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外国人と私

あん

Ep.25

結局遊園地の件はお兄ちゃんに断ってもらったけど部活でも優馬先輩とは会うし、普通に話しかけてくる。
「じゃあ1ヶ月後、ちゃんと学校来いよ〜」
ほかのクラスとは違って話の短い担任。
周りのみんなは明日から夏休みだから騒いでる。
『お前の顔見なくて済むとか最高』
『あら、奇遇ですね、私もそう思ってました』
最近ミンジュンの当たりがすごい。
『夏休み何するの?』
『部活と短期バイトかなぁ』
『ふーん』
出たよ、自分が聞いたくせに興味無さそうな反応。
『1ヶ月後までばいばーい』
私が帰ろうとすると腕を掴まれる。
『なに?』
『図書室』
『え、今日あったっけ?』
『覚えとけよ、あほ』
せっかく早く帰れると思ったのに。

「先生会議あるからもう行かなきゃ!時間になったら帰っていいからお願いね!」
図書室の先生は急いで会議に向かう。
おすすめの本のコーナー作るとかいって本棚の配置を変えたいらしく、やっといてって仕事丸投げされた。
ミンジュンは何も言わず腕をまくり、本を退かし始める。
『早く手伝え』
先生が用意しといてくれた脚立を使って上の本から取っていく。
私が本を退かすとミンジュンが本棚を持って先生に言われた通り並べる。

『暑いよ〜、疲れたよ〜』
『お前より俺の方が働いてるんだけど?』
まぁ確かに。いつもは何もしてくれないくせに今日は役に立つ。
『終わったからって眺めてないで手伝ってよ』
『頼み方ってものがあんだろ』
『手伝ってください』
『あとでアイスな』
奢らせる気かい。
私が脚立の上に乗って取る本をミンジュンに渡して何冊か溜まったら違う本棚に移し替えていく。
『なんでこんなギュウギュウに詰めてんの』
1番上の本棚には本がぎっしり埋まってて引っ張ってもなかなか取れない。
『うわっ、』
力任せで引っ張ったから体制を崩す。
『全く、何やってんだよ』
脚立から足を踏み外した私をミンジュンが抱き締めるような形で受け止める。
『ご、ごめん』
『あほ』
『え?』
『アイスもう一個追加な』
『はぁ?ありえない!』
『だから声でかいっつってんだろお前は』
何も無かったかのように離れていくミンジュンの背中を見つめる。別にドキドキなんかしてないし。

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