話題のラノベや投稿小説を無料で読むならノベルバ

外国人と私

あん

Ep.27

『うまい』
その隣に私も座る。
『ミンジュンは夏休みなにするの?』
『1週間くらい韓国帰って、あとの残りは家にいる』
『課題ちゃんとやりなよ?』
『第一さ、日本語分かんないって言ってんのになんで日本語で問題出してくるわけ?』
こないだのテストだって全部日本語だったし。この字がある時はこの答えっていうちょっと特殊な解き方で赤点免れたんだからすごい。
『食べる?』
『いいの?』
『ん』
お皿を受け取ろうとすると、ミンジュンがたこ焼きをとって箸を私に向けてきた。
『早く、落ちるから』
気にしてないふりをして私はミンジュンからたこ焼きを貰う。
『ん、美味しい』
『だからさ、課題早く終わらせて見せてくんない?』
いきなり話戻すし、早くやれって言われるし。ほんとなに、こいつ。
『自分でやりなさいよ』
『だから日本語読めないのにどーやってやるんだよ』
『出来る所だけやればいいんだよ。読めないって言えばそれで済む』
『やだ、だるい』
いや、写すのもなかなかだるいと思うけど?
『一体あなたは私をなんだと思ってるの』
『日本人』
いや、間違ってはないけど。
『私だってね忙しいんだよ?』
『部活とバイトだけなんて暇すぎだろ』
『いや、ミンジュンだって』
『俺は家でゲームするのに忙しいんだよ』
そういうことね。だからいつも授業中寝てるのね。
『あー、笑満とお兄ちゃんみたいにプール行ったり、浴衣着て花火見たり、夏らしいことしたいなぁ』
去年はプールも花火も3人で行ったんだけどお兄ちゃんは高校最後の夏だし、2人での思い出作った方がいいと思って今年は遠慮したけどやっぱり行きたいものは行きたい。
『暇だから付き合ってやってもいいけど?』
『さっきゲームで忙しいって言ってたよね?』
『ゲームよりお前を優先してやるって言ってんだよ、感謝しろ』
上から目線な言葉に一瞬イラッとしたけど、ミンジュンの唇に海苔がついてて思わず笑ってしまう。
『何笑ってんだよ』
『海苔ついてるよ?』
私にそう言われ慌てて口周りを拭く。
『取れた?』
『まだついてる』
『どこ?取って』
私の方に体を向けてくる。私はミンジュンの唇に触れ、海苔を取ってあげた。

「外国人と私」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「恋愛」の人気作品

コメント

コメントを書く