Bouquet of flowers to Messiah
Mysterious two people
「ねー聞いてよーエレンがさー」
最近僕のところには神代君がよくやってくる。
そして、きまって来るのは僕が肉体に居る時で、体調がいい時だ。
めっきり体が弱くなってしまった僕は体調を崩しがちになった。
医務室にいる時もあるけど、仕事が出来ないのは嫌だとわがままを言って部屋にいる時が多い。起き上がることも難しい時もある。百瀬さんがベッドを変えてくれて、起き上がれるようにしてくれた。
それに、部屋にいるといろんな人が来てくれる。
それが少し楽しみだったりする。
神代君はベッド脇にある椅子に座って僕のベッドにぽすんと伏せた。
「どうしたの?」
「僕を世間知らずのバカだって言うんだよ?酷くない?」
そして聞かされるのは専ら彼のメサイアである松原君の愚痴だったりする。
「そんなこと言ったの?」
「うん、言われた」
「そんなことないと思うけどなぁ...」
僕はしばらく愚痴に付き合った。
と言っても、「口が悪い」とか、「言葉を知らなさすぎる」とか、可愛い愚痴だ。
「確かに世間知らずかもしれないよ、山からあんまり降りなかったし。でも僕自身は外に出たい方だったから」
「外に出てたんでしょ?」
「出てた、こっそりね」
「いいなぁ、僕は施設から出られなかったから…逃げるために外に飛び出したって感じだったし...」
「でも、やっぱ外は体に合わない…世間知らずなのはそうかもだけど、エレンは言い方ってのを知らないよね」
「そうかもね、そこはハーフだからハッキリ言っちゃうのかもね」
本当は結月といろんな所に行ったりしたいけど、どうしても僕には難しい。
ずっと松原君の話をしているもんだから、神代君は信頼してるんだなと感じた。
しばらく愚痴に付き合うと、すっきりしたのか「ありがとね、また話に来るから!」と部屋を出ていった。
もうすぐ結月が帰ってくる頃。
今回はどんな話が聞けるのか、僕は少しワクワクしながら帰りを待った。
最近僕のところには神代君がよくやってくる。
そして、きまって来るのは僕が肉体に居る時で、体調がいい時だ。
めっきり体が弱くなってしまった僕は体調を崩しがちになった。
医務室にいる時もあるけど、仕事が出来ないのは嫌だとわがままを言って部屋にいる時が多い。起き上がることも難しい時もある。百瀬さんがベッドを変えてくれて、起き上がれるようにしてくれた。
それに、部屋にいるといろんな人が来てくれる。
それが少し楽しみだったりする。
神代君はベッド脇にある椅子に座って僕のベッドにぽすんと伏せた。
「どうしたの?」
「僕を世間知らずのバカだって言うんだよ?酷くない?」
そして聞かされるのは専ら彼のメサイアである松原君の愚痴だったりする。
「そんなこと言ったの?」
「うん、言われた」
「そんなことないと思うけどなぁ...」
僕はしばらく愚痴に付き合った。
と言っても、「口が悪い」とか、「言葉を知らなさすぎる」とか、可愛い愚痴だ。
「確かに世間知らずかもしれないよ、山からあんまり降りなかったし。でも僕自身は外に出たい方だったから」
「外に出てたんでしょ?」
「出てた、こっそりね」
「いいなぁ、僕は施設から出られなかったから…逃げるために外に飛び出したって感じだったし...」
「でも、やっぱ外は体に合わない…世間知らずなのはそうかもだけど、エレンは言い方ってのを知らないよね」
「そうかもね、そこはハーフだからハッキリ言っちゃうのかもね」
本当は結月といろんな所に行ったりしたいけど、どうしても僕には難しい。
ずっと松原君の話をしているもんだから、神代君は信頼してるんだなと感じた。
しばらく愚痴に付き合うと、すっきりしたのか「ありがとね、また話に来るから!」と部屋を出ていった。
もうすぐ結月が帰ってくる頃。
今回はどんな話が聞けるのか、僕は少しワクワクしながら帰りを待った。
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