龍の使い手

王帝月ノ宮

龍馬が最強と噂された武勇伝 、其の一 後編

俺と正宗は、闇龍がいると思われる最奥の開けたところへ入っていく。
そこでは、黒い服を着た女の子が岩の上で眠っていた・・・・・・?
「もしかして、うめき声って・・・・・・あの子のイビキ?」
「みたいですね。」
俺も正宗も呆れつつ、闇龍?を起こす。
「おい、起きろ闇龍。」
「んん・・・もぅ、誰ぇ?ボクの眠りを妨げるの・・・って正宗!?」
闇龍は正宗を見ると、目の色を変えて正宗に飛び付いた。
「久しぶり、正宗!何年ぶり!?今までどうしてたの!?この男は誰だい!?」
「ち、ちょっと・・・・・・」
「正宗、知り合いなのか?」
「ええ・・・・・・」
正宗は大分迷惑そうな顔をしている。
「ボクは村正むらまさ。闇龍"村正"そこの光龍"正宗"と対をなす存在。君のことも教えてくれないか?」
と、彼女は俺に笑いかける。
「俺は笠原龍馬。ギルドの龍騎士をしている。そこの正宗の主人だ。」
「君が!?龍騎士!?」
村正は目を輝かせて俺の下にきた。
「なら、ボクも君の下でお世話になりたい!」
「なぜ?」
「だって、君の下へ行けば正宗と一緒にいられるからな!」
「君は、よっぽど正宗のことが好きなんだな。いいよ。家はただでさえ広くて、俺らだけじゃさみしいから。」
「いやったぁ~!!」ぴょ~ん
村正は思い切り飛びあがり、それから正宗に抱きついた。
「ちょっと村正、離れて、暑苦しいから・・・」
「フッ・・・・・・」
なんか百合百合してる二人を遠目で見る俺。
これから、家が騒がしくなりそうだ。
と、思っていたら・・・・・・


「お兄ちゃん!!!!」
現在自宅のリビングで、希望に怒られています。
「なんでさらに女の子が増えてるの!!正宗が来たときあれほどもう女の子を連れ込んじゃ駄目ッていったのに!!」
「ま、まあまあ希望、ちょっと落ち着・・・」
「落ち着けるわけないじゃん!!お兄ちゃんのせいなんだよ!?」
「わかった。わかったから・・・・・・」
俺は立ち上がると、希望の頬をつかんで、少し強引に、でも優しく唇を重ねた。
「これで許せ、希望。」コツン
俺の額を希望の額の軽く当てる。
「お、お兄ちゃんのバカ~~~!!」
希望は叫びながら俺に抱きついてきた。
「うおっ!」
「今日は一緒に寝ること!わかった!?」
「はいよ。」
その夜は、希望と同じ布団で寝た。
夜は、だが。
翌朝起きると、正宗も村正も俺と希望が寝ている布団に入って寝ていた。
「おいおい、どんな状況だよ。」
俺はそう呟いて、また、今日も空を見上げた。


ちなみに、龍馬が最強と噂された理由は、この日街中で三人の美少女を侍らせていたからでした。

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