少女と蛇神様

黒猫

見慣れない場所

「?ここ何処だろ?」私は、見慣れない場所で目を覚ました。
何かに絡みつかれている感覚があった。
横を向くと見知らぬ少年が眠っていた。
ふえぁ?!どういう事?!それに私山の階段を登ってたよね?!??????そんなふうに私が困惑していると、少年が起きる気配がした。
寝た振りをして置こう…一応…そう私は考えると目を閉じた。
少年が目を覚ました。
気配が朧げな為おそらく寝ぼけているのだろうと思った。
「ん…良かった…まだ居た…夢じゃ…無かったんだ…」少年はそう言うと、私の事を強く抱きしめた。
うぐぅく…苦しい…息が…やばい…意識が…
「すぅ君!!女の子起きた?!」私が意識を失いかけると誰かが見慣れない場所に入ってきた。
すると、少年の目がぱっちりと覚めた。
「おわっ…やべえ思わず抱きついてた…大丈夫か?窒息…してないな…良かった…」少年が目を覚ました瞬間私から離れる。
すると同時に私に絡みついている感覚が消えた。
動けるようになると、私は気配を消して見知らぬ場所の一番大きい物陰に潜んだ。
「で…すぅ君…なんで人間をコッチに連れてきたの?ひょっとしたら処罰されちゃうかもしれないんだよ?!…あ…れ?」コッチ?連れてきた?ここはどこ?ココハ…ドコ?
私は、見知らぬ少女の首にワイヤーを周した。
「ここはどこ?答えて、さもないとこの人の首が飛びますよ…」私が少年を脅した。
少年は、「いいぜやってみろよ。」と簡単に言った。
じゃあ遠慮なく実行する事にする。
ワイヤーを力強く引くといともかんたんに見知らぬ少女の首が飛んだ。
私は次に見知らぬ少年に向かっていった。
すると見知らぬ少年は、少し笑った。
「よっと…」少年が私の腕を掴みワイヤーを喰いちぎった。
「!?…」そんな…嘘でしょ…私のワイヤーはダイヤモンド並の硬さなのに…私がそう頭の片隅で考えていると、見知らぬ少年が私のワイヤーを巻き付けている部分を見て怒ったような表情をしてワイヤーを私の腕から取った。
「こんなに血流れてるじゃねえかよ…」見知らぬ少年が言った。
すると少年は、私の腕のワイヤーを巻き付けていた腕の部分をぺろぺろ舐め始めた。
「???????????????」私は凄く困惑した。
しばらくすると、私の腕をぺろぺろ舐めていた少年は私の腕を舐めるのをやめた。
「…うし、こんくらいでいいか…おい…ふくそろそろ首繋がったろ?この子の怪我の手当してやれ。」私が困惑から戻ると後ろにあった死体の気配が生き物の気配に変わっていた。
嘘でしょ?!確かに手応えはあった…なのに死んでない?!どうして…私がそんなことを考えていると後ろの気配が近づいてきた。
怖い…怖い怖い怖い…怖い怖い怖い怖い…怖い。
見知らぬ少年は私が怖がっている事を察したのか私の腕から手を離して私を抱きしめた。
…なんでだろ…安心する…ああ…動いている人ってこんなに暖かかったんだ。
見知らぬ少年の温もりに私は少し安心した。
私は何故か見知らぬ少年の服をぎゅっと握りしめていた。





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次からは全体目線に変わります。

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