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ハーフエルフの少年

リンネ

第16章 Sランクの実力

森林深部。
上空から探索を続けてたら何か聞こえてきた。

「ウウウウウウウ」

例の呻き声のようだけど、なんだろう。
全身がピリピリする感覚。

「スエール、気をつけて」

「キュー!」

突然森の中から何かが飛んできた!
どうやら敵の攻撃みたいだ。
スエールが難なく避ける。

「今のは、ストーンキャノン?」

なんで魔法が飛んでくるんだろう?
そう思ってると次々と飛んでくる!

「スエール!」

「キュー!」

スエールが急速で飛び回り、飛んでくる攻撃を次々とかわして行く。
しばらくかわして居ると、やがて攻撃は止んだ。

「諦めた...?」

次の瞬間、凄い音と共に土煙があたり一帯を覆い尽くし、その中から巨大な...何これ!?

「大き過ぎない!?」

「キュ!?」

全長50メートルはある巨大なゴーレムだった。

「これってエンシェントゴーレム!」

かつて、魔神がこの世界を征服しようとした際の古代兵器。
こんなの英雄冒険者伝記って本でしか見たことないよ!

「グオォォォォ!」

「これ絶対Aランクじゃない!」

とか言ってたらゴーレムが僕ら目掛けて巨大な腕を振りかざす。

「スエール!」

「キュー!」

間一髪でその攻撃を避けたが...大きいのに早い!
空気を切った腕は地面を叩きつけ、巨大な地響きが鳴り響く。

「こんなの街に来たらやばいじゃん!」



よっしゃー!めっちゃいい武器が手に入ったぜ!

「サンキュー!ドワーフのおっさん!」

「またいつでも来やがれ!ガハハハ」

俺は武器を背中の鞘に収め、鍛冶屋を後にした。
さて、レナートは今頃何してっかな〜?
と思った瞬間あたりが揺れた。

「なんだ!?地震か!?」

やけに揺れたな。
ん?周りが騒がしい。

「おい!大変だ!街の外、森の方になんかすげぇのが現れたぞ!」

「遠目でよく見えないが、ゴーレムっぽい!しかもかなりデケェ!」

森の方?
まさか、俺が後で受けようと思ったあのAランクのやつか!?
俺は急いで鉱山から出て森の方を見る。

「んだありゃ!」

マジでとんでもねぇもん現れてやがる!
だれか戦ってんのか?

「あんさーーーん!」

「ヘレナ!」

「大変にゃ!」

「見りゃわかるっつーの!ゴーレムだろ?」

血相を変えてヘレナが俺のとこに走って来た。

「あのゴーレムが戦ってるのレナちゃんにゃ!」

レナ...ちゃんって。
いやそこじゃねぇ!レナートが戦ってんのか!?

「アタイは獣人族で目と鼻はいい方だからわかるにゃ!あのゴーレムの周りに飛び回ってるのスエールとレナちゃんにゃ!」

「んだと!?」

よく目を凝らして見てみると、周りで小さいものが飛び回り、度々魔法っぽいものが放たれてる。
間違いねぇ!レナートだ!

「よし!俺も加勢してくる!」

「待つにゃ!あんなとこ行ってどうするにゃ!あんなにデカイのどうやって戦うにゃ!」

んなこと知るか!
んなもん勢いでやんだよ!

「弟が戦ってて黙って見てろってのか!」

「じゃあどうするにゃ!」

だから知るかよ!
とにかくかこうしちゃ居られない。
俺は一目散に森へと走り出した。

「ま、待つにゃ!」



「ライトニングアロー!」

ゴーレムに次々と攻撃を繰り出すも、なんか全然きいてないよね?これ...

「絶対Aランクじゃないでしょうこれ!」

「キュ!」

「ウオオオオオオオ!」

えっと、ゴーレムさん。
そんな光の玉口に集めてどうするんですか...?

「スエール!ブレス全開!」

「キュ〜!」

スエールは同じく口元に力を込め始める。
多分これだけじゃ相殺できない。

「輝け!我が閃光、汝が罪に清き聖断を!」

ボクも詠唱を唱え、スエールのブレスとともに打ち出すことにする。

「セイクリッドブレイム!」

「ウオオオオオオオ!」

「キュー!」

3人同時に発射された各々の攻撃。
三色のそれはビームとなり、ぶつかり合う。
ぶつかった瞬間にその場で大爆発が起き、その音で大地が揺らいだ。

「ぐっ!スエール大丈夫!?」

「キュ!」

爆風は大丈夫みたい。
さすがちっちゃいとはいえエンシェントドラゴンだ。

「でもあんなの何発も撃たれたら相殺しきれないし、そもそもこの辺りの地形変わっちゃうよ」



「なんつう戦いだ」

「戦ってるの、あのSランクの銀髪君だろ」

「どうなるんだ」

レナートとあの巨大なやつの戦いを見届けて居る。
もうみんなその戦いを見て祈るしかないようだ。
ただ...

「道開けろ!邪魔だ!」

そう、人が集まりすぎて出れねぇんだよ!

「あんさん待ってにゃ!」



「スエール。こうなったら一か八か。
援護お願いね!」

「キュ!?」

「フライト!」

ボクは苦手な飛行魔法で浮き上がる。

「身体強化、エンチャント。いくよ!」

ボクは自分に補助魔法をかけて突撃した。
ゴーレムに近づいた瞬間叩きつける攻撃がくる。

「テレポート、乱舞!」

瞬間移動魔法をクールタイム0で連続発動させる。
ゴーレムの身体から身体へ次々と斬りつけて行く。

「キュー!」

スエールもここぞとばかりにブレスで攻撃を仕掛けて行く。

「グオォォォォ!」

段々と優勢になっていくなか、なんか胸騒ぎがする...。
そして、

「奥義!乱舞一閃!」

四方八方からの鋭い突きで、ゴーレムの身体を貫通させる。

「グオォォォォ!」

「終焉...」

その瞬間ゴーレムはバラバラに砕け散り、森の中へとかけらが雨のように落ちて行く。

「「「「おおおおお!!!」」」」

街の方から歓声が聞こえてくる。
でもなんだろう。胸騒ぎが。

「レナート!」

「ギン兄ちゃん!?」

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