召喚された元勇者はこの世界に適応する

海月結城

レベルアップ

2日連続投稿!


 俺たちがギルドに帰ると、ギルド内は慌ただしくなっていた。

「あ! 貴方たち大丈夫!?」
「何かあったんですか?」

 りりかが受付嬢に問う。

「今ね、ゴブリンの大群が発見されたって、ギルドに駆け込みがあったのよ。それで、ゴブリンの討伐に向かった貴方たちが心配だっのよ。よかった、無事で」

 その話を聞き、俺とりりかはコソコソと話していた。

「な、なぁ。その大群って、あれだよな?」
「そうね。あれ以外ありえないわね」
「言うか?」
「言った方がいいんじゃない?」
「そうだね」

「えっと、多分その大群自分たちが倒しました」
「え? ごめんなさい、もう一回お願い」
「だから、その大群は、俺とりりかの二人で討伐しました。証拠はギルドカードを見せればいいですか?」
「え、えぇ。見せてくれるかしら」

 受付嬢にギルドカードを渡す。

「ほ、ほんとだ。ゴブリン討伐数160って書いてある。それにこっちは、90って書いてある。これは、事件よ!」

 そう言い残し、受付嬢は階段を登って上に上がっていき、女の人を連れて出てきた。

「こんな忙しい時に何よ。私ギルドマスターなんだけど、ゴブリンの大群の討伐隊を結成しなきゃならないんだけど」
「説明します。この方々二人により、ゴブリンの大群の討伐を確認しました」
「え? それは本当?」

 その言葉に、ギルドマスター、ギルド内にいた冒険者全員が言葉を失い、こちらを凝視してきた。

「本当のことです。確認も済んでいます」
「貴方達って、新米よね? どうやったの?」
「こう、剣で切って、回復して、レベルアップしての繰り返しですね」

 その言葉に冒険者の人たちは、さっきよりもあんぐりと口を開けていた。

「それは、まぁ、討伐してくれてありがとうね。この街を救ってくれて」
「ま、クエストで出てましたからね」
「普通は、そんな簡単に倒せる魔物じゃないんだけどね」

 そんなこんなで、倒したゴブリンの討伐数に合わせた、報酬と、この街を救った報酬をもらい、一気に大金持ちになった。
 その後は、夕方だったこともあり、ギルドでは、宴会が行われていた。ビールを飲めないから辞退したけどね。
 今は、二人で宿にいた。

「どのくらいレベル上がったかな?」
「相当じゃないか? ま、確認してみようか。「鑑定」」

ーーーーー
名前 夜神明人 年齢 17

種族 人族 職種 冒険者・?

LV.39
HP.9020
MP.5700
STR.3000
DEF.4600
VIT.7300
LUCK.50

魔法適性
火 水 風 土 闇 光

ユニークスキル
???

スキル
鑑定 亜空間 剣飛 無詠唱 気配探知 

称号
努力家 魔法を統べるもの ゴブリンの脅威

加護
神々の加護
ーーーーー
名前 庄子りりか 年齢 17

種族 人族 職種 冒険者・聖女

LV.25
HP.3500
MP.12000
STR.2500
DEF.1500
VIT.920
LUCK.25

魔法適性
水 風 光 回復

ユニークスキル
祈り

スキル
MP自動回復 HP自動回復  無詠唱 魔力増徴 範囲指定 

称号
異世界の聖女 悪戯っ子 ゴブリンの脅威

加護
女神の加護 生命神の加護
ーーーーー

「想像以上に強くなったな。でも、???は、解放されないか」
「強くなったね〜。解放条件とかあんのかな?」
「あったら、そのうち勝手に解放されてそうだな」
「たしかに」

 このして、知らないうちに街を救った勇者は就寝した。

「あ、盗賊のお金貰ってない。ま、いいか」

 明日の予定がこうしてこうして決まっていく。

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