外国人と私

あん

Ep.10

『おはよ』
珍しくミンジュンから挨拶をしてきた。
『おはよ』
『お前って頭いい?』
『はい?』
いきなりの質問に驚く。
『だから学年何位くらい?』
『一応、15番にははいってるけど』
『嘘つくなよ』
なにこいつ。ムカつくんですけど。
『別にどうだっていいでしょー』
『よくない』
『なんで?』
ミンジュンは1枚のプリントを手にして見せてきた。
『国語は免除なんだけど数学と科学と英語は受けなきゃらしい』
あぁそう言えばテストの時期だった。
『それは大変だね』
『他人事みたいにいうな』
『他人事だもん』
ため息をついてミンジュンは足を組み直す。
『勉強教えろ』
『それが人にものを頼む態度ですかー?』
私が机に肘をついてミンジュンを見下すように言うとミンジュンは私に近づいてくる。
『教えろ』
顔をあと10cmでくっついちゃいそうなくらい近づけてくるから周りの女子が悲鳴を上げる。
『わかったから離れて!』
ミンジュンの胸を軽く叩くとフッと笑っていつものように机に伏せて寝始めた。

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