龍の使い手
龍馬が最強と噂された武勇伝、其の一 中編
さて、例の山の麓に着いた訳だが、確かにうるさいうめき声が聞こえてくる。
「正宗、聞き込み、頼んでいいか?」
俺がそう聞くと、後ろから白い煙が出てきた。
「わかった。ちょっといってくるね。」
後ろから少し幼い女の子の声が聞こえた。
俺が振り向くと、白い服着て頬を薄い桃色に染めている女の子がいた。
彼女は正宗。
白龍"正宗"が人間の姿になると、こうなる。
「ああ、くれぐれも性欲の塊みたいな奴には気を付けろ?」
「わかってるよぅ。行ってきます。」
彼女は近くの民家へ走って行った。
俺はそれを見届けると、山を登って行った。
コンコン
「すみませ~ん、どなたかいらっしゃいませんか?」
一番近くの民家のドアをノックする。
すると
ガチャ ギィー
「はい、どちら様ですか?」
と言って、結構ムキムキした男性が出てきた。
「えっと、ギルドの者の連れですけど、ギルドに山でうめき声がするから声の主をたいじしてほしいという依頼をした人を探しているんですが心当たりありませんか?」
「ホントに来てくれたのか・・・俺が依頼主だ。」
「そうなんですか!わかりました、ちょっと待ってください。」
私は振り替えると、龍馬に向けて、超音波を飛ばした。
俺が山の生態系を確認していると、超音波が聞こえてきた。
「もう見つけたのか。」
そう呟いて、山を降りて正宗の下へ向かった。
「正宗!」
民家の前にいた正宗を呼ぶ。
「龍馬さん!」
正宗は俺に気づくと俺のところへ走ってきた。
「依頼主、見つけましたよ!」
「そうか、偉い偉い。」
そう言って正宗の頭を撫で、続いて依頼主に向き直る。
「はじめまして。ギルドの"龍騎士"の笠原龍馬です。依頼主さんでいらっしゃいますか?」
「はい。それで・・・」
「大丈夫です。まずは、例の洞窟へ案内していただいてもよろしいでしょうか?」
「あ、はい。こちらです。足元に気を付けてください。」
依頼主に案内してもらって、洞窟まできた。
「・・・・・・」
「いかがでしょう?」
「わかりました。一時間で静かになりますよ。」
俺は、そう言って洞窟へ入っていく。
「待ってください、龍馬さん。」
後ろから正宗も付いてくる。
洞窟に入った瞬間、"闇"を感じた。
「正宗。」
「うん、分かってる。この気配って、私と同じ"龍"だよね?」
「ああ、おそらく光龍のお前と対をなす闇龍だろう。とりあえず進むか。」
俺も正宗もすたすたと洞窟の奥へ向かっていく。
奥へ行くほどうめき声が大きくなっていく。(大方、威嚇だろう。)
奥へ進んでいくと、闇龍の気配の他にも様々な気配が感じられるようになり、また殺気も感じるようになった。
そんな中を進んでいくと、少し広いところに出た。
「・・・・・・」ザシュ!!
俺は振り返り、一気に白正宗を振った。
後ろでは俺の刀を受けた元の世界の三倍サイズの樋熊が胸の辺りから血を流して倒れていた。
「悪い。」
俺はそう呟いて、最奥の闇龍の居住を見据えた。
「正宗、聞き込み、頼んでいいか?」
俺がそう聞くと、後ろから白い煙が出てきた。
「わかった。ちょっといってくるね。」
後ろから少し幼い女の子の声が聞こえた。
俺が振り向くと、白い服着て頬を薄い桃色に染めている女の子がいた。
彼女は正宗。
白龍"正宗"が人間の姿になると、こうなる。
「ああ、くれぐれも性欲の塊みたいな奴には気を付けろ?」
「わかってるよぅ。行ってきます。」
彼女は近くの民家へ走って行った。
俺はそれを見届けると、山を登って行った。
コンコン
「すみませ~ん、どなたかいらっしゃいませんか?」
一番近くの民家のドアをノックする。
すると
ガチャ ギィー
「はい、どちら様ですか?」
と言って、結構ムキムキした男性が出てきた。
「えっと、ギルドの者の連れですけど、ギルドに山でうめき声がするから声の主をたいじしてほしいという依頼をした人を探しているんですが心当たりありませんか?」
「ホントに来てくれたのか・・・俺が依頼主だ。」
「そうなんですか!わかりました、ちょっと待ってください。」
私は振り替えると、龍馬に向けて、超音波を飛ばした。
俺が山の生態系を確認していると、超音波が聞こえてきた。
「もう見つけたのか。」
そう呟いて、山を降りて正宗の下へ向かった。
「正宗!」
民家の前にいた正宗を呼ぶ。
「龍馬さん!」
正宗は俺に気づくと俺のところへ走ってきた。
「依頼主、見つけましたよ!」
「そうか、偉い偉い。」
そう言って正宗の頭を撫で、続いて依頼主に向き直る。
「はじめまして。ギルドの"龍騎士"の笠原龍馬です。依頼主さんでいらっしゃいますか?」
「はい。それで・・・」
「大丈夫です。まずは、例の洞窟へ案内していただいてもよろしいでしょうか?」
「あ、はい。こちらです。足元に気を付けてください。」
依頼主に案内してもらって、洞窟まできた。
「・・・・・・」
「いかがでしょう?」
「わかりました。一時間で静かになりますよ。」
俺は、そう言って洞窟へ入っていく。
「待ってください、龍馬さん。」
後ろから正宗も付いてくる。
洞窟に入った瞬間、"闇"を感じた。
「正宗。」
「うん、分かってる。この気配って、私と同じ"龍"だよね?」
「ああ、おそらく光龍のお前と対をなす闇龍だろう。とりあえず進むか。」
俺も正宗もすたすたと洞窟の奥へ向かっていく。
奥へ行くほどうめき声が大きくなっていく。(大方、威嚇だろう。)
奥へ進んでいくと、闇龍の気配の他にも様々な気配が感じられるようになり、また殺気も感じるようになった。
そんな中を進んでいくと、少し広いところに出た。
「・・・・・・」ザシュ!!
俺は振り返り、一気に白正宗を振った。
後ろでは俺の刀を受けた元の世界の三倍サイズの樋熊が胸の辺りから血を流して倒れていた。
「悪い。」
俺はそう呟いて、最奥の闇龍の居住を見据えた。
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