よくある異世界転生的なやつ

八雲蓮司

10



翌日

「…んっ?」
布団の中が暖かい
胸元に風が当たる…風!?
「……んっ!?」
俺は気になって見てみたらそこには葵が気持ちよさそうな寝息を立てて寝ている
「どうしてこうなった…」
俺は葵をどける
「…おはよ」
「おはよー」
レイはニコニコしている
「…なんでそんなにニコニコしてるんだ?」
「いやー昨日あんなことがあったからねぇ」
「…俺何かしたか?」
「…いやぁ言えないなぁ」
「ってか葵の服地味に変わってたんだが…」
「昨日、新しいの買ったんだよ。この前のことで服がビリビリになっちゃったからねぇ…」
俺は見たかったと言う願望を抑え、
「悪いな…心配かけて」
「大丈夫だよーむしろ私たちは助けられたからね」
「仲間を見捨てるわけには行かないだろ?」
「でも…ありがとう…そう言えば、見知らぬ人が隼人に届けてほしいってこの箱をくれたんだ…」
「へぇー…その箱は?」
「今出すわー……この箱よ」
そこには縦長の銀の箱があった
「ちなみに手紙もあったよ…読んでないからね!?」
「ああ…」

手紙にはこう書かれていた


隼人くんへ
やぁ隼人くん
この前はいい戦いだったよ
次もまたどこかで会うだろうからこの剣を託すよ
君に使いこなせるかな?
ブラット・ダークネスより

…俺の感情が高ぶっていく…


『僕の名前はブラット…覚えておけ!!』


あいつのくれたものなんて嬉しくないが…
貰えるものは貰っとこう


「…あかねぇなぁ…少し庭に行ってくる」
「分かった」

魔法を撃てば開くだろうと信じて俺は庭に行った


「とりあえず…爆炎!」
鉄の箱に火柱が上がる
「…ビクともしない」
俺は魔剣を鞘から抜き…
「闇纏」
剣に闇が纏う
「暗黒斬」

鉄の箱が爆発音を上げながら開いた
「やっと開いた…」

鉄の箱の中には剣が入っていた
その剣の刀身は真っ黒である

「…お前の名前は?」

邪剣
ランク:???
スキル:邪気 ??? ???

「名前が無いのか…じゃあこの魔剣と一緒に名前を決めるか」



「ただいまー」
「おかえりー」
「おはよぅございます…」
「起きたのか…もしかして起こしたか?」
「あっ、いえ、大丈夫です」
「そうか…それじゃあ、食堂に行くか」



魔剣 アーク
ランク:SSS
スキル:魔力補充 闇化 オーバーキル 擬人化 邪気

邪剣 神器蒼嵐しんきそうらん
ランク:???
スキル:邪気 闇化 擬人化 破壊者バーサーク

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