Bouquet of flowers to Messiah
Boy's wish 2
あの会話から少しした後に俺は医務室に呼び出された。そこには雪斗のメサイアの黒咲梓音もいた。
「なんか用?」
「元に戻してくれるやつとテレビ電話が繋がってるから呼んだだけだ」
梓音が指を指す方を見ると雪斗が話をしていた。
難しいことを話してて良くはわからなかったけど。
「雪斗、呼んできた」
「おー、悪い、ありがとな」
雪斗が手招きするとモニターには白衣を着て狐面をしている人が映っていた。狐面が怪しいけど、信頼出来る人間なんだろうか。
「やぁ、君は初めましてかな?」
「...初めまして」
「俺が会ったの...あぁ、稲川君と水無瀬君か。そのあとはどう?元気してる?」
「あの二人なら元気だし、卒業して今は新人育成してます」
「へぇ、あの二人がねぇ」
雪斗に言われるがまま隣に座り、話し合いが始まった。
「千種暁君、であってる?」
「はい」
「元の名前は藤瀬結月か。月に暁、中々のネーミングセンスだね?」
こいつは何を聞きたいんだろう。怪しいのは変わりないし...何せ正体がわからない。
「...おい」
「何?」
「それ外せ、集中できん」
「えー?分かったよ」
雪斗に言われて相手が面を外すと、若い爽やかイケメンが顔を出した。
「もう少しつけてたかったー」
「馬鹿言え。お前自己紹介もしてないだろ」
「あれ、そうだっけ?じゃあ改めてー。俺は神楽坂遥人。外部で研究者兼医師をしてるよー」
さらっと自己紹介されて気が抜けた。
...なんだこいつ。
「この外見に騙されるなよ、こう見えて俺よりも年上で、ひと回り下の恋人がいるんだから」
雪斗がこっそり教えてくれた。
...待て、ひと回り下!?
「こら雪斗ー、勝手にバラすなよー」
「なんだ、もっとえぐいことをばらしてやろうか。いいか、こいつはな、こんな顔をしてるが実験大好きな酔狂野郎だ。勝手に他人の物に実験する薬を混ぜてみたりするんだ。おまけにかなりのドS変態野郎で恋人溺愛主義で、所構わずイチャつくはた迷惑なやつで...」
「わー、酷い言い草ー」
「ただ頭はきれるし腕はいいし学会でも重鎮とバトっては潰してるのがムカつく」
「褒め言葉として捉えておくね、ありがとー」
ニコニコしながらもただ受け流してる感じがした。よく分からない。
「とまぁ茶番はここまでにして、君元に戻りたいんだっけ?」
「...はい」
「出来なくはないけど...生前の君のデータがないんだよね、DNAの螺旋レベルで。どうしようかな…雪斗探したらありそう?」
「今探してる、見つけ次第送るから待っとけ」
「おっけー。とりあえず明日からうちの施設においで、詳しく検査しよう」
「...はぁ...」
翌日早朝、誰にも言わないまま俺はチャーチを出て施設に向かった。
「なんか用?」
「元に戻してくれるやつとテレビ電話が繋がってるから呼んだだけだ」
梓音が指を指す方を見ると雪斗が話をしていた。
難しいことを話してて良くはわからなかったけど。
「雪斗、呼んできた」
「おー、悪い、ありがとな」
雪斗が手招きするとモニターには白衣を着て狐面をしている人が映っていた。狐面が怪しいけど、信頼出来る人間なんだろうか。
「やぁ、君は初めましてかな?」
「...初めまして」
「俺が会ったの...あぁ、稲川君と水無瀬君か。そのあとはどう?元気してる?」
「あの二人なら元気だし、卒業して今は新人育成してます」
「へぇ、あの二人がねぇ」
雪斗に言われるがまま隣に座り、話し合いが始まった。
「千種暁君、であってる?」
「はい」
「元の名前は藤瀬結月か。月に暁、中々のネーミングセンスだね?」
こいつは何を聞きたいんだろう。怪しいのは変わりないし...何せ正体がわからない。
「...おい」
「何?」
「それ外せ、集中できん」
「えー?分かったよ」
雪斗に言われて相手が面を外すと、若い爽やかイケメンが顔を出した。
「もう少しつけてたかったー」
「馬鹿言え。お前自己紹介もしてないだろ」
「あれ、そうだっけ?じゃあ改めてー。俺は神楽坂遥人。外部で研究者兼医師をしてるよー」
さらっと自己紹介されて気が抜けた。
...なんだこいつ。
「この外見に騙されるなよ、こう見えて俺よりも年上で、ひと回り下の恋人がいるんだから」
雪斗がこっそり教えてくれた。
...待て、ひと回り下!?
「こら雪斗ー、勝手にバラすなよー」
「なんだ、もっとえぐいことをばらしてやろうか。いいか、こいつはな、こんな顔をしてるが実験大好きな酔狂野郎だ。勝手に他人の物に実験する薬を混ぜてみたりするんだ。おまけにかなりのドS変態野郎で恋人溺愛主義で、所構わずイチャつくはた迷惑なやつで...」
「わー、酷い言い草ー」
「ただ頭はきれるし腕はいいし学会でも重鎮とバトっては潰してるのがムカつく」
「褒め言葉として捉えておくね、ありがとー」
ニコニコしながらもただ受け流してる感じがした。よく分からない。
「とまぁ茶番はここまでにして、君元に戻りたいんだっけ?」
「...はい」
「出来なくはないけど...生前の君のデータがないんだよね、DNAの螺旋レベルで。どうしようかな…雪斗探したらありそう?」
「今探してる、見つけ次第送るから待っとけ」
「おっけー。とりあえず明日からうちの施設においで、詳しく検査しよう」
「...はぁ...」
翌日早朝、誰にも言わないまま俺はチャーチを出て施設に向かった。
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