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外国人と私

あん

Ep.6

「ねぇ、あんたすんごい噂になってるけど?」
「なにが?」
「なにがじゃねーよ」
私の親友の笑満と笑満の彼氏兼私のお兄ちゃんの陽斗が教室に乗り込んでくる。
「イケメンくんと一緒に帰ってるって」
「それは係が一緒の時だけだから」
「誕生日の日帰ってくんの遅いって思ったらこいつとケーキ食べに行ってたんだろ?」
隣の机で寝ているミンジュンを指さすお兄ちゃん。
「ついに杏にも彼氏できるか!そうなったらダブルデートできるじゃん!」
あの、勝手に盛り上がらないでもらえませんかね。
「別に好きじゃないよ」
「あー、俺の顔に見慣れてそこら辺のイケメンじゃキュンとしなくなったか〜」
すぐふざけるお兄ちゃんの悪い癖が出る。
「早く帰ってよ〜。ただでさえ女子が集まるんだから、お兄ちゃんいたらもっとくる」
前よりは減ったけど笑満という彼女がいてもお兄ちゃんの人気は絶えず、告白してくる人もいる。
「なんかあったらすぐ報告しなさいよ〜」
腕を組んで帰ってくお兄ちゃんと笑満。
『今の誰?』
『あー、私の親友の笑満とお兄ちゃんの陽斗』
寝てたんじゃないのかよ。
『ふーん』
出たよ、聞いておきながら興味無さそうな返事。
『なんか聞いてた?』
『聞いてたけど何一つ聞き取れなかった』
『あの、ミンジュン君。ちょっといいかな』
メモを見ながらカタコトで1人の女の子が話しかけてきた。
『なに?』
『初めて会った時から私ミンジュン君のこと好きで、いきなり付き合うって言うのは無理だと思うけど友達から仲良くできないかなって』
『こういう時なんて言えばいいの?』
私の方を見て、質問してくる。
『私に聞かないでよ。いいと思うならはいっていえば?』
「なんて言ってるの?」
女の子は私に聞いてくる。
「なんて返事すればいいかわかんないって」
「ごめんなさい」
女の子の方を見て、そう答えるミンジュン。
女の子の目に涙が浮かぶ。
『どうにかして』
『無理無理』
通じないのをいいことに私になすりつけようとしてくる。
「この人、今日本語一生懸命勉強してるからさ、もっとスムーズに通じるようになれば気持ち変わってくるかもしれないよ?」
フォローはしたけどそんなの女の子の耳に届くはずもなく、教室を飛び出していった。
今の子、話したことはないけど学年で3番目くらいに人気の子なんだよね。もったいない。
『今の子可愛かったのに』
『性格も何も知らないくせによくあんなこと言えるよ』
『友達からって言ってたじゃん』
『大体さ、お互い言葉通じないのにどうやって友達になるわけ?』
『それはまぁ、フィーリング』
私がドヤ顔でそう言うとミンジュンは笑う。
『お前ほんと面白いな』

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