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ハーフエルフの少年

リンネ

第6章 緊急クエスト〜ドラゴンを討伐せよ〜

緊急クエストが発令されて数時間がたった。
レナートはAランク冒険者って事で、任務に当たってる。
その間、俺はギルドに来ていた。
ギルドのクエストボードには、今はなんの依頼も貼り出されていない。
緊急事態でそれどころではないんだろうな。

「あれ?ギンじゃん!久しぶり!」

「おうリズ。久しぶり」

前のパーティメンバーのリズだ。
見た目はいいんだが、かなりの暴力女でおっかねえ奴だが、いい奴....

「グホッ!」

「あんた今失礼な事考えたでしょ!」

こいつ急に殴りやがった!
テレパシー持ってんのかこいつ!

「急に殴んじゃねぇよ!このデカメロン!」

とにかくこいつは胸がでかい!
でかいだけに性格が残念だちくしょー!

「なんだってー?この脳筋!」

「んな事より、なんでギルドにいんだよ!今は緊急クエストが発令されて依頼なんてねぇだろ!」

「それはあんたも同じでしょ?
私はなんの緊急クエストか気になるから来てみただけよ!文句ある?」

「ねぇけどさ」

まぁ俺もレナートが気になってギルドに来た口だけどな。

「まぁそれより、どうやらエンシェントドラゴンが出たらしいよ」

「はっ!?ドラゴンだと!?」

「あぁ、さっきギルドの職員に聞いたから間違いないはずだよ!」

嘘だろ!なんでこんな街の近くにドラゴンなんて出んだよ!

「場所は?」

「まさかあんた、そこに行く気じゃないだろうね」

「バカ言え!相手はドラゴンだぞ!あいつが心配だ!」

「あいつって誰よ」

「はー?決まってんだろうが!レナートだよ!」

そう、俺の師匠にして...今や弟のような存在だ。
これが心配せずに居られるか!

「あんたあの子に修行つけてもらうって言ってからなんか雰囲気変わったよね」

「そうか?」

「まぁちょっと顔つきが変わったって言うか、たくましくなったって言うか」

「リズはちょっと太ったんじゃね?あ痛!」

「殴るよ!」

「殴ってから言うなよ!」

「前言撤回。北西よ、ここから」

ん?北西?
レナートは北西にいるのか!

「サンキューリズ!」

俺はすぐさまギルドから駆け出した。


「グオォォォォ!」

またブレスが来る。
決定打を全然与えられないし、このままじゃ消耗するだけだし。
もう一か八か、あのブレスを跳ね返してみよう...

「リフレクター!」

上級のシールド魔法。
あらゆる属性攻撃を跳ね返す。
ただし、威力が強すぎると跳ね返す事が出来ないどころか、防ぐ事も出来ない。
ドラゴンのブレスが発射された。

ガシャーン!

「ぐっ!」

ブレスがシールドにぶつかり、激しい音が鳴り響く。
ボクの魔力が勝つか、ブレスの威力が勝つか!

「グオォォォォ!」

ぐっ、威力が上がった!

「もう...無理かも...」

「レナート!頑張れ!」

なっ!どうして!

「くっ!...ああああああああ!」

気合い入れて叫んだ。
もうヤケクソだ!跳ね返れー!!!

ギュイン!

「うわっ!」

凄い効果音と同時にブレスは跳ね返った。
けど、ボクも吹っ飛ばされ...

「ぐはっ!」

「レナート!」

木に叩きつけられ、一瞬息が出来なくなった。
ヤバイ、視界がボヤける。

「グオォォォォ!」

跳ね返ったブレスはドラゴンに命中したようだ。
空から落ちて、凄い音を立てながら地面に落ちた。

「ケホッ...」

あっ、血吐いちゃった。
身体中痛いし、もう動けないや...。

「グオォォォォ!」

嘘...ゆっくりこっちに来る。
まだ動けんの?逃げなきゃ...。

「痛ッ!」

ダメだ、全身痛くて動けない。

「それ以上近づくなあああああ! 一閃!」

「グオォォォォ!」

わぁ、ギン兄ちゃんがドラゴンの足を切った。
再び地面に倒れたドラゴン。

「クッソ!メチャクチャかてぇぞ!」

流石に切り落とすまではいかないみたい。
剣の方が刃こぼれしてる。

「ギン兄ちゃん!こっち来...ケホッ!ケホ!」

うぅ...喋るのが辛い...
ギン兄ちゃんは言われるとボクの前でしゃがんだ。

「あんま喋んな、大丈夫か?」

「...エンチャント」

武器や装備などに魔法の効果を与える魔法。
兄ちゃんの剣にかけた途端凄いだるくなった...。
魔力切れっぽい...。

「なんかわかんないけど、サンキュー!」

「グルル...」

「よくも俺の弟をこんな目に合わせやがったな!」

弟...?
ボクの事、そんな風に...

「これで...トドメだあああ!」

スパッ!

まっすぐ首を切り落とし、ドラゴンはようやく絶命した。
やっと終わった...疲れたよ...。

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