影が敵になったら人類滅びました。~掃討戦~

ノベルバユーザー222490

後方戦線

ここは後方の戦線。前線からはかけ離れていて、いわゆる基地のようなものがひっそりと用意されている場所……。秘密基地を思い浮かべる人もいるかもしれないが、それよりももうすこし角ばった岩のようなものが多数置かれたところにある。……・。あくまで、ようなものであって、実際はただの布だったりするが雰囲気作りだよ、にっこり。みたいに言われてしまえばさしもの私も反論はできなかった……。本当は可逆性物質、万能物質とういうことではなく見た目を機械操作で変更できる物質らしい。細かいところまでは教えて貰えなかったどうやら様子を見るところ知らないらしい。納得してはいないが軽い苛立ちを治めて。
今、私の武器を強化しているその人、所属はカニア、後方支援の中でも上位の方に位置する凄腕のいじりや。実際強化するのは誰でも出来るようにされてはいるが、それを行うための機械はすでに残されておらず、物好きな人々がその機械、確か……。通称はエクスマキナというと聞いたけど、そやつを分解したりした頭のおかしな人達だけがエクスマキナに収められた技術を覚えて……。いなくもない。とのこと。本当に覚えているかはわからない方が多いけど。この目の前にいる人は本物っぽい。見た目も名前もしらないしなんか、存在が若干消えている人だけど、少しは信頼している。追加で私の防具も強化、修理してもらっている。その服というのは普通の戦闘服。軍服ではない。一応、乙女のたしなみとして私服の強化はすでにおわっている。ふっふっふ……。現代(古代)科学の力は世界一。そりゃ、世界の技術だからね。しょうがないね。茶色のチョーカーで首元に色を入れ、黒色のウェディング風で肩をだしつつ黒紐が肌色を強調する服。スカート部分は膝の少し上で留めて、長めの靴下。黒が好きな私としては最高の装備。なの、ですよ。きっちり動けながら戦えるのです。もっとも、誰も見てないので自己満足。満足できない服装何て、着る価値があるというのかーー?いや、ない。断言してみせる。もっと、人が多かったらなぁ……。見せれないのが残念だな。……。姉さん。見てくれてたらいいな。
それはさておき、少時間前に頼んだものは……そろそろできてるのかな?作業中の手元に目線をよせて。「どう?まだー?」「まだ半分」即答、本当にできてないらしい。
……。追記。この人の作業は丁寧で信頼性が高いけど、時間が長いというお決まりの設定。はぁ……。そうして、私は彼女の手伝いを兼ねて、……。何もしていないわけだけど。軽く眺めつつ思考の海に沈む。戦闘法はどうしようかな。今回の武器改良で、私の武器は小型化する。正確には私の持つ大剣、その分裂サイズの最小を下げるの。そうすると、分裂と連結の隙間に敵を挟み込んで攻撃すると、こまかく刻めるもの。色は金属色じゃなくて、軽い蒼のかかった白。光沢はあるけど、そこまで輝いてないのが玉にきず。……。はぁ、まぁ、何せ、材料が鉄じゃないからね。しょうがないのだけどね……。思わずため息をついて、呆れていた私には、後から近づく気配に気づかなかった。
ふと、声をかけられる。殺意は感じさせない……そもそも共通の敵がいる時点で人間同士が争うなんてことはありえないと主観では思っているものなのだけど。何も、感じさせずに声をかけられることにはだからこそ慣れていなかったのだ。自分自身が出来ることでも、相手にやられるととっさに最適解(?)となる動きをしてしまったりするのだ。困った性格、性質です……。「お主、なにをしてるのじゃ?」……っ!?なぜ、いるのか……。「何か用……かな?」さっと、殺気立つ。見たことのない人間……か。少なくとも敵ではないはず。今は敵がちゃんと存在してるから……。この、基地内では、。すくなくとも。となると……。今しがた帰ってきた討伐隊の一人……?なんで、、、話しかけてきたのか。理解出来ない。と、判断した。とっさの事象。けれど、また一つ決めた。絶対に敵ではない。私の敵は……。あの、影……。私の……も消した……。あのかげ。うああああぁぁぁ……。思わずフラッシュバックし、自分が改めて記憶を消し去らなったことを後悔した。
