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外国人と私

あん

Ep.28

『なんか食べたいのないの?』
『んー、かき氷!』
『よし、探すぞ』
たこ焼きを食べ終えて、かき氷を探しに人混みに入っていく。
こういう混んでるところで前に進めない私はミンジュンと離れそうになる。
そんな私を見てミンジュンは無言で私の手を取った。
『ん、あった』
私は急いでバッグの中から財布を探す。
でもミンジュンは何も言わずに払ってくれた。
『ミンジュンかけすぎだよ』
『制限ないんだからいいだろ』
自分でかける式のかき氷屋さんだったからミンジュンはこれでもかっていうくらいかけてる。
『これアイスの代わりでいい?』
お金を渡そうとしたけど
『いいよ、付き合ってもらったからそのお礼ってことで』
受け取ろうともせず、かき氷にかぶりつく。
『早く食えよ、溶けるぞ』
『あ、うん』
さっきから周りの女子達がキャーキャー言って見てくる。ここでもミンジュンの人気は変わりない。
『なんでそんなに気にするの?』
逆になんでそんな普通でいられるの。
『そんなに俺と噂されるの嫌?』
『そうじゃないけどミンジュンからしたら迷惑でしょ?』
『俺迷惑なんて言った?』
言われてないけどなんでミンジュンは私といるのかなっていつも考えちゃう。
でもその度に話通じるからっていう結論で終わる。
『あの先輩のこと好きなの?』
『え?いや、別に』
『じゃあいいじゃん、俺と付き合ってるって噂されても』
良くないよ。女子は怖いんだから。
『またあいつらになんか言われてんの?』
特に当たりが強い3人組がいて、教科書とかジャージ隠されたりと幼稚ないじめをしてくる。
『なんで知ってるの?』
『ヒョンから聞いた』
お兄ちゃんもなんで知ってるの。
『むしろそうやってやられたなら俺に言えよ』
『言えないよ』
『ほんとかわいくねーやつ』
すぐそうやって言う。地味に傷ついてるんだよ?
『なんで俺がお前にこんな優しくしてるかわかんない?』
『優しかったことあるかなぁ』
『おい、あるだろ』
私がふざけて言ったのをミンジュンは真顔で受け止める。
『どうして?』
『分かんないなら教えない』
食べ終わったかき氷のカップを捨て、歩き出すミンジュン。
『あ、待ってよ』
『食べるの遅い』
『だからって先歩き出さなくても、わっ』
ミンジュンを追いかけて歩き出した途端、誰かとぶつかって残っていたかき氷が制服にかかる。
『うわ、最悪』
『ったく、何やってんだよ』
『だって勝手に歩き出すから』
『こっち』
ミンジュンは私の手を引いて人混みから出る。
顔にもちょっとかかったし、ベタベタして気持ち悪い。

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