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部の中心的な弓道部員だった私が異世界に転生したら長耳族でした

クラヤシキ

第十四話 「追い討ち」

正直、【剣聖】を倒してくれなかったのはとても嬉しく感じた。【剣聖】は絶対に私が倒す。何故かクレイさんはビビってたけど。どうしたんだろ?って思ってた瞬間だった。
「おぐっ!?」「「「!?」」」
【土王】、クレイさんと【魔神王】が突然胸元から血飛沫を上げて自分の血の海に倒れた。え?ちょっといきなりどうしたし。
「へ?何が起こったの?」「…三人とも同時に斬撃を喰らったのか?だとしたら何故こんなにも同位置で、しかも周りに剣を持った奴は居ない筈なのにどうして!?」「…………因果、応報だ…」
クレイさんが胸元を抑えながら小さく言う。因果応報?それって自分が冒した因果は必ず周り回って自分に応報するっていう、あれ?
「奴の前で転移したから…魔力行使してしまったから…そう…がふっ」「もう喋らないで、無理はしないでお願いだから!」「ふぅー…。まさか本当に…奴がいるとはなぁ…」
意味深な言葉を言ってる。あっ、ヤバイ。これ死ぬやつやんけ。んでウェインさん大泣き案件になる奴だ。とか思ってたら、あのショタっ子がやってくれた。
「「究極治癒エクストラヒーリング」」「んっ!?」
ここら全体が暖かい雰囲気に包まれる。そしてウェルトやクレイさん、【土王】の胸元の傷がどんどん癒えていき、最後には元に戻った。
「【魔神王】殿。貴方も受けていた筈だが…」「エルドラード、俺があの程度で魔術を展開できないと思ったか?だとしたら考えを改めろ」「了解だよ」「むぅ、流石【魔神王】の魔力と言ったところじゃのぅ。魔術の規模の格が違うのう」「ふん。これぐらいの事でしか役に立たない魔力だ。ここで使わなくて何処で使う」
そう言えば、ウェルトの魔力は「無限インフィニティ」と「全魔力オール」だったっけ。この世界の魔術は全部使えて、消費魔力の概念が無くなるっていう。凄い強い。
「はぁぁ〜!よかったぁ〜!!」「やめろやめろ、抱き締めんな。冷たい、痛い痛い!」「貴方に死なれたら私餓死しちゃうもん」「飯目的かいっ!」
こっちはこっちで楽しそうだな。幸せそうで何よりだ。私は行くところが無いので取り敢えずおじ様の所へ向かう。ダッシュで飛び込みからハグだ。
「おじ様!」「ん?ってわぁぁ!?」「む?そう言えばずっと気になっていたが、そのエルフの小娘は何者じゃ?」「俺の友じ…」「僕の知り合いの子供さ。弓の才能があると思って連れてきたんだ。んで、【魔神王】殿が偉く気に入った物だから、こうしてこの城内を自由に動けてるわけ。僕の魔術も持ってるし、とても優秀な子だよ」「なんとっ!「雷帝エレキシカル」を持つとは…。お主、名はなんと言うんじゃ?」
【土王】が凄い興味津々で見てくる。しかしまぁ、別に嫌な感じはしないし、教えない、なんて義理は無いので普通に行こう。
「ラルダって言います。おじ様も言ってたけど少しだけ「雷帝エレキシカル」を使うことができます」「ふむ。ではこちらも自己紹介と行くかのう。【土王】エスドレイジじゃ。まぁ気軽にエスドと呼ぶといい。宜しく頼むわい」「はい。よろしくお願いします」
ガシッと握手。どうでもいいけど握力強かった。握り潰されるかと思った。なんかドーナツ食べたくなったけど気のせいだろう。あれはミ〇ドだし。
「なぁラルダ」「なぁにウェルト?」「お前の着ているその布っキレを見てると、落ち着かないんだが。はだけたら大変だと思うんだが」「そういう所見てる辺り変態だなあ」「ちがっ!あぁもう!」「【魔神王】殿。そういう時には普通に言うのが1番だよ?」「っつぅ…。あぁ…。ふぅ…。今度一緒に街に行かないか?」「うんいいよ」「っ!やった!」
おじ様って「同調」持ってるのかってくらい勘がいいな。ウェルトはやっぱり初心だなあ。そういうの好き。ていうか服か。ずっとこの服着てたし気付かなったけど、確かに替え時だなあ。とか思ってたらウェインさんとクレイさんもやってきた。おせっせは終わったようだ。
「おっなんだ?デートか?イイねぇ熱いねぇっ!!」「またいじりに来たのか?」「冗談だっての。仲を深め合ってからだろ?」「ちょっとまて。俺はラルダをそんな目で見ていない!」「顔真っ赤にしてるあたり図星だろ?」「…ぐっ」「でもラルダちゃん。街に出るとしたらやっぱり服欲しいよね?」「えぇ。仮にも彼は【魔神王】だし、やっぱりちゃんとした服欲しいです」「仮にもって何だ。仮にもって」「じゃあ一緒に買いに行こっか」「はい!」
という訳でまたウェインさんにお世話になる。やっぱりこの人は良い人だなあ。

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