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外国人と私

あん

Ep.33

「あれ、そんなおしゃれしてどこ行くの?」
寝起きで髪の毛ぼさぼさのお兄ちゃんに見つかる。
「ちょっと出かけてくる」
「お、デートか?」
「違うし!」
お兄ちゃんは私に近づいてきて、私の洋服の肩を上げる。
「見えてた。気をつけろよ」
ブラひもが見えていたらしくお兄ちゃんが見えないようにしてくれた。
「行ってきます」
「いってらっしゃい~」

「おはよう」
玄関を出ると、優馬先輩が立って待っていた。
「おはようございます」
「じゃあ行こうか」
いつもは優馬先輩のジャージ姿か制服姿しか見たことないからなのかかっこよく見えてしまう。
「何みたいんだっけ?」
近くの映画館につき、チケットを買いに並ぶ。
「あ、これです」
今人気なのか大きなポスターが張られていた。
「杏ちゃんらしいね」
そうかな。こんな高校生の恋愛ものの映画。
本当はミステリー映画見たかったんだけど笑満にこっちにしなさいって昨日の夜の電話でさんざん言われたからこっちにしただけなんだよね。

「お腹すいたね~」
「そうですね、なんか食べましょう」
映画も見終わり、気が付けばお昼が過ぎていた。
「今日は俺がおごるから好きなもの頼んでいいよ」
「え、いいですよそんなの」
「遠慮しないで。付き合ってくれたお礼だから」
なんか今日は一段と優馬先輩がかっこよくみえる。いや、いつもかっこいいんだけどね。
「さっき杏ちゃん寝てたでしょ?」
やっぱり恋愛ものは合わなくて飽きて途中で寝てしまった。
「ちょっと眠たくて」
「そっかそっか。てか、敬語やめよう?」
「無理ですよ」
私がかたくなに断ると優馬先輩は
「じゃあ二人の時だけでいいから、敬語なしね」
「がんばります」
とは言ったもののなかなか敬語は外せない。
ご飯を食べたあとは洋服を見たりでなんだかんだ楽しく過ごせた。

「杏ちゃん今日はありがとうね。楽しかった」
暗いからって家まで送ってくれた優馬先輩。
「こちらこそありがとうございました」
「25日なんだけどもう1回考えてくれる?」
「はい」
意外と楽しかったし、浴衣着たいっていう単純な理由だけど、優馬先輩と行くのもありかなって。
「後で連絡してね。じゃあね」
「ありがとうございました」
手を振って優馬先輩は元来た道を戻る。
「はぁ、なんかドキドキして疲れた」
その日から頭の中は優馬先輩でいっぱいで部活中もつい見ちゃうし、バイト中も考えちゃうようになった。

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