも知れないが何だかいい気分になっていた

「えーっとC組は…ここか」

五階まで上り教室を見渡しC組を見つけ教室に入った

ガラリとドアを開けるともう結構な人数が
教室にいた
成城は特に挨拶はせずそのまま黒板に貼ってある紙を見る
そこには席の配置に出席番号が書かれていた
これは番号順に席に着くという事だろう
成城の出席番号は十二番

三列で並べられてある席の二列目の一番後ろの席であった

そして成城はその席に着き一息つく
隣はどうやらまだ来ていないか席に着いて居ないらしい
そのような事を考えていると前の席にいた
男が話し掛けて来た

「よぉ これから一緒のクラスになるなー
宜しく!」

と突然話し掛けられ
その方を見たら茶髪でちょっとイケメンで
第一印象としてはフレンドリーな人と言う印象だ
そして成城宜しくと返した

「なんだよー驚くと思ったのにー連れないなー」

と初対面なのにちょっと失礼な事を言い出すが良いやつだとは思うので何も言わない事にした

「っとまだ名前言って無かったなー
俺は 佐々木  陽太(ささき ようた)
女の子の事なら俺に聞けよな!」

「なんだか ギャルゲー見たいな事を言うな…」

と突っ込みを入れた
すると佐々木は「それも そうだな!」と
返して来た
相手が名乗ったので成城も名乗る事にした

「俺は 斉藤 成城 まぁどんな呼び方でも良いよ これから宜しく」

と返すと佐々木は嬉しそうに成城と肩を組んだ

「そっか!じゃあ俺は成城って呼ぶから
成城も俺の事陽太って呼んでくれ!」

(こいつのコミュ力高いな…)

と思った成城であるが成城はコミュ力は普通だと本人は思っている

「あぁ宜しくな 陽太」

と成城が名前呼びをして嬉しそうにしていた
っとここで成城は疑問が浮かんだ

「なぁ陽太は女の子の事ならって言ってたけど今日が学校初日なのに情報なんて集まって無いんじゃないか?」

と尋ねたがその質問にふふんっとドヤ顔で
答えて来た

「なぁにその事なら心配無い!」

「いや 別に心配はしてないんだが」

と横やりを入れたが成城が言ったことは
気にせずに説明をしてきた

「実はなー俺には幼なじみがいるんだが
そいつは女子なんでなー」

と特に相づちをせず成城は聞いている
成城的にはどうでも良いので黙っていれば
自然に話しずらくなり止まるだろうと思っていたが陽太は説明を続けている
正直成城は面倒だったが自分が蒔いた種なので大人しく聞いている事にした

「やっぱり女の子の情報は女の子の方が何かと情報が集まり易いだろ?そいつも協力してくれるって言ってくれたからなーそれはもうばんばんと」

と陽太が話す事一分

「と言う訳なんだ!」

とある程度説明され成城は半分は聞いていなかったがとりあえず頷いている

「っと話が長かったな…それじゃあ俺は情報を得てくるぜ!」

と説明が終わった次は一言だけ残し教室を出てしまった…
成城の今の所の陽太の印象はとにかく明るい奴となった

ガララ

と教室のドアが開き皆はそのドアが開いた方に注目していた
何故ならこの教室に入って来たのは成城が
登校中に会ったあの橘 橘… オウミ?
まぁ神様見たいに崇められていたあの態度が異常に大きい奴だ

橘が先頭に教室にあの人数が入って来ると思っていたが

「ちょっとお待ちになって」

と付いて来ようとしたに男子そう言い
その列を止めた

「ここからはC組ですわ
他クラスの方はお戻りになって下さる?」

と意外と常識…と言うかまともな所があるのだと成城は感心した
まぁC組の取り巻きは付いていったが
そして橘の席は二列目らしく何処か座ると思っていたが…
そのまま成城にづかづかと近付き成城の前で仁王立ちをした

「ご機嫌よう…斉藤 成城」

と少し上から目線でフルネームで呼んび
成城は無反応だった

「ちょっと!せめてこっち向きなさいよ!」

っと成城は橘の方に振り向き
え?俺に話し描けてたの?っと言わんばかりの顔をした

「フルネームで呼んだでしょう」

と橘は右手を額にあてため息を付きながら言った

「お前 結構ノリがいいんだな」

と成城と橘で漫才をしていて
橘は疲れたのかため息をもう一回付いた

「でなんで俺に話し掛けたんだ?」

と成城は橘に問いかけた
すると橘はまたため息をした
結構目の前でため息を付かれると傷つくのだが

「愚痴を少し溢そうとしただけなのですが
もう良いわ…」

と答えは愚痴だそうだ
成城はまぁ良いかと思ったが
成城にはもう一つ疑問と言うか質問があった

「なぁなんでさっきの取り巻きをクラスに同行させなかった?」

と聞くと橘はキョトンとし当たり前に答えた

「そんなの無断で他クラスに入るのは今じゃ非常識よ」

と返された成城も考えて見ればそりゃそうだ
と思った

(俺 橘の事を誤解していた見たいだな)

成城の印象では橘は何かれ構わずの目立ち立がりやだと思っていた
そんな事を思っていると橘から説明が始まった

「そもそも私は民のレベルがその国のレベルだと思うわ」

と何故か現実を何かのシミュレーションゲームと勘違いしているのだと思った
だがその理屈は納得できるのだが

「私はレベルが高いのですの
上に立つ者として当然の事だわ
お分かり?」

とやっぱり痛い子だと思ったが

成城はこれから橘の印象を変えないとなと思った

「でもう質問とかは無いの?」

と聞いて来たので適当に返して
さっさと席に戻って行ったあいつの席は
二列目だった
橘が席に着くまで目で追っていたのたが
成城は何か見られている気がしたので
周りを見渡すと…

「ぐぬぬ…」

「成城…か覚えたぞ…」

「フヒヒwwサーセンwwww」

と取り巻きの男子の嫉妬の目線だった
いや一人はわからんが

(あぁ理不尽だ…)

と思いながらも気づかない振りをしていた


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