話題のラノベや投稿小説を無料で読むならノベルバ

ハーフエルフの少年

リンネ

第2章 初の冒険者〜いきなりランクアップ〜

今日からクエストだ!
ボクは冒険者ギルドに来ていた。
朝からギルド内は冒険者でいっぱいだ。
ボクは早速クエストボードで適当なクエストを探してみる。

「うっしゃああああ今日もやるぞー!!」

入り口の方で誰かが大声あげてる。

「あんたいい加減大声出すのやめなよ恥ずかしい」

「うるさい...」

剣士さんかな?
それに短剣を持った人と、本を持った人。

「んだよリズ!それにクロム!うるさいってなんだ!」

大声出したのがあの剣士さんか。

「ギンが悪い」

「ほんっとうるさい!」

あの3人パーティかな?
まぁいいや!それよりクエスト〜
薬草収集にしよっと!
うん、冒険者の基本は収集から!

「お?」

なんか視線を感じる...

「おーい!そこのちっこいの!」

どう考えてもボクの事だよね?

「はい?」

「なんだ!迷子か!」

「もうあんたは...ごめんね、急に話しかけちゃって」

リズと呼ばれたお姉さんが割って入ってきた。

「あ、いえ、大丈夫ですよ!
ボクは昨日冒険者登録をしたレナートって言います!」

「小さい」

本を持ったクロムって人がボクをじっと見てる。
口数少なそうな人だなー。

「おう!俺はギン!よろしくな!
こっちの口数少ねぇのがクロムでこっちのめっちゃおっかねぇ....ゴフッ」

わぁ、お腹に思いっきりパンチした...

「誰がおっかないって?」

いや充分怖いよ...?
普通突然殴ったりしないよ?

「とまぁこいつがリズ!」

復活早!

「えっと、皆さんはパーティですか?」

「おう!俺らはいずれSランク冒険者パーティとなるチーム龍の道!」

「はいまた変なチーム名つけない!」

「恥ずかしい」

えーかっこいいのに〜

「今はみんなDランクだけどな!」

Dランクか〜ボクも頑張ってランクあげよう!

「あ、レナート君」

あ、受付のジェシーさんだ。
おっと、挨拶挨拶。

「おはようございます!ジェシーさん」

「おはよう。昨日の魔物の解体が終わったから後で料金お支払いするね。それと、ギルドマスターの名の下、レナート君は本日よりCランクにランクアップされました」

「「「「「「.....えっ!?」」」」」」

ボクだけじゃなく周りの人まで驚いてる。
へ?いきなりFから飛び越えてC!?

「あのちびっ子がCランク!?」

「なんかの間違えじゃねーのか?」

「あいつ昨日登録したルーキーだろ!」

あー周りの反応当然だと思う。

「すげぇなレナート!」

何故かギンさん喜んでる。

「あの、なんでボクいきなりCランクに?」

「昨日の解体依頼を受けた魔物はAランク相当。それを単独で、しかもこの街の近くで狩られたとの事で、その功績を称えCランクに任命する事が決定しました」

えーあのクマさん倒しただけなのに?

「Aランク相当を単独で!?」

「あのガキが!?」

「絶対なにかの間違いだろ!」

「可愛い!」

なんか最後関係ない言葉が聞こえたような...気のせいかな?

「ちょっといいかな?」

声のした方へ振り向いてみると、ものすごくデカイ剣を背中にさした男の人がボクの前に来た。

「俺はガイズ。一応Bランクだ。
俺たち冒険者はみな忠実に依頼をこなし、功績をあげる事でランクを上げている。
ギルドはその力量や功績を見てランク毎に審査をする」

「その通りです」

ガイズさんの説明にジェシーさんが答えた。
ふむふむ、勉強になるな〜。

「だがこのチビはどうだ?
昨日登録したばかりと聞くが、ランクAの魔物を単独で狩ったからいきなりランクC?
その現場を見た奴はいるのか?」

周囲がざわついてる。
うん、ボク1人だったから居ないよ。

「納得いかねぇんだよ。
ギルドが認めたからって俺らは認めねぇ!
こんなガキがいきなりランクCなんてよ!」

あの〜これボク全然悪くないよね?
むしろFからでいいよ〜って言いたいけどなんか言えない雰囲気。
誰か助けてぇ〜!

「しかし、ギルドマスターの決定です」

ここのギルドマスター審査甘いですよー!

