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Bouquet of flowers to Messiah

有賀尋

Arrive to you

俺の家族の話で、お前に愛が伝わってくれればそれで良かった。

俺がお前にかけた命で、お前に命がどれだけ大切かを知って欲しかった。

あの憎まれ口を聞いていたかった。

お前は俺の月で、光で、居場所で、大切な人で。

月を失ったあの日、俺は居場所をなくしたも同然だった。
月は太陽がなきゃ光ることは出来ない。

行ってやらなきゃ、俺が守らなきゃ。

それしかなかった。

守りきれなかった俺を憎んでほしかった。
運命を変えられなかった俺を恨んでほしかった。

これからも隣にいてほしかった。

南トランの砂漠の小高い丘で見た夕日が、何故か寂しく見えた。
そこで俺は初めて涙を流した。

泣くつもりなんかなかった。
泣いてやるもんかと意地になってた。
だけどその夕日は、唐突に思い出させた。
俺にはもう居場所がない事、お前がいない事。

それが今まで止めていた俺の堰をぶった切ったのかもしれない。
いなくなって初めて大声で泣いた。
ここが砂漠だと忘れるくらいに涙を流した。
俺は、いなくなった姿を見ることはできない。そんな力はない。

…なぁ。
運命ひとつ変えられやしない俺は、この先どうしたらいい?
守りきれなかった俺はどうしたらいい?
俺には、どんな未来が、運命が待ってる?











教えてくれよ、万夜…

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