Bouquet of flowers to Messiah
Instruction was given in the shadows
―衛、命令です。自分が死んでも草薙伊織を守りなさい。
これが影に与えられた命令。
教えられたのは守るための術と最低限の知識。そして、敵を殺すために俺はいるということ。
ある日の夜、俺はチャーチに呼ばれて向かう。これも慣れたこと。
「あら、早かったわね、衛ちゃん」
声をかけてくるのは百瀬係長代理。この人は優しい。
「...一嶋晴海に呼ばれた」
「えぇ、知ってるわ。待ってるわよ」
俺が頷くと百瀬係長代理は係長室に案内してくれる。
係長室のドアを開けると真っ先に椅子の後ろに向かう。ここが俺の特等席。
座っている一嶋晴海から命令を聞く。
「来ましたか。早かったですねぇ」
「...いつもの事。早く命令をくれ」
「大日本共振製薬に草薙伊織が勤めているのは前に教えましたね、そこが北方連合に襲撃されます。あなたはそこで草薙伊織を守ってください」
「...やり方は」
「お任せします。潰せるのなら襲撃を潰して構いません」
「...わかった」
大日本共振製薬は北方と繋がりがある企業だと教わった。詔処理やら人体実験、やってはいけないようなことを平気でやるそんな組織だと。
「...襲撃はいつ」
「朝です。...出来ますね?」
「...伊織を守るためなら」
「言っておきますが、貴方は草薙伊織の影です。...目に見えて会ってはいけません。そこは忘れないでください」
武器を持って俺は頷いてチャーチを出る。
俺は死ぬことが怖くない。伊織を守るだけに作られた。守って死ねるなら俺は役目を果たしたことになる。
俺はそれでいい。
翌朝、伊織が出勤したのを見つけた。
「...一嶋、伊織を確認。伊織の警護に入る」
無線を一報飛ばすと、律儀に返ってきた。
『分かりました、くれぐれも姿を見せないように』
すると、北方が動いたのか非常ベルが鳴り響いた。
伊織が慌ててシェルターに向かうのを廊下の天井裏から見ていた。天井裏は広くて、俺が体勢を低くすれば走れる位の高さは余裕にある。
ただ、最悪なことに伊織が襲撃犯と鉢合わせた。天井裏からはそいつを止めることも伊織を守ることも出来ない。
俺は一嶋晴海に無線を一報入れた。
「...一嶋晴海、約束が守れない事態になった」
『どうしましたか?』
「...伊織が戦犯と鉢合わせた。相手は銃を持ってる」
『...仕方ありません、許可しましょう』
許可を聞くと俺は天井裏から戦犯と伊織の間に降りた。
戦犯の銃底を蹴りあげ、銃口を伊織から外す。そして相手に回し蹴りをした後に持ってきた銃を相手に向けて発砲する。
その後は伊織をシェルターに送って殲滅をした。腕が1本吹っ飛んだくらいで済んだ。チャーチに戻ると百瀬係長代理が迎えてくれて、そのまま昴の研究室に戻った。昴には怒られた。でも、いつもの事だ。
俺は草薙伊織の影であり、生きる盾。
伊織を傷つけるのは誰であっても容赦しない。
これが影に与えられた命令。
教えられたのは守るための術と最低限の知識。そして、敵を殺すために俺はいるということ。
ある日の夜、俺はチャーチに呼ばれて向かう。これも慣れたこと。
「あら、早かったわね、衛ちゃん」
声をかけてくるのは百瀬係長代理。この人は優しい。
「...一嶋晴海に呼ばれた」
「えぇ、知ってるわ。待ってるわよ」
俺が頷くと百瀬係長代理は係長室に案内してくれる。
係長室のドアを開けると真っ先に椅子の後ろに向かう。ここが俺の特等席。
座っている一嶋晴海から命令を聞く。
「来ましたか。早かったですねぇ」
「...いつもの事。早く命令をくれ」
「大日本共振製薬に草薙伊織が勤めているのは前に教えましたね、そこが北方連合に襲撃されます。あなたはそこで草薙伊織を守ってください」
「...やり方は」
「お任せします。潰せるのなら襲撃を潰して構いません」
「...わかった」
大日本共振製薬は北方と繋がりがある企業だと教わった。詔処理やら人体実験、やってはいけないようなことを平気でやるそんな組織だと。
「...襲撃はいつ」
「朝です。...出来ますね?」
「...伊織を守るためなら」
「言っておきますが、貴方は草薙伊織の影です。...目に見えて会ってはいけません。そこは忘れないでください」
武器を持って俺は頷いてチャーチを出る。
俺は死ぬことが怖くない。伊織を守るだけに作られた。守って死ねるなら俺は役目を果たしたことになる。
俺はそれでいい。
翌朝、伊織が出勤したのを見つけた。
「...一嶋、伊織を確認。伊織の警護に入る」
無線を一報飛ばすと、律儀に返ってきた。
『分かりました、くれぐれも姿を見せないように』
すると、北方が動いたのか非常ベルが鳴り響いた。
伊織が慌ててシェルターに向かうのを廊下の天井裏から見ていた。天井裏は広くて、俺が体勢を低くすれば走れる位の高さは余裕にある。
ただ、最悪なことに伊織が襲撃犯と鉢合わせた。天井裏からはそいつを止めることも伊織を守ることも出来ない。
俺は一嶋晴海に無線を一報入れた。
「...一嶋晴海、約束が守れない事態になった」
『どうしましたか?』
「...伊織が戦犯と鉢合わせた。相手は銃を持ってる」
『...仕方ありません、許可しましょう』
許可を聞くと俺は天井裏から戦犯と伊織の間に降りた。
戦犯の銃底を蹴りあげ、銃口を伊織から外す。そして相手に回し蹴りをした後に持ってきた銃を相手に向けて発砲する。
その後は伊織をシェルターに送って殲滅をした。腕が1本吹っ飛んだくらいで済んだ。チャーチに戻ると百瀬係長代理が迎えてくれて、そのまま昴の研究室に戻った。昴には怒られた。でも、いつもの事だ。
俺は草薙伊織の影であり、生きる盾。
伊織を傷つけるのは誰であっても容赦しない。
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