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Bouquet of flowers to Messiah

有賀尋

First Christmas 2

とりあえず部屋を出た俺達は、真っ先に百瀬さんのところに向かった。百瀬さんなら何か知ってるだろうと思ったし、これをくれたのが誰なのかを教えてくれると思ったから。
百瀬さんはこの時間情報部にいる。まだ交代していないはずだ。

「百瀬さん」
「あら、おはよう...それはぬいぐるみ?」
「違うよ」

百瀬さんに近づいて子犬を差し出すと、百瀬さんの鼻に自分の鼻をくっつけた。

「...子犬?...ほんとにやったのね...」
「俺達お世話の仕方分かんなくて...百瀬さんなら知ってるかなって」
「知ってはいるけれど...」
「これくれたの誰か知ってる?」
「...サンタさんじゃないの?」

百瀬さんは知ってるんだろうな。

でも敢えて言わないんだったら聞かないでおこう。

「なんなら色んな部屋回ってくるといいわよ、私よりも詳しい人がいるかもしれないし」
「...そうする」
「貰ったけど...名前付けていいのかな...」
「付けてあげたらいいじゃない?名前ないのは可哀想よ?」
「相談してつけるよ」

情報部を出ると、いつきにーちゃんに会った。
任務帰りなのか、武装したままだった。

「いつきにーちゃん、今帰ってきたの?」
「...海斗、愛斗。あぁ、まぁな」
「おかえりなさい、いつき兄さん」
「...でさ、にーちゃん子犬の世話の仕方知らない?」
「......は?」

俺達はにーちゃんに事情を説明した。

「...ほんとにやったのか、あいつ...」
「世話の仕方わかんないと出来ないから...」
「兄さん知らない?」
「俺も知らないな…」
「そっか...」
「色々聞いて回ったらいいんじゃないか。それをあげたのは雪斗だし、雪斗に聞けば一発で分かると思うぞ」

この子雪斗にーちゃんがくれたんだ...。なんのために...?

「うん、そうする、ありがとういつき兄さん」
「あ、スノードームありがとう!大切にする!ドッグタグありがとうって涼にーちゃんに伝えておいて!」

それだけ伝えてその場をあとにすると、医務室に向かった。この子をくれたのが雪斗にーちゃんだと分かったから、雪斗にーちゃんに聞こう。

「雪斗兄さんいる?」
「雪なら今学会...って...」
「そっか...世話の仕方知りたくて...」
「...はぁ、それは俺が教えることになってる」
「...梓音にーちゃんが?」
「押し付けて行った。学会行く前に。『俺学会だから双子来たらよろしくな!んじゃ!』って」

...雪斗にーちゃん、梓音にーちゃんに押し付けてったな。

「...もしかして、リードとか首輪とかは...」
「俺だよ。雪斗が子犬あげるって意気込んでたから俺は必要なものにしたんだ。お前達のじゃなくて悪いな」
「ううん、大丈夫。むしろありがたいよ」

梓音にーちゃんに色々聞いた。と言っても、梓音にーちゃんも大まかなことしかわからないと言っていたけど、詳しく教えてくれた。

「そう言えば、名前付けたのか?」
「んーん、まだ」
「性別わからないし...」
「ちょっと貸せ」

梓音にーちゃんが抱いて見てから愛斗に渡した。

「こいつは男だな」
「男の子...」
「そっか...ありがとう梓音にーちゃん!」

医務室を出て部屋に戻る。

「男の子だって」
「名前...何にしようか」

名前を考えるのは少し楽しい。俺達に弟ができたみたいだ。任務から帰ってきたら愛斗とこいつがいる。
これからの生活に少し胸を踊らせながらチャーチの廊下を歩いた。

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