異世界転生で神話級の職業!死の神のチート能力で転生

金田拓也

番外編 クリスマスエピソード 後編

それから少し経ち、
テーブルの上には3皿の料理が載せられていた。
右から、とても美味しそうに並べられている皿。豪快に肉を焼いているが、まだ生焼けの肉が少し見える皿。そして…頭のおかしい魔女が作ったような皿があった。
ちなみに、人で判断出来ないようにするため、誰がどの皿を作ったのかは分からないようにしていた。
全員がそれぞれの皿を見渡すと、ポンっと優の肩に手を置くと
「今までありがとうな」「俺、お前のこと忘れねぇから。」「俺らはずっと友達だな。」「いろんなことがあったけど、今ではいい思い出だ」
などとまるで最期のお別れのように、みんなどこか遠い目をしながら言ってきた。
もし、神がいるならこの者たちに罰をと思いながら、箸を手に取る。
まぁ、俺の場合味覚がないから全く問題でなー。
エリザベート「もしやと思うが、味覚がない状態で私の料理を食すつもりか?それは失礼に当たるとと思わんか?」
そう言って、後ろから抱きつくような体勢で、耳元で囁いてくる。次の瞬間。体が宙を回る感覚。
なぜだろう。目は何もされていないはずなのに、急に恐ろしくなってきた。
エリザベート「安心しろ。これも今日限りだ」
そう言い残し、エリザベートは優から離れた。
優は、まず一番右の皿から口に運んだ。
なぜだろう。口の中で色々な調味料が喧嘩をしているような。子供がありとあらゆる調味料を好奇心で入れて失敗したかのような味がする。
ー不味いー。
口にしたいが、3分の2の確率で殺される。
あまりにリスクが高すぎる。
優は引きつった顔をしながら
優「うん。いいと思う。」
とよく分からない感想を口にした。
続いて生焼けの肉を箸で取ると、美奈がそわそわしているのがわかった。
そこで思う。俺の先ほどの選択は間違いではなかったのだと。
そして、優は生焼けの美奈が作ったと思われる肉を口に入れた。たしかに、生焼けではあるが、たべれないことはない。
優「美味しいよ。」
と自然な声で言った後。頬に汗を流した。一番最期の料理が残っているからだ。
クラスメイトは、これを楽しみに待っていたと言わんばかりに優を見ていた。
優は勇気を振り絞り、口に少し入れた。
優「…」
優はしばらく動きを止め、カランカランと箸を落とし、そのまま倒れた。
それを見てか、クラスメイトが笑い出した。
「それにしてもひでぇ料理だな。」「一体誰が作ったんだ」「よく食べたよな」
そう言ったクラスメイトの皿に同じ魔女のような料理が並べられた。
クラスメイト達は、無言で机の上に並べられた皿を見て、皿を置いた人物を見るとそこに立っていたのは、レイだった。
レイ「作ったのは私だ。さぁ、遠慮せずに食べろ。」
そう言われ、視線を机の上の皿に戻すと、上を向き、手を合わせると
『いただきます!』
そう言って一斉に口の中に大量に放り込んだ。そして、箸を落とし、続々と倒れていった。
ちなみに、冬馬と一は、料理を作っている時点で自分部屋に戻り回避していた。

ロイは、外でタバコを吸いながら、中から聞こえる音を聞きながら一人でいると、
「なぜ何も言わなかった?」
そう声をかけられ、そちらを一瞥すると立っていたのは、エリザベートだった。
ロイ「何を言えと?」
エリザベート「…質問を変えよう。このまま私に何もしないつもりか?」
ロイ「さっきからなんの話をしてるんだい?君はただの超絶美少女の迷子さんだろ?何かするつもりはないよ。」
それにエリザベートは、ため息を吐くとロイに向かって小さい袋を投げる。
エリザベート「…メリークリスマスだ。」
それを見つめロイは少し笑うと
ロイ「メリークリスマス」
と言った。

美奈は部屋の中で寝る準備をしていると、扉がノックされ、それに出ようとした時だった。
突然扉が破壊され、赤い帽子と衣装に白いひげを生やした人物が入ってきた。
美奈「おぉ!サンタなのだ!プレゼントを届けに来てくれたのか!?」
と歓喜の声を上げた。
サンタの格好をした人物は、未だ起きている美奈を一瞥すると
「さぁ。寝る時間だ」
静かにそう言った。

目が覚め、上体を起こすと自分の部屋のベッドの上にいた。おそらく誰かが運んでくれたのだろう。
優は自分に起きた状況を思い出そうとするが記憶が混濁しており、いまいち思い出せない。
そして、横になろうとしたその時だった。
「ギャァァァァァァ!」と言う声が聞こえた。
だが、すぐに物音一つしなくなる。
優は慌てて起きようとするが時すでに遅し。部屋がノックされたかと思うと、突然破壊される。
そこにいたのは、サンタの格好をしたレイさんだった。
レイさんは、一を見ると、
レイ「寝ている横にプレゼントを置く必要がある。悪いが、寝る時間だ。」
そう言うと、突然後ろから何かに引っ張られる。それが糸であることに気づくのにさほどの時間はかからなかった。
そして、首に糸が巻きつき、強制的に寝させられそうになる。
優の最期の光景は、こちらの顔を覗き込み、一仕事終えたかのような顔をしているレイの顔だった。

そして、目が覚めると枕元の横にはプレゼントが置かれていた。
この日は、おそらく、悪夢としてみなの記憶にとどまるだろう。
そう思いながら何故か2つ置いてあったプレゼントを手に取った。

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