「ならば...」

あ、ガイズさんがコインをボクの前に投げた?
なんだろうこのコイン。

「っ!拾っちゃダメ!」

「へ?」

ジェシーさんが叫んだ。
でももう拾っちゃったけど...?

「ふっ、拾ったな?」

あ、なんか嫌な予感

「レナート、あのな?相手にコインを投げると、決闘の申し込みになって、それを拾うと、承諾したって事になるんだ」

へ〜そうなんだ〜。
ギンさん親切に教えてくれてって....

「えーっ!?」

「やばいよあのチビ死ぬぞ...」

「どうなるんだこれから」

「可愛い!」

なんかまた変な言葉が、聞こえない聞こえない。
それよりどうしよう!

「あの、ボク知らなかったんです。なのでボク決闘は...」

「冒険者の掟だ。いかなる理由があろうとも、決闘を一度承諾したら逃げ出す事は許されない」

わぁ〜そんな〜!ボクの人生たった10年で終わった!




「ではこれより、冒険者ガイズVS冒険者レナートによる決闘を行う!」

はぁ〜なんでこうなっちゃうんだろ。
そりゃ〜さ〜ボクはルーキーなのにいきなりランク飛び越えてCランクになっちゃうし。
そもそもあれはたまたま倒した魔物がたまたまAランクでたまたま弱ってたかなんかしてたまたまボクが倒せたからで...

「本物の冒険者の力ってのを教えてやる」

やる気満々だよガイズさん。
まーでも、やるだけやってみよう。

「おいどっちにかける?」

「そりゃガイズだろ!」

「あんなガキンチョがガイズに勝てるわけねぇって。なんせガイズはAランク候補だからな!」

「あの子かわいい!」

もーさっきから誰?
かわいい連発してんの!

「ルールは相手が立てなくなったら勝ち!」

「レナート頑張れ〜!やるだけやってやんなー!!」

ギンさんが応援してくれてる。
今日初めて知り合ったのに、変わった人だなぁ。

「それでは、始め!!!」

審判の合図と同時にガイズさんものすっごい速さで迫ってきた!

「速攻で終わらせてやるぜ!うらああああ!」

剣で受ける?無理!それなら避ける!

ドゴーーーン!

「うわぁあのチビちゃん死んだんじゃね?」

「土煙でなんも見えねぇ」

あーやばかったーあんなのまともに受けたら腕折れちゃうよ...
あ、転移魔法でボク避けました!

「なにっ!?」

「ふぅ...あー怖い」

「貴様...いつ避けた...」

うわぁ鬼の形相ってこんな感じなのかな?
ガイズさんめっちゃ怖い顔してる。

「えっと、当たる寸前?」

「あのチビすげぇ!あの攻撃かわしたぞ!」

「嘘だろ!?避けるところ見えなかった!」

「もう容赦しねぇ!」

ひぃ!この人怖い!

「秘技!大剣二刀流!」

えーあんなでっかい剣両手で一本ずつ持った!

「行くぞ!」

来る!でも....

「インパクトシールド!」

ズギャーン!

「ぐわっ!」

ふぅ〜何とかなった〜!
ガイズさんは吹っ飛んで壁に激突した。

「「「「えっ?」」」」

「なんだ...今の...」

インパクトシールド。
あらゆる打撃攻撃をその威力のまま弾き返すシールド系統の魔法。
シールドに打撃攻撃を行うと衝撃波が発生するよ!

「あのチビちゃん魔法使った?」

「嘘!魔法はエルフ族にしか使えないものでしょ!?」

「とりあえず立てなくなったら勝ちなんだよね?なら、グラビティフィールド!」

「ぐあっ!」

重力系統の魔法。
指定範囲の重力を数十倍にする。

「これでもう立てないと思う」

審判さんがゆっくりガイズさんに近づいて行く。

「勝者!レナート!」

「「「「「「おおおおおお!!」」」」」」

「あいつやりやがった!」

「でもなんで魔法使えんの?」

「だってボク、ハーフエルフだもん!」

うん、ハーフエルフって希少だからね!
みんな知らないのも無理ない。
それに、エルフと違って、ボクの耳は人間みたいな感じだからね。
見た目はほぼ人間。

「この決闘の勝者、レナートをBランク冒険者に任命する!」

ええええ!?またランクアップするの!?

「ハーフエルフの少年」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く