3,問題児クラスにようこそ

「ゼロクラス？」

何だそのクラス名？普通英字じゃね？何故数字を使う？と色々心の中に疑問を持った故「ゼロクラス」という言葉だけ口に出した。

「ゼロクラス...能力持ちクラスのことよ。能力とは魔法と違ったもので、魔力を使わない能力のことよ。」

美人秘書は懇切丁寧に教えてくれた。

「まあ行ってみたら分かる！」

校長はかなり笑みの顔で言った。

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「ここがあなたのクラス　ゼロクラスです。」

美人秘書につられるまま着いた。

「失礼します。」

一礼しながら入ると、そこには

「あぁぁぁ！アリス先輩！！」

俺を入学式で拉致ったアリス先輩がいた。

「おお赤城　優ではないか！よく来たゼロクラスに」

「ていうか、アリス先輩一年！！！」

「案ずるな、二年だ」

「えっ...どういうこと？」

「ゼロクラスは学年が違う者同士をまとめているクラスです。後、案内したので失礼します」

またもや、美人秘書が俺の質問に答えてくれた。

そして何故か気づく俺がいた。このクラス実は問題児クラスじゃね！いや雰囲気で決めつけじゃいけない！と思い指定されている一番右の後ろの席に座った。

ふぅ〜、第一印象が感じだ。友達作りは印象強く残すこと。

「ふぁーやっと全員揃ったか！」

教壇に顔をつけながら寝ていた男が顔を上げ言った。

「よしめんどくせぇから、俺の説明は後からでとりあえず自己紹介しろ」

男はボサくれた黒髪で白衣を着た30歳後半の教師だった。

すると俺の前にいる赤髪少年は立った。

「一年　赤羽 駿太あかばね しゅんた　能力　瞬間高速運動...」

へぇ、瞬間高速運動ね。瞬間高速運動は言葉通り高速運動が出来る能力ってことか、けど今の時代魔法で身体強化あるからさほど凄い能力って気はしないな。

「そして13年間の記憶がありません！」

おいいい！！！何だその設定は！俺の印象が薄くなるから辞めてマジで！！なんか凄いぶっ飛んだこと言っているのに何故クラスのほとんど落ち着いていられる！おい今あの先生あくびしたぞ！なんなんだこのクラスは！

「次」

めんどくさそうに教師は言った。
というかあんた本当に教師？
そう思いながら俺は立った。

「一年　赤城　優　能力は知りません。このクラスで友達が出来たらいいなと思っています。」

「次」

「一年　黒木 結衣くろき ゆい　能力は今はありません。よろ、よりゅしくおねがぁいたします。」

なんと可愛いらしい言葉遣いだろう。天然少女かな？その少女は黒髪で顔が覆われている。

それより能力がないのにクラスに選ばれたというのはどういうことだ？

「次」

「二年　アリス・リューネだ。能力は言わない主義でな、宜しく頼む一年ども。あと所属はホローだ」

アリス先輩の自己紹介も呆気なく終わった

「次」......と色々聞いて少年は確信した。
うん、このクラス濃すぎだよ！
普通な自己紹介する奴もいれば、
一度死んだとか、悪魔が右手に宿っているとか、聖剣エクスカリバーに選ばれたとか言っている奴等ばかりなのである。

そして何より俺は忘れない印象を持ったのが

「あぁー、一応お前らの担任　坂上 隆二さかがみ りゅうじだ。一応四大魔術師の一人で二年首席の坂上　舞の父親だ、宜しく」

まさか舞先輩の父親でしかも四大魔術師の一人かよ、何気にすげーなこの先生！！

「まあ言いたいことはとりあえず頑張っ、じゃ今日の授業は終わりってことでじゃーな」

こうして俺の1日が終わった。