狂乱の森と呼ばれる森の主は魔王の娘だった。
十四『勇者』
俺は今日も広い部屋の中に唯一ある窓の前に座って本を読んでいた。こんなにも長く生きていたって使用人に頼めば読む本に困らない。この生活を始めてからは何年経ったか。いや何十年か、何百年か。だいたい千年くらいになるはずだ。それは勇者として約千年前に授かった不老不死の能力のおかげだろう。
俺は雨波 真。雨波家の先祖にあたる存在であり、約年前に魔王を倒した勇者である。その為、俺の存在は隠されている。雨波家では、大旦那と呼ばれ使用人は俺の部屋に入ることを固く禁じられている。何故か、それは俺が人と関わりたくないと思っている事と、あまり世間に広めたくないためである。だが、一人だけ俺の部屋に出入りすることを許されている使用人がいる。魔物の使用人で雨波家使用人第一号の更紗だ。もちろん信用している事と、人の寿命はせいぜい百年程。人間の使用人と関われば果てしない出会いと別れを繰り返す事になる。それを俺は恐れた。かつての仲間の様に。魔王討伐には実に二百年の年月がかかった。それまでに俺は何十回とパーティの変更、または俺以外のメンバーが死んだことによるパーティーの変更が繰り返された。その度に仲間の死に顔を見て治らないほどに深い胸の傷を負った。もうそんなことはゴメンだ。それなら使用人は不老不死では無いがそんなに頻繁に死なない魔物の方がマシだ。
『はぁ…』
わけもなくため息が漏れる。
『大旦那様、失礼します。』
更紗が紅茶を持って部屋に入ってくる。読んでいる本から顔を上げる。
『普通に真って呼んでもいいっていつも言ってるだろ。』
俺は更紗の持ってきた紅茶に口をつけながら言う。
『流石に恐れ多いです…』
そう言いながら、更紗は何か他の事をを気にしているようだ。
『更紗、何かあったのか。』
『いやー、何か主が最近よく街に行くようになったなーって思ってたんですけど、それとさっき霧さんが来てお嬢様の事で、なんか注意しろって言ってて。』
『注意?何に対してだ。そして何故そのことを魔物が伝えにくる?』
俺は再度本を読み始める。
『さぁ、なんか主がお嬢様に付きまとってるって。』
『付きまとう…?あの糸が?』
『変な問題起こさないように見張っておくけど、そっちもなんか気付いたら言えって、霧さんが。なんででしょうね。』
『そうか。』
俺は素っ気なく返事して本に集中しようとした。
『おーい、勇者サマ?』
噂をすればと言うのはこの事を言うのだろう。
『あ、主!』
更紗が嬉しそうに言う。更紗は本当の主、糸に会う時だけ子供に戻ったようになる。俺は再度本を閉じて言う。
『なんだ。』
糸、魔王の娘で俺にワンパンで勝ったもの。この国の一番の厄介者である。とは言っても実際は俺がそう思っているだけである。それもその筈、昔からこの国を悩ませている「狂乱の森」の主、頂点に立つ者で人間の中で糸の存在を知っているのは俺だけである。まあ周囲に知れ渡ればそうなるのは目に見えているが。しかし更紗は糸の紹介でうちの使用人になった。
『いや〜、なんとなくですかね?』
まあ厄介者として知れ渡ったとしてもこの様にヘラヘラと躱すかもしれない。初めてあった時の印象は魔王の娘、というか貴族という感じだったのだが今はなんと言うか言葉で表せないが、随分と印象が変わっている。
『ここ、なんとなくで来るところじゃないぞ。』
『いやー、霧から追われてるから丁度いいと思って。あと栞もいるよ?』
『ひさしぶりですね〜、うちの弟子の原稿運んで貰えませんか?』
『はぁ、なんでだ、面倒臭い。』
『まあまあそう言わずに。』
気付けば尋常じゃない厚さの紙の束を更紗、糸、栞と分けて持っていた。
『さして重くは無いけどこの紙の束の厚さ、やばいな。弟子って何人いるんだっけ?』
『六人です。でもこの原稿はその内の三人が書いたやつですね。』
『三人分でこの量なのか。』
俺は驚く。更紗も同じようだ。だって三人分の原稿を大人四人で分けて運んでいるのだ。
『その三人は一体何歳なんだ。』
なんとなく聞いてみる。
『一番上が十六、次が十三、次が、十、だな。』
『十歳のやつの原稿どれだ。』
『更紗さんが持ってるやつです。』
