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Bouquet of flowers to Messiah

有賀尋

Looking toward the tomb of the two partners

「2人は共闘したら相性良さそうだね。」

こう言ったのは俺だった。
手合わせを見ていた俺が本当に素直に思ったことだった。

『はぁ!?なんで俺がこいつと!』
『こっちだって願い下げですよ!』

あの時は本当に仲が悪かったっけ。
仲の悪さを案じて、俺は2人がメサイアになるのを反対した。
でも上官は聞く耳持たずで2人をメサイアにした。
当然反発もされた。

『ちょ、ちょっと待ってください…!なんで俺がこいつなんかと…!』
『んー?言っただろ、長谷部と鯰尾は共闘したら相性抜群なんだよ。』

あの時は本当に歯向かおうとしてたっけなぁ。

そんな昔のことを思い出しながら、彼らの前に向かう。
俺の意を反して、彼らは最強の候補生となり、メサイアとなり、そして、「最強のサクラ」となった。

…そんな彼らも、今はこの墓石の下で静かに眠っている。

俺が見つけた時、鯰尾が長谷部を抱きしめて死んでいた。
俺が見つけるのがもう少し早ければ、到着するのがもう少し早ければ。
そんな後悔が今も残る。
そんな彼らの命日。既に置いてある花束の隣に同じく花束を置く。

「お前ら、出会った頃は本当に仲悪かったのにな。お前達ほどに最強のサクラはいないよ。けどさぁ…お前ら、俺に何も言って行かなかったじゃねぇか…。行ってきますも、さよならも。もう少し早ければ、お前らは死なずに済んだのかな…。なんて、愚痴をこぼしに来たんじゃなかった、お前らのおかげで、世界は平和だよ。お前らが世話してた下のヤツらも、もうすぐ卒業ミッションの季節だ。…あいつらや、この先の俺達が道に迷わないように、見守っててくれよ、『最強のサクラ』長谷部、鯰尾」

少しの間2人の墓前に手を合わせて、立ち上がる。
見上げた空の向こうには、これからの俺たちを必ず導いてくれる2人がいるのだ。

「さぁて、頑張りますか!」

歩き出した時、軽く背中を押された感触がした。
驚いて後ろを振り向いても、誰もいない。
背中を押してくれたであろう2人に「ありがとう」と呟くと、俺は本部への道を歩き始めた。

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