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外国人と私

あん

Ep.32

夏休みに入り、私は部活とバイトの日々が始まった。
「ほんとに行かないの?」
「今年は笑満のと二人で行ってきなよ」
部活が午前中で終わり、帰る準備をしていた時にお兄ちゃんが話しかけてきた。
「あ、もしかしてミンジュンと行くとか?」
「ち、違うし!なんで夏休みで会わなくて済むのにわざわざあんな顔見なきゃいけないの」
「杏ちゃんは相変わらず素直じゃないね~」
「だからその呼び方やめてって」
「陽斗先輩、ちょっといいですか?」
私とお兄ちゃんが話していると一人の女の子が話しかけてきた。
同じ部活で一年生の子だ。
笑満がいないから告白しようとでもしてるんだろうなぁ。
お兄ちゃんはああみえて一途なんだから無理だよきっと。
「杏ちゃん」
「わっ、お疲れ様です」
「お疲れ。そんな驚かなくても」
後ろから声を掛けられて私が驚いたのをおかしそうに笑う優馬先輩。
「ねぇ、25日の花火大会行かないの?」
「あー、行く人もいないんで家でおとなしくしてようかなって」
「じゃあ、俺に付き合ってくれる?」
優馬先輩は優しく微笑んでそう言う。
「あー、でもまた陽斗伝えに断られちゃうか」
こういう時なんて言ったらいいかわかんないんだよね。
「杏ちゃんさ、夏休み中に行きたいところってある?俺も今年で高校最後の夏休みだし一回だけでいいから出かけたいなって。それからでいいからさ、花火行ってくれるか考えるの」
私もこの夏誰とも遊ばないっていうのは悲しいし、ミンジュンに馬鹿にされそうだし、一回くらいならいいかな。
「映画行きたいです」
私の発言に優馬先輩は驚いた表情を見せる。
「ありがとう。明日用事ある?」
明日はバイトもない。
「大丈夫です」
「じゃあ明日ね。また後で連絡するね、じゃあね」
はぁ、行くって言ったはいいもののすごく緊張する。明日何着ていこう。


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