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ハーフエルフの少年

リンネ

第36章 狙われた客船

ガタン!

「ん...?」

「キュ!?」

船が急に何かにぶつかったかのように止まった。
その衝撃で目を覚ますと、外から何か聞こえてくる。

「海賊だ!総員戦闘準備!」

どうやら襲撃を受けたらしい。

「あ、みんなは...」

ふらつきながら立ち上がると、無数の足音が聞こえてくる。

「キャー!!」

他の客室から悲鳴が聞こえてくる。
ボクは武器を取った。

「ディメイションホーム...」

ここでドラゴンのスエールを見せるわけにはいかない。

「スエール、しばらくこの中に入ってて」

「キュ!?」

異空間にスエールを避難させ、ボクは扉に武器を構える。

「うらぁ!」

扉が蹴破られ、海賊が中に入ってきた。

「なんだガキか...ぐはっ!」

すかさず杖の先で突きを食らわせ、扉へ押し返し、後ろの賊もろとも壁打ちにしてボクはその場から逃げた。

「はぁはぁ...ふらつく...」

「このクソガキ!待ちやがれ!」

海賊は何んだろ?
廊下を進むと次から次へと賊が向かってくる。

「おるぁぁぁ!」

カキン!

「なっ!?」

「せい!」

ズバッ!

「ぐはっ!」

キリがない。
船の屋外に出た。

「えっ...」

そこに広がる光景は、船員や客が1箇所に集められ、縛られていた。

「なんだ?まだ残ってたのか」

「レナート!逃げろ!」

兄ちゃん達も捕まってる。
そういえば部屋に武器置きっ放しだった。

「捕まえろ!」

一斉にボクに襲いかかってきた。
ボクは鞘の部分の杖を捨て、剣を構える。

「やる気か!構わんそのガキは殺せ!」

「レナちゃん!その数相手は流石に無理にゃ!」

数は...数えるのめんどくさい。
頭が少しぼーっとするし...

「死ね〜!」

カキン!

「ウィンドプレッシャー...」

ひとりがボクに斬りかかったところを剣の鍔弾いて落とし、風の魔法で後方へ飛ばした。
飛ばした時に向かってきた何人かも巻き込めた。

「なんだこのガキ!」

そしてその落とした剣を拾い、二刀流で構える。

「クソが!」

再びボクに向かってくる海賊達。

「二刀流・衝波旋風」

斬撃の衝撃波を竜巻の如く飛ばす二刀流剣技。

「ぐあっ!」

放った瞬間後ろから何人かが向かってきてる。

「二刀流・衝壁乱舞」

斬撃の衝撃波を回転しながら飛ばす全方位防御技。
近づくだけで切れるから注意。

「ぐっ、このガキ...強い...」

「うっ...目眩が...」

体調悪い中回転したら具合悪くなった。

「どけ、役立たずども」

「おじさん誰?」

「この海賊団の船長だ。ボウズ、中々腕が立つな」

「じゃあおじさん倒せば終わりだよね」

「く、ガキが調子に乗んな!」

まっすぐに突っ込んでくる。

「二刀流・衝波...」

「おせぇ!」

カキン!

「うわっ!」

「レナート!」


剣と剣がぶつかり合う音が響くと同時に、ボクは衝撃に耐えられず後ろに吹っ飛ばされた。

「あわわなんにゃんあいつ!」

後ろの船内へはいる入口の脇の壁を突き抜け、奥の壁に叩きつけられる。

「ゲホッ...」

″なんの為にそんなボロボロになってんの?″

「ぐっ...」

なんの為に...
なんの為だろう。

″もういいじゃん、解放しようよ″

解放...

″ハーフエルフだけが持つ『魔眼』をさ″

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