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外国人と私

あん

Ep.35

『ふーん、意外と女の子っぽいじゃん』
『ちょっと何勝手に入ってきてんの!』
私のことはお構い無しに部屋にズカズカ入ってくる。
『あ、なんか2人出かけたよ。どこ行くのかはわかんないけど』
勝手にベッドに座ってくつろいでるけどさ、ここ私の部屋なんですけど。
立ち上がって私の手から豚のぬいぐるみを取り、ベッドに置いて満足そうな顔をする。
『はい、Tシャツ』
袋に入れてミンジュンに渡す。
『ねぇ、25日って暇?』
25日って花火大会の日か。優馬先輩からの誘いまだ答え出してないんだよね。
『どうせ暇だろ?付き合え』
『暇じゃないし!先輩に誘われてるし〜』
『嘘つけ』
『ほんとです!ほら!』
私は優馬先輩とのLINEのトークを見せる。
ミンジュンは私から携帯を奪い、勝手にトークを見返す。
『ちょっと返してよ』
私のことを片手で抑え、読めもしないくせに見続ける。
『こいつと行くの?』
『迷ってたけど行こうと思ってる。ミンジュンと違って優馬先輩は優しいしね〜』
『優しいってだけでとか軽い女』
ミンジュンってほんとイライラさせるの得意だね。
『もう早く帰って、私これからバイトだから』
重いミンジュンの背中を押して部屋から出そうとする。
『25日空けとけ、絶対な』
私の方を見ずにそう言う。
『だから優馬先輩と行くって』
『まだ行くって先輩には言ってないんでしょ?だったら断って』
『なんでそんなに』
『ふざけてんの?普通分かるだろ誘ってんだから』
振り返ったミンジュンは顔を赤くしてそっぽを向いて言う。
『またそうやって私のことからかって〜』
ありえない、ミンジュンが私のことを好きだなんて。
『からかってない、真剣に言ってる』
いつもみたいに否定してくれたらいいのに。
『何言ってんだ俺。帰るわ』
ふと我に返ったミンジュンの背中はいつもより寂しそうだった。

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