日向ちゃんは甘えたい!

神崎律

6︰トモダチ

〈兵藤陸〉
  
ゲームを終えスマホの時間を確認すると時刻は十三時四十五分。
そろそろ集合場所に行く時間だ。

「おーい、絵里〜そろそろ行くぞ〜」

絵里「は〜い、ではでは行きましょ〜!」

さっきからなんかテンション高いな、なんかあったのか?




〈日向絵里〉

フフフ・・・私はさっきからご機嫌です。
理由は大したことではないんですが…


陸「やった!フルコンボだドン!」

実はさっきの太鼓の達人の時に動画を撮影してたんですよねぇ…

それでたまたまこれが撮れてしまいました♪

「これはなかなかいいものが撮れましたなぁ」

陸「ん?絵里、どした?」

おっと、りっくんにバレたら怒られるだろうなぁ

絵里「ううん、なんでもないよ、なんでもない!」

ちょっと怪しまれちゃったかな?まぁ多分大丈夫だ!うん!




〈兵藤陸〉〈集合場所にて〉

海斗「おーい、陸〜遅いぞ〜」

どうやら海斗と成瀬は既に来ていたようだ。

陸「悪い!待たせた。」

海斗「別に大丈夫だぜ!んで、これからどこ行く?」

陸「修学旅行の準備ってことだし、日用品とか買うんじゃないか?」

そう言って女子サイドを見ると2人で何か話していた。




〈日向絵里〉 

集合場所に着いた途端、私は何故かメグちゃんに捕まり、路地の狭い方に連れられました。

メグ「えーりちゃん」

怖いです。メグちゃん笑ってるのに超怖いです。

絵里「な、なぁーに?メグちゃん」

私もなるべく普通に返してみます。

メグ「さっきまでひょーどー君と何してたのかなー?」

??!まさか、気づかれました!?

絵里「さ、さぁ〜何のことかな〜?」

あ、とっさに誤魔化しちゃいました。

メグ「あれ〜?さっきゲーセンから君たちに似た子が出てきたのは気の所為かなー?」


…見られてましたね……ガッツリ見られてたっぽいですね


絵里「は、はい、多分それ私達ですね」


メグ「やっぱりそっかーで、なんか進展は?」


絵里「TOTOと特にありませんんよ?!!」


メグ「すごい反応だねぇ…まぁまたあとで聞かせて!」 





〈兵藤陸〉

あ、女子が帰ってきた。
……何話してたんだろ…

海斗「で、めぐみんとえりりん!どこ行くの〜?」
 
さっきから海斗は海斗で元気だな。

絵里「えーっとね、男子と女子に分かれて着替えとか日用品とかを買いに行きます!16時にまたここで会いましょう!」

そう言って女子達は服を売っている方へ向かって言った。

陸「海斗、俺たちも行こうぜ。」

海斗「あぁ〜そうだね〜」


そしてこの時の俺はここで判断を間違えたことに気づくことができなかったのだ。


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