紙の量はだいたい全部同じだが、紙の量が一番少ないがかなりの量だ。だが十歳でこの量を書くとは。将来有望じゃないか。
『あとで読んでみてもいいか。』
『はいはい、喜んで!』
栞はとても嬉しそうに言った。そのあとすこし顔を暗くして零すように言った。
『あの子達は皆孤児なんです。』
『え。』
俺は少し反応に遅れた。
『だからあの子達が望んで栞堂に来たわけじゃない。体裁を気にして弟子という事にしているだけなんです。さっきの三人は私のように作家になりたいと思っていますけど。』
栞の声が少し震える。
『その話を何故今。』
『何ででしょうか。私にもわかりません。なんでか勝手に口が動いてしまって。この原稿を読んだ時私は気付きました。この原稿の共通点は主人公の孤独。この原稿はきっとあの子達の心を表しているのでしょう。』
栞の顔が一瞬歪む。大人をこんな顔にさせる小説を書くとは将来有望なんじゃないか。
『読むのが楽しみだ。』
なるべく雰囲気を暗くしないように言った。栞堂に着いた。さっきの暗い雰囲気を打ち消して栞が扉を開けた。
『その、なんか悪いことした気分だな。』
記憶を見終わった花梨達はなんとなく気まずい空気になって沈黙が続いた。
ガチャ
ドアが開いた。
『はーい、先生だよー、ただいまー!』
やけにテンションの高そうな女の人が入ってきた。
『あ、おかえりなさい。』
唯一碧斗の兄の直斗さんが返す。
『え、なになに?何でこんな雰囲気になってるの?あ、よく見たらお客さんがいるじゃん、あ、碧斗の同級生?いつも碧斗がお世話になってます。』
その人は部屋をぐるっと見渡して一気に早口で言った。体感時間にして約十秒。
『え、えぇ…』
凛華さえも戸惑っている。
『さあさ、こっちもお客さんがいるからええと、直斗、お茶を四人分淹れて。』
『あ、はい。』
『って、あれ!?先生、おきゃくさんって…』
碧斗が急に大声を出したと思って入口を見ると、更紗と糸とあと知らない男の人が何やら分厚い髪の束を持ってたっていた。
『あ、原稿あそこらへんに置いといてください。』
そんな中先生と呼ばれた人は更紗たちに奥を指さした。
『何回見ても不思議な空間ですよね。』
男の人が周りを見渡して言った。遠くからだからあまり分からないけどその男の人は遠目から見てもかなりの美男であることがわかった。その人は私と目を合わせると糸に何か言った。
『上がってください。』
先生が言って三人は奥に入っていった。
『あれ先生の友達?更紗さんはわかってるけど、あの男の人知ってる?』
『直兄さんも知らない?』
『知らないから聞いてんだよ。』
男の人は色白でやはりそこそこに美形だ。そして髪の毛は銀髪で切れ長の目の色は赤かった。人に紛れている魔物だろうか。
『なんで糸がいるんだろう。』
花梨が首を傾げる。奥をそっと見ると四人は雑談をしているようだ。男の人はおそらく俺達が前に先生に出した原稿を読んでいた。無表情で出されたお茶をたまに飲みながら凄まじいスピードで原稿を読んでいる。すると急に糸が立ち上がってこっちに走ってきた。
『やば!霧に見つかった。じゃあね、またくるよ!』
霧とは記憶の中で見た銀さんの双子の片割れの人だ。
『え…』
そういって糸は乱暴にガシャンとドアを開けて出ていってしまった。一同は唖然とするが、奥の三人は少し呆れたように見ていた。
『霧さんも大変ですよね。』
男性が同情するように言う。
『ま、あなたは部屋に籠ってるだけだから楽でいいんですけど。』
更紗さんが言った。更紗さんは男性を知っているみたいだ。
『外に出ると面倒だし第一、人がいっぱいいて動きにくい。』
男性が少し嫌そうに言った。
『主も真さんのようにもう少し大人しくしてほしいんですけどねぇ。』
更紗さんが言った。
『ま、勇者の性格と魔王の娘だから性格が反転しているのは仕方ない事なんじゃないか?』
先生が言う。
『ああ、確かに。』
そう更紗さんと男性が相槌を打つとちょうどそのタイミングで青年の声が聞こえた。
『ここに主が来ませんでした?』
銀さんの双子の片割れ、霧さんだ。霧さんはたまに栞堂に来るので知っている。
『あ、ちょうど出ていきましたよ〜。』
