Bouquet of flowers to Messiah
Voice of the game, the indefinite truth
私はとある部屋の扉の前に立っていた。
いつもならノックをするが、今回ばかりは別。
ノックせずにドアを開ける。
「...おや、あなたがノックもしないで入ってくるのは珍しいですね」
「聞きたいことがあります」
そう言うとその人は顔の前で手を組んで机に肘をついた。
「...聞きましょう?」
「雛森をどこにやったんですか」
「...知りませんね、任務では?」
「どこに」
「それは私の知るところではありません」
「あなたが言ったんでしょう、何かにつけて雛森を駒に使って」
すると狸の目には似つかわない鋭い目をした。
「あなたが知ってどうするんです?」
「どうもしません。...返答によってはあなたに反旗を翻します」
「だったら知る必要はありません」
「このクソだぬきーーーーー!!!!!」
私は箒を振りかぶって飛びかかった。それもあっさり杖で止められた。
「どうします、反旗を翻しますか?」
「...探るのは勝手ですよね」
「えぇ、構いませんよ」
「...なら勝手に探ります」
私は箒を下ろして睨んで部屋を出た。
「...探っても何も出ませんよ」
その呟きを聞くことなく。
いつもならノックをするが、今回ばかりは別。
ノックせずにドアを開ける。
「...おや、あなたがノックもしないで入ってくるのは珍しいですね」
「聞きたいことがあります」
そう言うとその人は顔の前で手を組んで机に肘をついた。
「...聞きましょう?」
「雛森をどこにやったんですか」
「...知りませんね、任務では?」
「どこに」
「それは私の知るところではありません」
「あなたが言ったんでしょう、何かにつけて雛森を駒に使って」
すると狸の目には似つかわない鋭い目をした。
「あなたが知ってどうするんです?」
「どうもしません。...返答によってはあなたに反旗を翻します」
「だったら知る必要はありません」
「このクソだぬきーーーーー!!!!!」
私は箒を振りかぶって飛びかかった。それもあっさり杖で止められた。
「どうします、反旗を翻しますか?」
「...探るのは勝手ですよね」
「えぇ、構いませんよ」
「...なら勝手に探ります」
私は箒を下ろして睨んで部屋を出た。
「...探っても何も出ませんよ」
その呟きを聞くことなく。
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