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外国人と私

あん

Ep.4

私が教室に入ると女子がいつものように集まる。
ミンジュンが来てから2週間が経ってもう見慣れた光景。
みんなスマホを頼りにミンジュンに話しかけてる。
一緒に帰ったあの日から特に話はしてないし、係の仕事も3週間に1回のペースだからあれからはない。

『ねぇ』
私のクラスは比較的早く終わるから女子達が集まる前にいつもは帰るんだけど。
『このあとなんか予定ある?』
『なんもないよ?』
『ちょっと行きたいところあるからきてくれない?』
誘われてちょっと嬉しかったのは事実だけど、所詮通訳敵存在な私。

『え?ここ?』
彼のスマホを頼りに着いたのはカフェのようなケーキ屋さん。
『お前、今日誕生日なんだろ?みんなからおめでとうって言われてた』
日本語聞き取れたんだ。でもなんでわざわざ?
『いいよ、そんなの』
『勘違いすんな。俺が食べたいだけでお前のはそのついでだから』
慌てた様子で言ってるのが可愛らしい。
『俺、これ』
ミンジュンが欲しがったものと私のを注文し、席に座る。
『こんなとこ見られたら私学校行けなくなる』
『なんで?』
小さい声で言ったのに彼には聞こえてたみたい。
『女子は怖いんだから』
『いじめられてるの?』
『あなたのせいでね』
冗談交じりでそう言うと彼は申し訳なさそうな顔を見せる。
『ごめんな、誘わなきゃよかったな』
『違うよ?冗談だよ?!むしろ誕生日なのに親友はバイトで、彼氏もいなくて、家帰るなんて寂しすぎるから誘ってくれてありがとうって感じ!』
私が早口でそういうと彼は笑う。
『お前、面白いな』
初めて笑った顔見たかも。

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