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Bouquet of flowers to Messiah

有賀尋

I protect you even how many times 1

「伊織!」

そう叫んで目が覚めた時に見えたのはチャーチの天井だった。

「目が覚めたか、衛」
「...昴...?」
「急に呼ばれて来てみれば、伊織を北方に取られて衛と雛森さんが重傷だって聞いたから。しばらくは安静にしろ、じゃないと...」
「...そんな暇無い、助けなきゃ...行かなきゃ...伊織...!」

無理やり起きて繋がれてる管を全て外す。

「おい!言うことを聞け!」
「嫌だ!伊織を助けなきゃ...!」

体を引きずって百瀬さんのところに向かおうとして、引き返してチャーチを出た。

今この状態で行けば確実に止められる。

これは学習した。
情報部にインカムを取りに行ってからヘリに乗って北方に向かった。飛び立ってから昴がヘリポートにいるのが見えたけど無視した。

今俺がやることは伊織を助けること。ただそれだけ。

『ちょっと衛ちゃん!何1人で行ってるのよ!』

昴から話を聞いたであろう百瀬さんが通信を入れてきた。

『戻ってらっしゃい!そんな怪我で、死んじゃうわよ!』
「いやだ」
『命令よ!』
「嫌だ!...そんな命令には従わない」
『…絶対帰ってくると約束出来るの?』

その声がやけに深刻で、そしてやけに低かった。

「...約束する」
『本当ね?草薙君も一緒に帰ってくるわね?』
「...うん」
『帰ってこなかったらスリッパの刑よ!』
「...それはやだ。地味に痛い」
『ならちゃんと帰ってらっしゃい!いいわね!』
「は、はい!」

そう言うと通信が切れる。

...一緒に帰る。

伊織と帰るには…。どうしたらいい...?

『衛、私です』

いきなり通信が入る。それはいつも俺に命令を与える声だ。

「...一嶋晴海」
『えぇ、そうです。お元気でしたか?』
「...そうじゃない事を知ってるくせに」
『えぇ、もちろん知っていますよ。百瀬くんから聞きました、単騎で北方に乗り込みに行ったと』
「...伊織を助けなきゃいけない。...伊織と一緒に帰るって百瀬さんと約束した。...それに、伊織を助けられるのは、俺だけ」
『チャーチの鉄の掟をよく覚えていますね』

嫌という程に教えこまれた鉄の掟。
そんなの言われなくても覚えてる。

「...何が言いたい?」
『衛、貴方にしか出来ないことをこれから命令として伝えます』
「...え?」

言われた命令に俺は驚きを隠せなかった。

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