更紗さんがゆるく手を振りながら言う。
『くそ、また気づかれたか。』
悔しそうに霧さんが地団駄を踏む。そういうと霧さんも糸のように乱暴にドアを開けて出ていった。それを一同はまた唖然として見送った。
俺は雨波 真。雨波家の先祖にあたる存在であり、約年前に魔王を倒した勇者である。その為、俺の存在は隠されている。雨波家では、大旦那と呼ばれ使用人は俺の部屋に入ることを固く禁じられている。何故か、それは俺が人と関わりたくないと思っている事と、あまり世間に広めたくないためである。だが、一人だけ俺の部屋に出入りすることを許されている使用人がいる。魔物の使用人で雨波家使用人第一号の更紗だ。もちろん信用している事と、人の寿命はせいぜい百年程。人間の使用人と関われば果てしない出会いと別れを繰り返す事になる。それを俺は恐れた。かつての仲間の様に。魔王討伐には実に二百年の年月がかかった。それまでに俺は何十回とパーティの変更、または俺以外のメンバーが死んだことによるパーティーの変更が繰り返された。その度に仲間の死に顔を見て治らないほどに深い胸の傷を負った。もうそんなことはゴメンだ。それなら使用人は不老不死では無いがそんなに頻繁に死なない魔物の方がマシだ。
『はぁ…』
わけもなくため息が漏れる。
『大旦那様、失礼します。』
更紗が紅茶を持って部屋に入ってくる。読んでいる本から顔を上げる。
『普通に真って呼んでもいいっていつも言ってるだろ。』
俺は更紗の持ってきた紅茶に口をつけながら言う。
『流石に恐れ多いです…』
そう言いながら、更紗は何か他の事をを気にしているようだ。
『更紗、何かあったのか。』
『いやー、何か主が最近よく街に行くようになったなーって思ってたんですけど、それとさっき霧さんが来てお嬢様の事で、なんか注意しろって言ってて。』
『注意?何に対してだ。そして何故そのことを魔物が伝えにくる?』
俺は再度本を読み始める。
『さぁ、なんか主がお嬢様に付きまとってるって。』
『付きまとう…?あの糸が?』
『変な問題起こさないように見張っておくけど、そっちもなんか気付いたら言えって、霧さんが。なんででしょうね。』
『そうか。』
俺は素っ気なく返事して本に集中しようとした。
『おーい、勇者サマ?』
噂をすればと言うのはこの事を言うのだろう。
『あ、主!』
更紗が嬉しそうに言う。更紗は本当の主、糸に会う時だけ子供に戻ったようになる。俺は再度本を閉じて言う。
『なんだ。』
糸、魔王の娘で俺にワンパンで勝ったもの。この国の一番の厄介者である。とは言っても実際は俺がそう思っているだけである。それもその筈、昔からこの国を悩ませている「狂乱の森」の主、頂点に立つ者で人間の中で糸の存在を知っているのは俺だけである。まあ周囲に知れ渡ればそうなるのは目に見えているが。しかし更紗は糸の紹介でうちの使用人になった。
『いや〜、なんとなくですかね?』
まあ厄介者として知れ渡ったとしてもこの様にヘラヘラと躱すかもしれない。初めてあった時の印象は魔王の娘、というか貴族という感じだったのだが今はなんと言うか言葉で表せないが、随分と印象が変わっている。
『ここ、なんとなくで来るところじゃないぞ。』
『いやー、霧から追われてるから丁度いいと思って。あと栞もいるよ?』
『ひさしぶりですね〜、うちの弟子の原稿運んで貰えませんか?』
『はぁ、なんでだ、面倒臭い。』
『まあまあそう言わずに。』
気付けば尋常じゃない厚さの紙の束を更紗、糸、栞と分けて持っていた。
『さして重くは無いけどこの紙の束の厚さ、やばいな。弟子って何人いるんだっけ?』
『六人です。でもこの原稿はその内の三人が書いたやつですね。』
『三人分でこの量なのか。』
俺は驚く。更紗も同じようだ。だって三人分の原稿を大人四人で分けて運んでいるのだ。
『その三人は一体何歳なんだ。』
なんとなく聞いてみる。
『一番上が十六、次が十三、次が、十、だな。』
『十歳のやつの原稿どれだ。』
『更紗さんが持ってるやつです。』
紙の量はだいたい全部同じだが、紙の量が一番少ないがかなりの量だ。だが十歳でこの量を書くとは。将来有望じゃないか。
『あとで読んでみてもいいか。』
『はいはい、喜んで!』
