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ハーフエルフの少年

リンネ

第11章 クエスト達成〜狙われた少年〜

こんにちは。
ボクはレナートです。
現在魔力切れで動けません。
さっきゴブリンに囲まれちゃって、ほぼ使い切っちゃいました。

「ギィ」

そして、ボクの前には数体のゴブリンが群がってるんですよ〜。
さぁこの状況をどうやって切り抜けようかなぁと考えてるんですが...
ダメ、何も思いつかない...

「ギィ!」

一斉にゴブリン達はボクに飛びかかった。

「さすがに...無理かも...」

ボクは覚悟を決めて目を閉じる。
ごめんね兄ちゃん、ここまでみたい。




「キュー!!」

「え?」

目を閉じてたらすごい熱を感じて目を開けると、ゴブリン達は焼き死んでいた。
次から次へと群がってくるも、炎でどんどん焼かれてる。

「キュー!」

「スエール!」

スエールはブレスを吐き、ボクに迫るゴブリンを燃やし尽くしている。
おかげで助かった。

「うらああ!」

お!ギン兄ちゃんがキングの右腕を切り落とした。
もう勝負は見えたね。

「さっさとクタバレ!」

次の瞬間首をはねた。
ゴブリンキングは絶命して、周囲のゴブリンも冒険者達に次々と倒されてくる。
よかった、これで終わりだ。

「スエール、あとはお願いね」

ボクはとりあえず眠いから寝る。

「キュー!」

あ、どっかに飛んでっちゃった。
まーもうゴブリンも周囲には居ないからいいや。

「やっと終わりだなー!」

「キュー!キュー!」

「お?どうしたスエール!レナートの近くに居なくていいのかー?」

「キュー!」

「なんだ?レナートになんかあったのか?」



目が覚めたら知らない天井が。
ここはお決まりになってきちゃったな〜。

「クゥ...」

横見るとスエールが寝てる。

「よっ、レナート」

「んえ?」

寝起きで変な声出ちゃった...。

「あのバカデケェ魔法撃って、更に魔法撃ってりゃ魔力切れにもなるよな」

「あーうん、また心配かけちゃったね」

「まぁ今回は仕方ねぇって。
それにレナートが寝てた所スエールが俺を呼びに来てな」

「スエールが?」

「キュ?」

「やっぱお前に懐いてんのな、そいつ」

ボクはスエールの頭を撫でてやった。
嬉しそうだ。

「あ、そいえばゴブリン達は?」

「キングは俺が倒した。
他のゴブリン達も冒険者達が倒したから、無事に終わったぜ?」

「そっか〜」

「あーそうそう、冒険者の奴らお前が何者かすげぇ聞いてきてな」

「へ?」

なんで今更何者か気になるんだろう?

「人間なのに何故魔法使えるのか、しかも10歳にしちゃ身長低すぎだろとかな。
ハーフエルフだって言ったらとりあえずは納得してもらったが」

「まーエルフには見えないもんね〜ボク」

「エルフは長い耳と綺麗な髪が特徴だからな〜
レナートは髪だけ見ればエルフだけど、後は人間とかわんねぇもんな」

「んでよ、レナート」

あれ、ギン兄ちゃんの顔付きが変わった?
なんかあったのかな。

「今後外歩く時は気をつけろ?」

「なんで?」

「人攫いが出た。んであいつらハーフエルフのレナートを狙ってやがる」

人攫いって確か、子供がひとりになったところを攫って奴隷にして売りつける悪い人達だっけ?

「うん、気をつける...あれ?でもなんでボクを狙ってるって?」

「あーそれはな...」


よっ!ギンだ!
今から数時間前の話をする。
キングを倒した俺はどこからか飛んできたスエールについて行ったらレナートが倒れてた。

「レナート!」

すぐさま近くに駆け寄って様子を見るが、外傷はなく、気絶してるだけだとわかった。

「魔力使い過ぎただけか」

「キュー...」

「大丈夫、魔力使い過ぎで倒れただけだ。
心配すんな。それよりありがとなスエール」

「キュー!」

俺はレナートを背負って、宿まで運んでった。
が、宿に着く少し前、人気が居ない道でだ。

「止まれ」

「あ?」

なんだこいつら。

「その背負ってるガキを置いてってもらおうか兄ちゃん」

「何故?」

「そのガキ、ハーフエルフなんだろ?
しかも歳は10たぁかなりレアだ。
こりゃエルフなんかよりも高く売れそうでよ」

「人攫いかよ」

数は5人か。
レナートを守りながら戦うとなると...

「スエール、レナートを任せてもいいか?」

「キュ!」

ふっ、任せろってか?
こいつ人の言葉わかってんだな。
よし、倒す必要はないな。

「やる気か?」

「人攫いなんざに弟を渡してたまるか!」

俺はレナートを下ろし、レナートの剣を片手に真正面から突っ込んだ。

「バカが、5対1で勝てるわけ...」

「まずはひとり」

「早い!」

俺は剣を構えようとするひとりに切り掛かり、相手の剣を弾き、腹に蹴りを入れる。

「グハッ!」

「こいつ!」

「こいつはいい!とにかくあのガキを!ってあれ?」

隙やり!

「グホッ!」

もうひとりにも蹴りを入れ壁に打ち付ける。

「レナートなら上な!」

「何!?」

ナイスだスエール。
レナートは軽いからスエールが持ち上げて飛ぶなんざ余裕だろ。

「クソが!」

俺はこのまま大通りへと走る。
後ろでわーわー言ってるが知るか!

「よしっ人混みに入った」

「キュー」

「「「「「わぁ!ドラゴンが子供を攫ってる!!」」」」」

ってなんか妙な誤解で騒ぎになっちまった...

「皆さん大丈夫っすよ!あのドラゴンは今掴んでる子のペットですから!」

なんとか騒ぎを沈めないとヤバイな。
騎士団なんか来たら面倒だ。

「とにかく人に害を与えることはないから大丈夫!」

「キュー」

なんとかなったか?
まぁとりあえず早い所宿に行こう。
降りて来たスエールからレナートを預かり背負う。
とりあえず宿に向かおう。

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