Dual Personality Duet

結月 五紀

1話世界の悪意とツンデレ少年

私は、姫山 藍。

舞華高校一年生で少し変わった事情を持っている。

その事情とは、世界全ての悪意を自分の体に封印した。

元々、家柄が普通ではないのです。

姫山家は、巫女をやっています。

私で10代目となります。

私が何故世界の悪意をこの身に宿しているわけは、悪意の増加に加え、力が増してきているのです。

それを私の意思で止めるために自分の体に封印したのです。

でも、悪意の力が大きいため体に影響してきます。

影響というのは、悪意を封印するのもきつい状態になっているということです。

悪意は、エネルギーの塊…
それを身に宿しているということは、それなりの体力を使います。

体力の限界ということだ。
この悪意を早くどうにかしなければ、世界が終わってしまう。

そんなことを考えながら寝ていると
朝…起きたら…知らない世界にいました。

「ここ…どこ?」

見渡す限り広い草原…

それと今にも襲いかかってきそうなモンスター…

「グゥアー」
モンスターが襲いかかってきたので驚きのあまり逃げるよりも口が動いてしまった。

「ギャア〜」

「誰か〜助けて!」

藍は、全力で逃げたが

藍の足が石につまづいて
転んでしまった。

もう、ダメだと思ったところに
一人の少年が助けにきてくれた。

「オールブレーク」

見る見るにモンスターの体が崩れていき
散っていったのである。

「あの〜ありがとうこざいます。」

藍がそういうと少年は

「フッン…お前を助けたわけではない。」

「たまたま、通りかかっただけだからな。
    勘違いするなよ!」

呆れるほどのツンデレであった。

ツンデレすぎて話にならなかったのである。

命の恩人(ツンデレ男)にこの世界のことを
聞き込むことにした、藍。

「一つ聞いて良いですか?」

「この世界のことを教えてくれませんか?」

藍は、この世界の住民にとんでもない質問をしたことに気づいてなかった

自分がこの世界の住民では、ないと言っているもんだからな。

「君、もしかして…」

もしかしてバレた⁈

藍は、ドキドキしていた。

「ここら辺の人じゃないの?」

ッ!

ツンデレ男のここら辺じゃない?は、この世界の人?ではなく、この地域の人じゃないの?ってことだろう…
考えが外れてくれて助かった…

「うん…それでここの事知らないから教えて欲しいなぁ〜」

しばらくは、違う地域の人って事にしよう。

「君、魔法とか使える?」

!、この世界は、魔法とかもあるんだ。

「使えないかなw」

「魔法使えないって笑うけど
    その状態やと生きるの厳しいよ」

少年は、厳しい顔をしてこっちを見ている。

「なら、僕の通ってる魔法学園…
  魔工工学学園くる?」

「そこなら魔法とかいろんなこと教えてもらえるし…さっきは、ふざけて言ったけど…」

「君、ここの世界の人じゃないな?」

ッ!何故
気づいてたのか。

「だから、学園の方が安全だし
   君にも都合がいいだろう」

「いえ、でも私怪しいツンデレ男について行きたくないので」

ピキピキ
「誰がツンデレ男じゃあー!」

あっ!

しまったみたいな顔をした藍。

「てか、お前学園に行くしか当てないだろ?」

「確かにそうかもだけどいきなりあった人についていく人中々いないよ。」

「なら俺が怪しい人って思うなら学園行って、俺が普通の学園生徒って確認すればいいじゃん」

こうして藍は、この怪しいツンデレ男の確認と情報収集を兼ねて行くことにした。

その頃、悪の人格は怪しい組織に仲間になろうとしていた。

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コメント

  • にゃしゃ

    ツンデレ設定面白いですね笑笑

    1
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