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ハーフエルフの少年

リンネ

第9章 新たな旅立ち〜鉱山の街へ〜

また1週間がたった。
ボクは次の街に行こうと思い、今準備をしている。
もちろん、ギン兄ちゃんも一緒に行く。
あれからボクたちはパーティを組んで、クエストや修行を続けた。
修行に関しては、ボクにはもう教えられる事はなくなった。

「いよいよ明日か〜ずいぶんこの街に長居しちまったな〜」

というのはギン兄ちゃん。
ボクはまだ1ヶ月くらい?

「つか、レナート荷物は?」

「全部閉まったよ」

「どこに?」

「マジックボックス」

「マジックボックス?」

収納の魔法。
生き物以外ならなんでも仕舞えるけど、使用者の魔力量によって容量が変化するんだ。
ちなみに、マジックボックスの中は時間が止まってるので食料とか入れておくと鮮度そのまま!

「っていう魔法」

「便利なこった...」

「あとは生き物専用でマジックルームって魔法もあるよ〜」

「とりあえず覚えきれんから説明はいいわ。
なんとかなくわかる気がするし」

(エルフって種族はどんだけ魔法使えんだ?
そもそもレナートは規格外な気がする。
そこらのエルフより魔法の知識広いんじゃね?
ハーフエルフだけど...)

ギン兄ちゃん急に目閉じて何考えてんだろ?
あ、そうか! きっと自分の荷物も一緒に入れて欲しいんだ!
もちろんそうするつもりだったけどね。

「そんなに悩まなくてもギン兄ちゃんの荷物もちゃんと入れてあげるよ!」

「あ?え?ああ...よろしく。
なんか勘違いしてるけどまぁいいか...」

「へ?違うの?」

「いや、うん、そうそう。荷物持つの面倒だな〜って思ってたから助かる!」

「へへ、任せといて!」

「トホホ...」

これで全ての準備は整った。
さー次の街に向けて明日、出発だ!



翌日。
ボクとギン兄ちゃんはカナンの街を後に、森の道を歩いていた。
次の最寄りの街は鉱山の街らしい。
この森を抜けて、山を登るとその街があると言う。
うん、今から楽しみ!
鉱山だから鉄とか取れるんだよね!
武器屋とか品数良さそうなイメージ。
とは言ってもボクの武器は特注だし要らないんだけど。
ちなみにギン兄ちゃんの剣は、前のドラゴンの時に壊れちゃって、新しく買い替えたみたい。

「つか...平和だなこの森!魔物1つ出てこねぇ!」

「あはは...」

そう、森に入って2時間は歩いてるけど魔物どころか猫の子1匹居ないんだ。
ちょっとおかしいよね?

「次の街行く間に魔物倒して討伐部位をギルドに売るっていう俺の計画がー!!!」

お金ならまだまだあるでしょう...
でも本当に生き物が居ない。
どうなってるんだろう?

「よし!レナート!なんかこう魔物を見つける魔法とかないのか!?」

「えっ...あるけど魔物討伐が目的じゃないよ〜?」

「くっそー!俺の魔物〜!!!」

いや、魔物は誰のものでもないと思うけど...。
ん?あれなんだろう?
なんか白くて丸いものが落ちてる。

「どうした?」

「あれ」

ボクはその丸いのを指差す。

「ん?なんだありゃ?」

ボク達はその丸い物に近づいてみた。
あ、よく見たらなんか卵っぽい。

「んだこりゃ?卵か?」

「ずいぶん大きいね?」

「とりあえず持って行くか!」

え?それはダメでしょう。

「兄ちゃん待って!」

「んだよレナート〜これ持ってってギルドに売れば少しは金になるだろう!」

結局そこ?

「魔物の卵だったら親が卵を取り返しに襲ってくるかもしれないじゃん。
やめたほうがいいと思う」

「レナートならへっちゃらだろ!」

「そんな事ないと思うけど...」

ピクッ

あ、なんか卵が動いた。
もうすぐ生まれるのかな?

「なんだなんだ?」

ピクッピクッ!
カラ カラ

卵にヒビが!
嘘〜!生まれちゃうの!?

「なにが生まれんだ?」

パリーン

ボクと兄ちゃんは唖然とした。
卵から出てきたのは...

「キュー!」

「おいレナート...これって...」

「えっと〜羽が生えたトカゲ?」

「どう見てもドラゴンだろうが!!」

「キュ?キュー!」

そう、あのエンシェントドラゴンの赤ちゃんだった。

「キュー」

しかもなんかすり寄ってきたー!

「レナートの事親だと思ってんなこいつ」

「くすぐったいよ〜」

「あの時のドラゴンが親ドラか?
あーだからドラゴンが出たのか、なるほど」

「なんかかわいい」

「キュー!」

「んで、どうすんだよそいつ」

「飼う!」

「冗談だろ!?」

ミルクあげてみよっと!

「どっから出たそのミルク!」

「美味しい?スエール」

「キュキュー!」

「名前もう付けたのかよ!!!」

わーい!仲間が出来たー!
あのドラゴンは怖かったけど、ちっちゃくて人懐っこいドラゴンは可愛いんだね!

「でかくなって襲ってきたらどうすんだよ...」

「今から育てれば大丈夫だよ!」

「つかペットがドラゴンって...前代未聞だろ...」



新たにエンシェントドラゴン、スエールを加え、ボク達は森を抜け、山の麓までやってきた。
結局森で見つかったのはスエールだけだった。
なんで魔物居なかったのかな?
まぁ考えても仕方ないね。
鉱山の街は、もう目と鼻の先だ。
ちょっと大きな門と、そこに立ってる門番らしき人が見える。
とりあえずボク等は、その門へと近づいて行く。

「止まれ」

門番さんがボク達に近づいてきた。

「身分証は持っているか?」

「身分証?」

「ギルドカードも立派な身分証だぜ?
街によっちゃ、身分証がないと入れねぇ所もあんだ。覚えときな?」

「そうなんだ」

「ほい身分証」

そう言ってギン兄ちゃんはギルドカードを提示する。
ボクもギルドカード出さなきゃ。

「Aランク...か...」

「なんか文句あっか?」

「いや、失礼! では、そっちの銀髪くん」

「はい!」

「キュ!」

スエールがボクの頭に乗っかって、よっ!っとでも言ってるかのごとく挨拶?してる。

「なっ!ドラゴン!?」

「あ、大丈夫です。この子はスエール。
ボクのペットなので」

「ペットだと!?」

めっちゃ驚いてる。
まぁ無理ないのかな?

「それより、身分証の確認お願いします」

「あ、すまん」

門番さんはボクのギルドカードを見てる。
というより固まってる?

「あのー門番さん? 何か不備な点でも?」

「Sランク!? これは失礼しました!
ドラゴンがペットというのもうなづけます!
ようこそ、鉱山の街 フロートへ!!
あなた方2人を歓迎いたします!」

なんかすごいキラキラした目でボク等を見てるけど、どうしたんだろう?

「ちなみに、我が街のギルドはこの門をくぐってすぐ左手にございますので是非立ち寄ってください!」

「おう!ご丁寧にどうも!よっしゃ、行こうぜレナート」

こうしてボク等は次の拠点となる鉱山の街、フロートへ到着したのだった。

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