栞はとても嬉しそうに言った。そのあとすこし顔を暗くして零すように言った。
『あの子達は皆孤児なんです。』
『え。』
俺は少し反応に遅れた。
『だからあの子達が望んで栞堂に来たわけじゃない。体裁を気にして弟子という事にしているだけなんです。さっきの三人は私のように作家になりたいと思っていますけど。』
栞の声が少し震える。
『その話を何故今。』
『何ででしょうか。私にもわかりません。なんでか勝手に口が動いてしまって。この原稿を読んだ時私は気付きました。この原稿の共通点は主人公の孤独。この原稿はきっとあの子達の心を表しているのでしょう。』
栞の顔が一瞬歪む。大人をこんな顔にさせる小説を書くとは将来有望なんじゃないか。
『読むのが楽しみだ。』
なるべく雰囲気を暗くしないように言った。栞堂に着いた。さっきの暗い雰囲気を打ち消して栞が扉を開けた。
『その、なんか悪いことした気分だな。』
記憶を見終わった花梨達はなんとなく気まずい空気になって沈黙が続いた。
ガチャ
ドアが開いた。
『はーい、先生だよー、ただいまー!』
やけにテンションの高そうな女の人が入ってきた。
『あ、おかえりなさい。』
唯一碧斗の兄の直斗さんが返す。
『え、なになに?何でこんな雰囲気になってるの?あ、よく見たらお客さんがいるじゃん、あ、碧斗の同級生?いつも碧斗がお世話になってます。』
その人は部屋をぐるっと見渡して一気に早口で言った。体感時間にして約十秒。
『え、えぇ…』
凛華さえも戸惑っている。
『さあさ、こっちもお客さんがいるからええと、直斗、お茶を四人分淹れて。』
『あ、はい。』
『って、あれ!?先生、おきゃくさんって…』
碧斗が急に大声を出したと思って入口を見ると、更紗と糸とあと知らない男の人が何やら分厚い髪の束を持ってたっていた。
『あ、原稿あそこらへんに置いといてください。』
そんな中先生と呼ばれた人は更紗たちに奥を指さした。
『何回見ても不思議な空間ですよね。』
男の人が周りを見渡して言った。遠くからだからあまり分からないけどその男の人は遠目から見てもかなりの美男であることがわかった。その人は私と目を合わせると糸に何か言った。
『上がってください。』
先生が言って三人は奥に入っていった。
『あれ先生の友達?更紗さんはわかってるけど、あの男の人知ってる?』
『直兄さんも知らない?』
『知らないから聞いてんだよ。』
男の人は色白でやはりそこそこに美形だ。そして髪の毛は銀髪で切れ長の目の色は赤かった。人に紛れている魔物だろうか。
『なんで糸がいるんだろう。』
花梨が首を傾げる。奥をそっと見ると四人は雑談をしているようだ。男の人はおそらく俺達が前に先生に出した原稿を読んでいた。無表情で出されたお茶をたまに飲みながら凄まじいスピードで原稿を読んでいる。すると急に糸が立ち上がってこっちに走ってきた。
『やば!霧に見つかった。じゃあね、またくるよ!』
霧とは記憶の中で見た銀さんの双子の片割れの人だ。
『え…』
そういって糸は乱暴にガシャンとドアを開けて出ていってしまった。一同は唖然とするが、奥の三人は少し呆れたように見ていた。
『霧さんも大変ですよね。』
男性が同情するように言う。
『ま、あなたは部屋に籠ってるだけだから楽でいいんですけど。』
更紗さんが言った。更紗さんは男性を知っているみたいだ。
『外に出ると面倒だし第一、人がいっぱいいて動きにくい。』
男性が少し嫌そうに言った。
『主も真さんのようにもう少し大人しくしてほしいんですけどねぇ。』
更紗さんが言った。
『ま、勇者の性格と魔王の娘だから性格が反転しているのは仕方ない事なんじゃないか?』
先生が言う。
『ああ、確かに。』
そう更紗さんと男性が相槌を打つとちょうどそのタイミングで青年の声が聞こえた。
『ここに主が来ませんでした?』
銀さんの双子の片割れ、霧さんだ。霧さんはたまに栞堂に来るので知っている。
『あ、ちょうど出ていきましたよ〜。』
更紗さんがゆるく手を振りながら言う。
『くそ、また気づかれたか。』
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