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Bouquet of flowers to Messiah

有賀尋

Illogical cooperation

「有賀君、少し協力していただけますか?」

そんな素っ頓狂なことを言われたのは数日前に俺だけ先に任務から帰ってきた時だった。

「...は?」
「今回は君達の後輩にあたる彼の実力を見ようと思いましてね」

そう言うと、中に入ってきたのは長身のハーフ顔をした男だった。

「松原エレンと言います。神代万夜のメサイアです」
「有賀涼、加々美いつきのメサイアだ」
「場所等は彼に任せています。有賀君、君には加々美君をおびき寄せるために銃を貸していただきたい」
「構いませんが...」

そうしてあれよあれよと話が進み、作戦当日。

俺は情報部で見守る。そこには前谷が一応補佐として入っている。いつきは珍しい国内任務だと思っているのだろうが、実はお前以外全員グルだ。情報部には神代はもちろん、野次馬で見に来ている雛森さんや、任務上がりの海棠さんや御津見さんがいた。

「いやー、一嶋も考えるねー」
「実力試しに加々美を使うとはな」
「...何しに来たんですか」
『野次馬』

困った先輩だと思いつつも、前谷の作戦開始ミッションスタートの合図で見守る。
作戦の全貌はいつき以外は全員知っている。そして俺達は松原の実力を見る。
いつきとの交戦が始まると、長身を生かした戦闘が目についた。

「うぉー、リーチなーげぇなー」
「流石ハーフと言ったところか」
「接近戦に持ち込ませようとしないあたり、自分の戦い方を知ってるな」

途中でいつきの右頬に赤線が入った。
突き出したナイフが綺麗に入った証拠だ。

「おぉ、加々美の顔に傷をつけた。やーるねぇ、新人」

海棠さんがひゅうと口笛を吹く。

「だが、リーチが長い分厄介なこともある」
「例えば...」

ズドンと床に叩きつけられる音がし、見ると綺麗に投げられている。

「リーチが長いと腕を取られやすい」
「要するに投げやすいってことですね、覚えときます」

『...もう一度聞く、誰だてめぇ』

えらくドスの効いた声で脅しをかけるようになったもんだ。その役目は昔は俺の役目だったのにな。

そう思いながら見ていると、

「もういいですよ、松原君」

黒幕である一嶋係長が声をかけた。

「...ま、潮時だよな」
「だな、俺ならあそこからまた逆転できる」
「それはお前だからだろー?な、珀?」
「いや、できるな」

野次馬の先輩達が話している間にいつきと松原には帰還命令が出された。

そしてその後いつきが俺の元に来て文句を言っていったのと、一嶋係長がいつきに殴られて数日頬を腫らしていたのは言うまでもない。

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