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ハーフエルフの少年

リンネ

第3章 クエスト〜そして修行〜

決闘から1週間後。
ボクは適当に依頼をこなしながら充実した日々を過ごしていた。
ガイズさんはあれから何も話してこない。
むしろ、ボクが近づくと逃げるように居なくなっちゃう。
嫌われたのかな?
ギンさんはパーティを解散させて、何故かボクに弟子入りしたいと今日までずっと頼んでくる。
ボクに弟子入りしても仕方ないと思うのに。
今日もまたギルドに来たけど、やっぱりギンさんが近づいて来る。

「師匠〜!おはようございます!」

「その呼び方やめてよ〜」

何故か弟子を断ってるのに師匠って呼んで来る始末。

「弟子にしてくれよ師匠!」

「いや、だからボクに弟子入りしても仕方ないよ」

「んなこたぁねぇって!師匠と一緒に居れば俺も絶手ェ強くなると思うんだ!」

いつもこうである。




「今日は討伐クエストっすね!さすが師匠!」

「だから師匠はやめて〜...」

ボクは適当に誰もやってない討伐クエストの紙を剥がし、受付へと持っていく。

「おはようレナート君。ギンさんも」

「おはようございます」

「オッス!」

いつもの営業スマイルで出迎えてくれるジェシーさん。

「今日はこの依頼でお願いします」

さっきの紙をジェシーさんに渡す。

「Aランククエスト、ワイバーンの討伐ですね。
承りました」




ワイバーンを探しに森の奥まで来た。
ただ...

「しっかし本当にこんなところにワイバーンなんていんのかなぁ?」

何故付いて来てるんだろう...

「ギンさんなんで付いて来てんの?」

「一番弟子だから!」

とほほ...

「ん?師匠あれなんだ?」

ギンさんが指差す方を見てみると、居た!
ワイバーンだ!あれ?
ワイバーンってあんな色だったっけ?

「グオォォォォン!!」

あ、こっちに気づいて飛んで来た。

「師匠まずい!こいつは亜種だ!」

魔物が突然変異して変わった姿になり、戦闘スタイルも大きく変わる。
変異前より数倍強くなるから厄介なんだよね。

「電気ビリビリ言ってるからサンダーワイバーンって感じかな?」

「呑気に名前付けてる場合...」

「グオォォォォ!」

ギンさんが喋ってる途中でワイバーンがブレス魔法的なものを吐こうとしてる。
あー直撃はやっぱまずいよね。

「ストーンウォール!」

その名の通り、土属性の魔法で壁を作りました。
ブレスが発射されて壁に直撃。

「ぐっ!」

壁にヒビ入った!
でもブレス吐き続けてるから本体は隙だらけだね!

「秘技・飛雷、一閃!!」

転移魔法と剣術の合体技。
瞬時にワープして相手の弱点を貫く、ボクが作った技です。

「すげぇ...ワイバーン亜種の首切った...」

「いっちょあがり!」

首と胴体をマジックボックスに入れて、無事任務完了!

「さすが師匠!俺一生ついて行きます!」

うん、ギンさんとりあえず師匠はやめて〜。




「これって!?」

ボクはギルドに戻って解体場で魔物の確認を行ってもらっている。

「亜種ですね〜雷属性のブレスまで使って来たので」

あれ?みんな固まってるけど、なんで?

「Aランクの魔物の亜種ともなると、Sランク相当に匹敵するんだけど、レナート君達2人で倒したの?」

「いや、師匠ひとりでやってたぜ!」

まー普通のワイバーンとそこまで違いはなかったし、ブレス吐くか吐かないかの違いだった。

「わかりました。とりあえず明日またギルドに来てください。それまでに解体は終わらせておきますので」

「はい!よろしくお願いします」

さて、まだだいぶ時間あるしどうしようかな。

「なぁなぁ師匠!これから暇?」

凄いキラキラした目でギンさんが聞いてくる。

「一応は」

「よしっ!」

ガッツポーズしてすごく嬉しそう。
もしかして修行つけてくれとか言わないよね?

「修行つけてくれよ!」

言ったぁ〜!
えーボクに何教えられるんだろう。

「えっと〜...」

「頼む師匠!なんでも言うこと聞くからさ!ね?いいだろ?この通り!」

頭の上で手を合わせてこれでもかーってくらい頭下げて来た。
うーんこれじゃ断れないや...

「じゃあひとつだけ...」

「お!?何!?何でもするぜ!」

「師匠はやめて?」




って事で街の外の林に来ました。

「ついに修行つけてもらえる...クゥ〜!やる気出て来た!」

「ボク教えるの苦手だからあんまり期待しないでね?」

だって教えた事ないしね!

「よっしゃ!まず何からやるんだ?」

「う〜ん。じゃあ木登り!」

「...エ?」

うん木登り!
ただの木登りじゃないけどね!

「木登り?」

「うん!まずはお手本を見せるね」

ボクはそう言って近くの木の下へと歩く。

「木登りって言っても普通に登るんじゃなくこうやって、よっと!」

その場でジャンプして枝へと飛び乗る。

「よじ登るんじゃなく飛び登る」

「おー!すげぇ!」

まずは体作りからやらないとね。

「これができたら枝から枝へ飛び移る」

ボクはすぐ近くの木にジャンプで飛び移った。

「これができたら次の段階に行くよ〜それじゃ頑張って!」

まぁでもこれは簡単だからすぐに...

「よっしゃー!やってやるぜー!ふっ!」

おー早速飛び登っ

「ギャフン!」

あ、枝に頭打ち付けた...

「だ、だいじょぶ...?」

「イッテェ!クソー結構難しいなこれ!」

まぁ...やる気は凄いあるみたいだから大丈夫だよね...




それから1時間くらいたって、ギンさんは木登りと飛び移りをマスターしたみたいだ。

「うん、次に行こうか」

「っしゃ!」

次はどうしようかな。
うん、あれで行こう。

「じゃあ次は、ブロウバリア!」

ボクは適当な位置に結界魔法を作る。

「なんだなんだ?」

「ボクが作ったこの結界を、切る!」

お手本として、結界を切って見せた。

「今日はこの結界を切る事が目標で。ブロウバリア!」

「っしゃ!じゃ早速、でりゃあああ!」

カキーン!

うん、結構硬いんだこの結界。
鉄よりは柔らかいと思うけどね!

「かってぇ!これいい武器つかわねぇと無理じゃね?」

「そんなことないよ?木刀でも切れるよ」

「マジか...よし、いっちょ頑張ってみっか!」




カキーン カキーン カキーン カキーン

2時間がたったけどまだ切れない。
とりあえずボクはちょっと暇になってうたた寝しちゃった。

「レナート〜」

「むにゃ?」

「全然切れないんだけどこれ」

うん、そりゃそうだ。
見てたら全然研ぎ澄ませてないもん。

「集中して、剣を研ぎ澄ませて」

「って言ってもなぁ〜」

「剣の切れ味は剣の質とかもたしかにあるけど、一番は使い手の研ぎ澄ませ方だよ」

「使い手の研ぎ澄ませ方...」

「そう、剣も身体の一部。そしてその剣に意識を集中させて、より鋭く、より研ぎ澄ませて、肩の力を抜き、自然に、切る!」

「よしっ!」

お、何か掴んだかな?
凄く集中してる。

「.....」

うん、いい集中だね!
これなら...

「はっ!」

スパッ!
うん、見事な一閃だね!
ギンさんって結構掴むのうまいな〜

「よっしゃー!」

「おめでとう!うん、今日はここまでにしよう」

「だぁー疲れた〜!ありがとう!レナート!」

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