Dual Personality Duet

結月 五紀

2話学園と出会い

少年の発言を確認するためと情報を得るため、魔工学工学園に向かった、藍と少年であった。

「ここが魔工学工学園かぁ〜。」

学園に着いた頃、藍はあることを思ったそうだ。

前いた世界の学校と似ているなぁ〜っと。

それもそのはず…何せ、この世界を創ったのが藍自身である。

もちろん、藍はこの世界が自分の創造想像で出来たことなどは知る由もなかった。

「ねぇ、ここのトップの人のとこに行けばいいの?」

顔を青ざめ、何かを心配している表情でこちらを見て、藍に忠告をした。

「まぁ、そうだが…お前気をつけろよ!
   ここの園長は、礼義と規律を重んじるだから。」

まさにこの世の恐ろしいものに会うよな…

「うん…分かった。」

少年の強い忠告のせいで藍の心拍数が上がり、
緊張のあまり汗をかいてしまうほど。

「失礼します!魔工学工学園、生徒会補佐
のサーシェアです。」

ゆっくり扉を開けるとそこに待っていたのは、
鋭い目つきをした学園長、今にも学園を壊そうと出来そうな、気迫。

「迷い人を連れてきました!」

「うむ。ご苦労。」

なんだ!その誘拐犯みたいなセリフ、
すごく!怖い!…

「さて、君の名前を聞こうか。」

心の中で「頑張れ!」って自分を応援している藍であった。

「姫山   藍です!」

震える声を押し切り
必死に声を出した。

「姫山  藍という名前か、なんか聞き覚えが
あるようなぁ〜。」

(あれ?この人すぐ口調を変える人なの!?)

「藍くん、君はどこから来たのかね?」

何て説明すれば、良いのか分からくなっていたところサーシェアが藍の代わりに応えてくれた。

「すみません、学園長
この方は、フェウラーです。」

「フェウラーだと!何とも懐かしい客人じゃあ。」

「あのー、フェウラーってなんですか?」

「別世界から来た人のこと表す言葉だ。」

なんと!少年は、気づいていた…藍が別世界の人ということを。

「もう一つお聞きします。」

「懐かしいとは、なんのことでしょう。」

「前にもフェウラーが来たんだ…今思えば、前に来たフェウラーもお前と同じ名前だったなぁ。」

おさらいをしよう。

この世界は、姫山  藍の創造したものだと思っていたが姫山の祖先が世界を創造し、藍はそのゲートを創ったみたいだ。

「本当ですか?どんな字でした?」

好奇心に動かされた、藍だが

それを見たサーシェアが心配している様子で

藍を見ていた。

園長は、藍に興味を持ったらしく
こう聞いた。

「待て…それより、君はこれからどうする気でいる?」

藍は、途方に暮れていたのだから、もちろん明日の目処も立ってないのであった。

「分かりません。」

そんな藍に園長は、提案をした。

「途方に暮れているのならば、ここの生徒になると良い。」

「まぁ、情報と生活場は上げることを約束した上でここの生徒になるか?」

藍の中では、サーシェアがここの生徒って分かっているので、確認は済んだ、情報貰いに来たのであればここの生徒になるしかない…ならもう
どうするかは、決まっている。

「分かりました、ここの生徒になります。」

園長の言ったことが正しいのならこの世界を作ったのは藍ではないのだろう…多分…藍の先祖ということになるだろう。
そして何故、園長が藍を生徒に誘った理由は
今は、知る由もないのであった。




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コメント

  • にゃしゃ

    最後の伏線いいですね|・`ω・)

    1
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