Bouquet of flowers to Messiah

有賀尋

What I told

僕のメサイアは、ずっと上の先輩だ。
最初に会った時はすごく飄々としてて、すごく大人っぽくて、僕なんかがメサイアになっていいのかなって思うくらいだった。

僕は戦闘職じゃない。
だから、背中を合わせて守り守られる戦い方を知らない。

僕はただ君に守られてばかりだ。
だけど、僕は貴方に人間にしてもらった。
否定しっぱなしで何もなかった僕を人間にしてくれた。

「貴方が僕を人間にした、なのに貴方が人形になってどうする!?」

そう怒鳴ったこともある。
縛り縛られるだけがメサイアじゃない。
そう教えてくれたのは、貴方だ。

僕はどんな姿になってもメサイアで居続ける。
それが、僕ができる守り守られる戦い方だ。

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