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少女と蛇神様

黒猫

悪夢

「やーい鬼子鬼子!!お前の母ちゃん忌み子!!」石を投げられる。
私が暴走すると角が生えて周りの人を傷つけるから…私が悪いの何時だって…私は小さい頃石を投げられるだけで泣いていた。
その度に角は生えていじめられた。
祖父母達だけが唯一の心の拠り所だった…でも…私がある雨の日にふと目を覚ますと祖父母達が言っているのを聞いてしまった。
「なんであんな子どもを!!鬼子を引き取ったのよ!!ただでさえ!!」「うるさいあの化け物は酒呑童子達を殺すのに役に立つんだ!!我慢しろ!!」それを聞いてしまった。
聞いてはいけなかった事を聞いてしまった
私は忘れようとした…忘れられなかった。
その時の声が…「騙されているとも知らずに育つあの化け物の顔を思い浮かべてみろ突きつけられる事実に耐えられない顔を」私への嘲笑を込めて言ったたった一言に私は打ちのめされた。
あんなにしたっていたのに…
あんなに頼っていたのに…
途方もない怒りはすぐに消えた。
恨んだってしょうがない私はそれだけのちっぽけな存在なんだ。と、そう思った。
でもまだ小さな私は割り切れなかった。
あんなに優しかった祖父母達が私をそんなふうに思っていたなんて…私の事を分かってくれる人が1人もいないなんて…




…………………………………………………………
ぽろぽろぽろ(…また泣いてる…)すぅはちもの寝顔を眺めていた。
すぅはちもを抱きしめる。
すると決まってちもは起きて「熱いよ」と笑う。
ちもがゆっくり目を開いた。
「すぅ?」ちもがすぅを見上げる。
(また笑って躱され…!!)ちもはすぅの顔を見るとぽろぽろと涙を流し始めた。
ちもはすぅにグリグリと頭を押し付けた。
すぅは困惑しながらもちもを抱きしめた。
「ねえ…すぅ…」少し落ち着くとちもが顔を埋めたまま言った。
「なんだ?ちも」すぅはちもの頭を撫でながら返事をした。
「すぅは…私から離れていかない?」不安そうな声でちもがすぅに聞く。
「離れない」すぅはそう言うと腕の力を強めた。
「本当に?」ちもが涙声で言った。
「ああ絶対に離さない」確かな声でしっかりとすぅは言った。
すると安心したようにちもは眠った。
「ああ、絶対に離さないさたとえこの手が朽ちようとも」そう言うとすぅはちもを抱きしめ眠りについた。

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