……。すでに悪夢となっているかなたの記憶。忘れがたき悪夢に思わず血が騒ぎだすが。自制して相手を見た。影は……光を持つはずがない、から?だから形をまねても姿はまねれない。その色まではまねることが出来ない。だから問題ない。そう確信した。っと、そろそろ目の前の「不審者」に目を合わせることにした。その黒服の彼女はその白の長髪に手を当てつつ少し考えて、沈黙の後に、言う。「リアンに所属してる割には装備が貧弱なのでな。なにかあったかと聞いてみただけじゃな。」そろそろ、彼女のしゃべり方が女性のしゃべり方ではない気がすることには目をつぶることにした。そういう、スタイル。なのだろう。そのように解釈し、そろそろ返事をすることにした。あまり考えすぎていても失礼かもしれない。多分「ただの、武器の強化だよ?リアンに入ったのは昨日の話。」そんなこともわからないのか、あるいはそんなことは聞くつもりもないのか……あえて、判断するために追加して言う「そんなに早く支援はもらえるものとお思いで?」まぁ、それもそうじゃな。相手は安心したかのように、軽くうなずいて答える「そうか、素材の提供がされてないのかと思ったぞ。」「その装備はそなたの強さの割にあわないようだからの」どうやら、心配していてくれたようだ。妙に殺気立ってしまったことを心の中でわびつつ、もうすこしまともな声のかけ方をしてはくれないだろうか。とすこし非難の目を向ける。
思えば人とまともに話したのは何年も前の話……。か。ちょっと、人見知りになりすぎたかもしれない。そこで彼女は聞いてきた、「そなた、余と組まないか?」思わず思考が止まり、そこで、「パーティー」を組めと要求していることを納得した。ただ、また一つ思う。この人、一体何をいってるんだろう?と。ほとんど初心者、初めましてというべき相手にいきなり誘うものなのでしょうか。もしかして、礼儀しら……というわけないと思うけど。組むってことは……。ははぁ……。そういうこと、ね。この世界におけるパーティの利点は二つ、死ににくいことと、狩りやすいこと。とても、大切な利点。だけど、私はいつもひとりでやってきた。それは武器が武器だけに、味方が…………。……。再び嫌な思い出がよみがえる。
「私と、パーティ組むといいことないわよ?、それでも……。いいの?」上目づかいに離れることを推奨する私に彼女はこう返す「それが、どうしたか?」ふーん。思わず私はうれしくなった。経験を積めるなら人がいた方がいいものね。でも、……・。と思って暗い笑みを浮かべる。足手まといにならないことだけ。祈っておこうかしらね。「なら、いいけど。」
それでは、と彼女は切り出していう。「では、少し、余と取引をしてはくれなまいか?」私なんかと取引してもいいものは渡せないんだけどね……。「なにがほしい?」「とりあえずは、武器用の中型強化素材をくれるか?」中級。となると連中の残滓の結晶か……。この人ならそれぐらいもっているだろうに。何故そんなものを……。?「武器作るためには必要でな」
取引に出された武器の割にやたらちんけなものを要求してくる。もっとも私には少々厳しいものでもあるのだけれど。となると、頭がすこしおかしいだろうかこの人は。あるいはボランティア的な行動して、私に対して近づきたいのだろうか……。と考えるに至る私である
「本当にそれでいいの?」「もちろん」そう……。不思議な人ね……。
「……?。そうかのぅ。」どうやら一人ごとは聞こえていたらしい。
彼女が手に持つ武器は武器の廻りに黄色と青のオーラをまとい、その刀身は銀ではなく薄い緑と白の長めの大剣……。―にしては刀身がやたらと太いのだけれど―だった。おそらくはこの地域ではほぼ作りえないもの。過去の奇作であるシューヴェルトが作り変えられたもの……なのかな。
こんなものでよければ。本気で、そう思った、もっと吹っかけられた値段じゃないとおかしい代物、不良品を疑った。けど、不良品であっても強いことは実感できた。
「ほんとにいいのね。これ、私がもらっても。」
「どうせ、余には扱えぬものじゃ。受け取ってたもれ」
スっとこちらのものを取り出して引き渡し。シューヴェルトを受け取った。
鉄を使わずに質量がほとんどないものを利用して作られたこの件はビームとも見える光から作られている何せ、光と放射線とかつて呼ばれたものだけで構成される、スキアに対して特攻の剣
「それで、私に何をしろと。いうのかな?」「そいつがあれば、ある程度は倒せるいけるじゃろう?」
「これがあればいくらでもいけるわ。舐めないでよね、私の腕。でも、慣れるまでに少し時間がかかるかしら?」
今までの武装が貧弱だったために倒せなかった敵たちを思い出す。さっきの武器は素材にもどしておこっか。
「お金はそのままでいいから、一旦返してもらえるかしら?」
「あいよ、頂くね」
「ん、悪いね、また今度お願いするかも。その時は、お願いね?」
「まぁ、任せてくれや」
ティアノから、かつての武器を返してもらい、それを。自然にもどした。
かつての技術者の苦労の名残から、武器を別物質に変換させることは可能ただし、武器ごとに一回のみ許される機構変換された物体得体のしれないものを手に、保管用の袋に入れてバッグに突っ込んでから振り返る
「それじゃぁ。いこっか。」
「うむ。」

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